ヴァンパイアのハルカと人間のカイ

ハルカ

自己紹介

あたしは、ハルカ。題名にもある通り、ヴァンパイア。女子で、11歳。えっと・・・・・・あ、同い年くらいの人の血が好き。後、最近は人間の学校に通っている。人間の食べ物だったら、グラタンコロッケというのが好きだよ。ヴァンパイアは、能力を持っているんだけど、あたしはヴァンパイアとしての身体能力が低いけど、想像したものをすべて現実にして戦えるよ。大体はとげのついたハンマーを想像して、出して戦るんだけどね。でも、できないことがあって、それは、想像で倒しても、現実にできないんだ。まあ、流石に強すぎるもんね。

学校で

学校では、転校生?っていう設定でいるよ。転校した日、あたしが教室って場所に入ったらめっちゃシーンとなっていた。自己紹介には、こう言った。

「あたしは、ハルカ。好きな食べ物はグラタンコロッケ。」
ヴァンパイアということはばれてはいないから、当たり障りのないことを言った。その後、質問された。
「誕生日はいつですかー。」
た、誕生日?
「6月27日です。」
本当は13月43日なんだけど、人間界にはないみたいだから、とりあえずそういった。
「将来の夢はなんですかー。」
夢?
「発明家です。」
正確には、血を飲まなくても、生きれるヴァンパイアを生み出すことなんだけど。
「好きなスポーツはなんですかー。」
スポーツかぁ。
「スポーツはそこまで好きじゃないです。」
「席はどこですか?」
あたしは自分の席を聞いた。
「そうだなぁ。カイの隣はどうだ?あそこなら、空いているぞ!」
先生は考え込んだ様子で言った。カ、イさんの隣か。勘が鋭いと不味いなぁ。
「よろしくな!おれ、カイ。海って書いてカイって読むんだ。ハルカの漢字は何?」
漢字か。考えてなかったなぁ。とりあえず漢字を思い出してみよう。
「か、漢字は春香だよ。よろしくね!」
思いついた漢字を言った。

1時間目

「今日の一時間目は、社会だ。」
先生がそう言うと生徒たちは大ブーイング。社会は難しいようだ。
「平野というのは川が必ず流れている。と思う。
 盆地というのは、山に囲まれている平地のことだ。
 台地というのは平野より少し高い平らな土地のこと。・・・・・・。」

2時間目

あたしは2時間目がわからないから、カイ、さんに聞いた。
「2時間目って何ですか?」
「おれ、堅苦しいの嫌いだから。敬語は抜いといてくれよな。ちなみに、2時間目は体育だから早めに着替えに言った方がいいぞ。」
ちなみにでさらっと大切なことを言わないで~。着替えに行くのか。
「場所は学習室だ。おーい、野乃花。ハルカを学習室に連れて行ってくれ。」
とカ、カイがいった。野乃花といわれた人が私に学習室の場所を教えてくれた。
「私は野乃花。ノノッチかノンッチって呼んでね。」
ニコッと笑ってノノッチがそう言った。着替え終わると、女の子が話しかけてくれた。けど、あたしのことを好きじゃなさそう。だって好きじゃないって顔にかいてある気がするもん。
「わたしのカイに手を出さないでちょうだい。転校生だからって、カイに近づくのは許さないわよ!」
怒っている。この人、誰だろう。
「その、誰ですか?」
正直に疑問をぶつけた。
「わたくしは、カミラ。視界に入らないで。」
なんか、もう嫌われちゃったみたい。まあ、いっか。ヴァンパイアってことがばれなければいいし。
「ハールーちゃん!」
わ!
「ノノッチかぁ。びっくりしたあ。」
「それよりもさ、カミラを怒らしたらダメじゃん。もう怒らしちゃったか。ハハハハハハ。」
笑いながらノノッチはいった。
「体育は、鬼ごっこだねー。気を付けてね。絶対最初にハルちゃんが狙われるから。」
え。私が狙われるの。まあ、いっか。先生がホイッスルを鳴らす。鬼ごっこが始まった。鬼はカミラとスミという男の子だった。カミラは女子をほとんど捕まえた。そして、あたしの方に来た。あたしはよろよろと走ったのだが、全然追いつかれなかった。
「カイ~。わたしぃ、か弱いからぁ、捕まえられない~。」
ふ~ん。あれが人間界でいうぶりっ子か。あたしと話した時とは大違い。そういえば、カイって運動神経いいらしいんだよね。どうしよう。
「よし、ハルカを捕まえよう!」
うーわ。最悪。やっぱりゆるーく走った。でも、追いつかれなかった。なんでか分かった。人間よりもヴァンパイアの方が運動神経がいいんだ。たとえへなちょこでも、ね。だからあたしはチャイムが鳴るまでゆるーく走り続けた。チャイムが鳴ると、
「ハルちゃん、運動苦手なのにこんなにできるのすごいよ。」
「ハルカ、運動部に来いよ。そんなに運動できるんだからさ。」
「ハルカ、スゲーじゃん。」
ノノッチとカイ、知らない男の子たちまであたしに話しかけてくれた。なんか殺意のこもった視線を感じる。背中に穴が開きそうなくらい。その方向を見ると、カミラとその取り巻きがあたしを睨んでいた。

そして

休み時間は、よくわからないけどカミラとその取り巻きたちに無視された。でも、ノノッチが話しかけてくれたから大丈夫だった。
「でさーカイったらさ、○○が○○でね、面白かったの!」
ノノッチとカイは幼馴染らしい。そして、ノノッチはカイに対して恋愛感情が全くないらしい。カミラは、ノノッチを気に入っていたようだ。なぜなら、貴重なカイの昔の話が聞けるからなんだって。ノノッチが言うには、そんな変な理由で気に入られているのは嫌だからあたしの近くにいてくれるんだ。

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