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【七十二候】季節と言葉たち〜黄鴬睍睆

かつて暦として使われていた、一年を5日ごとに72に分ける七十二候。
その名称は、気候の変化や動植物の様子が短い文で表されています。
美しい言葉なので、それをテーマに、作家の方の名文や、創作したエッセイを綴ります。

七十二候:
第ニ候 「黄鴬睍睆」
(2/9~2/13頃)

「黄鴬睍睆(うぐいすなく)」
山里で鴬が鳴き始める頃のこと。
春の訪れを告げる鴬は「春告鳥」(はるつげどり)とも呼ばれます。

「黄鴬睍睆」

梅とくれば鶯は,当然の流れですよね。

ちなみに写真は鶯を探したけどなかったので、代わりにオシドリです(苦笑)

日本の古典を読んでいると,北海道とはカレンダーがずれているとよく思います。
そのせいなのか、鶯の鳴き声をよく聞くのは,夏なんですよね。
春は冬眠明けのヒグマさんたちがあれなんで、あんまり森や山に行かないせいかもしれないけど。

そもそも鶯は鳥なんだから,一年中、ホーホケキョだ鳴いているはずでは?
なのになぜ春告鳥なんて言われるの?と疑問に思いました。
調べずはいられない私はGoogle先生に聞いて見ました。

早速見つけました!

「春先にウグイスの繁殖期がスタートするため、たくさん鳴いてメスを誘い、縄張りを宣言している。
普段の鳴き方と求愛の鳴き方は違っており、あのホーホケキョは、きゅ、求愛の鳴き方である。

とあるのを読んで、肩をがっつり落としてしまった。

なんだかなー。
なんだかなー(2回言ってしまった)

最近すっかり暖かい気候になってきたなぁと思っていたら、裏山のほうから「ホーホケキョ」と、春告鳥の鳴き声がしたわ。
もう春なのね。
うふ。

みたいなモードになっても、あれは、
「へい、ギャル、子作りしようぜ」
(昭和世代ゆえ、こんなセリフしか浮かばなかった)
という、雄鶯のさかりのついた、手当たり次第雌鶯を誘う声だったのか。
と、肩を落としたわけなのです。

うむ。
それが自然の摂理である。人間が勝手に春告鳥とか言い出しただけで、鶯からしたらありがた迷惑な話じゃろうて。
(私の中の老師様的な人格のおっさんが言っている)

そうだよね。
それにあんな美しい鳴き声なんだもの。
雌鶯じゃなくたって、

やだー、素敵なお声!
おそばで聞いてみたいわー、どんなお顔をしていらっしゃるのかしらー。
って、なるよね。

さすがです。自然界で戦っていらっしゃる皆様は素晴らしい。
ホーホケキョなんて、なかなか生み出せるものではないですよ。

うむ。
ちなみに九州では2月に鳴くけど,北海道では,4月の末日から5月頃に鳴くそうです。
だから初夏にいつも聞いていたんだと納得!

そんなことを取り止めもなく書いてすみません!(笑)

七十二候の説明

「二十四節気」は、立春や夏至などを含む、半月(15日)毎の季節の変化を示すもの。
古代中国で暦として発達していた。
これをさらに約5日おきに分けて、気象の動きや動植物の変化を知らせるのが七十二候(しちじゅうにこう)です。
こちらも古代中国で作られましたが、二十四節気が古代のものがそのまま使われているのに対し、七十二候は日本での気候風土に合うように改定されました。
その名称は、気候の変化や動植物の様子が短い文で表されているのが特徴的です。

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