四人の死神~ミラのスペシャル編~

あるところに、四人の死神が居ました。その死神達に目を付けられた人は、散々な目に遭ってしまうのです─────

設定

美しさでは一番(自称)⁉の死神

・サラ
・美しすぎて、誰も直視できない(自称)
・実は甘いものが苦手
・好きな人には何も言えない
・元恥ずかしがり屋
・口癖
「何?嫉妬でもしているわけ⁉」
・周囲の反応
「違う。」
・その後
「そう。レベルが違いすぎて嫉妬するようなことができないってわけね。」
・周囲の心の中
(何言ってんだこいつ)

冷たい死神

・ミラ
・冷たい
・実は甘いものが好き
・赤い瞳を見ると、足元がふらふらする。
・鏡に映らない
・好かれている方
・ハネに甘い
・好きな人には甘い
・口癖
「は?興味ない。」
・周囲の反応
「そんなこと言わずにさ~。」

子供の死神⁉

・ハネ
・子供っぽいが、100歳を超えてい・・・・・・はいすみません。
・不死身
・運動神経抜群
・辛い物が好き
・ミラに懐いている
・好きな人には塩対応
・口癖
「お姉ちゃ~ん。」
周囲の反応(ミラの反応)
「何?くだらないことだったら承知しないからね。」

優秀すぎる死神⁉

・ルリノ
・優秀
・猫と死神のハーフ
・酸っぱいものが好き
・死神の鎌を片手で持っている
・鎌を毎晩磨いている
・運動神経が悪い
・好きな人に一途
・関西弁
・口癖
「誰がどう思おうが、私の勝手やろ?」
周囲の反応
「そうだね(下手に刺激して命を刈り取られる前にご機嫌取りを)。」

本編

「こんにっちは~!私、ミラって言いま~す!」
とおれ、32歳の冬季にミラが言った。
「初めまして。ミラ。」
とおれ。
「冬季、願いってある~?」
なんでおれの名前を?
「あ、死神なので~。細かいことには気づかないでいいですよ~。」
とミラ。
「し、死神~!?え、あ、おれ、死んじゃうの⁉」
とおれが慌てて言うと、ミラは
「ん?あんたはまだ生きれるよ?」
と言った。良かった~!
「願いって・・・・・・?今は無いよ。」
とおれ。ミラは
「え~。私、帰る。バイバイ。」
何だったんだ?今の。夢か?

病気

おれは冬季。67歳。病気にかかった。どうすれば・・・・・・?
「やっほ~!ミラです!」
なんで今死神が⁉もしかして、おれ、病気で死んじゃうの⁉
「もうおれ、死んじゃうの?」
とおれ。ミラは、
「そうね。ただ・・・・・・一つだけ方法があるわ。私と契約するの。でも、契約することで、願いを叶えることが出来るんだけど・・・・・・寿命が短くなっちゃうの。どうする?」
と言った。
「する!」
とおれは大きな声で言った。
「じゃあ、そうしよう。契約書にサインをして。」
とミラは言ってどこからか契約書を出した。おれはミラに渡された鉛筆を持った。そして、力を振り絞ってサインをした。
「あ、契約書にサインをしたんだね。じゃあ行きます!

契、約、成、立!

これにて、契約は終了。」
とミラは言った。
「なんか、熱が下がってきたような気がする。」
とおれ。ミラは
「あ、今回は特別だよ?寿命は取らないで上げた。」
と言った。おれは
「ありがとう!感謝してもしきれないよ。」
と言った。
「これからはずっと近くに居るから・・・・・・。」
とミラ。
「そしたら、願い叶え放題⁉」
とおれ。
「そうじゃないし。一カ月で使える魔力が決まっているし。」
とミラ。おれは
「魔力とかあるんだ。」
初めて知った感想を口にした。
「あ、言っちゃった。まあいいんだけど。」
とミラは肩をすくめながら言った。

寿命

もうおれはダメなのか。おれは今、93歳。寿命が来たようだ。
「冬季・・・・・・。ごめん、私の力じゃあ、何もできない。」
とミラ。
「ミラは、おれの命を3回ほど救ってくれた。それで十分だよ。」
とおれ。ミラは
「じゃあね。冬季。ありがとう。」
と言ってくれた。おれは
「最後に、伝えたいことがある・・・・・・。出会ってくれてありがとう。」
と言った。ミラは無言になってしまった。
「じゃあまた、生まれ変わりの間で会おう(死神の仕事は悲しいことがある。お別ればっかり。でも、ルリナ様に会うにはこれしかないんだ)。」
とミラが最後に言った後、何かを言っていた。おれには聞こえなかったが。

「何になりたい?」
と誰かは聞いた。
「死神。ミラに会うんだ。」
とおれは言った。誰かは
「死神になったら、もう二度と生まれ変われないよ?」
と言った。
「それでもいい。」
とおれ。誰かは
「・・・・・・。人間として生まれ変わる手続きをしとくね。生まれ変わったときに会おう。じゃあね。」
と言った。
「なんで⁉なんで。なんで。」
「後悔するから。ミラはまた、人間として生まれ変わることでやってくるわ。」
と誰かは言った。おれはわかった。何を言っても無駄だ。
「そのかわり、冬季としての記憶をちょっとだけ残しといてあげる。それでいいよね?」
と誰か。

そしておれは生まれ変わった。人間に、男として。名前は春(しゅん)。ずっとおれは、ミラと言う子を探している。人間かもわからない。永遠にミラと言う子をおれは探すことになった。ミラと言う子に出会うまで。

「死神の仕事はこんなものだ。どうせなら死神らしく冷たい性格になろう。」
とミラは思った。

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