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ちょいと変わったノンさん~林間一日目~

おれ、るい。
「るいるーい。」
こっちはノンさん。
「どした?」
「林間、一緒に班を組まない?」
とノンさん。
「いいよ!」
とおれが答えると、
「嘘、だろ・・・・・・。」
と後ろに居た誰かが言った。
「誰?」
おれがそういうと、誰かは、
「おれは、団。」
と答えた。
「団さん?でいい?」
とノンさん。
「団と呼んでくれたら嬉しい。」
と団。団は結構かっこよかった。いわゆる美男?ってところか?流羽とはまた違うかっこよさ。流羽はふわっとした感じの可愛い系男子で、団はザ・イケメンって感じだ。声もかっけぇ・・・・・・。
「そっか~。よろしくな、団。」
とおれが団に言ったら、
「お前はダメだ。」
と団が言った。
「何で?」
とおれが聞くと、団はノンさんには聞こえない声で
「だってお前、ノンさんと仲良くしてるんだろ?今日だってノンさんに誘われていたじゃないか。」
は、はあ。つまりこう言いたいのかな?
「団はノンさんが好きなの?」
とおれ。
「なっ。そうだとも言う。でも、お前はノンさんに付きまとっている、ただのストーカー。だって、ノンさんはお前みたいな普通な男は似合わない。」
と団。酷!
「るいるい、団々、何話してんの?」
とノンさんが呑気に言った。
「いや、何もない。それよりノンさん、おれと林間の班を組まないか?」
と団がかっこつけて言った。
「いや、るいるいと約束してるから・・・・・・。」
とノンさん。
「いいじゃね~かよ。どうせ8人、9人だろ?(こんな奴のどこがいいんだ?おれの方がいいって。)」
と団。
「う~ん・・・・・・。(8人、もうすでに集まってるんだよな~。9人は多いから嫌かな。でも、断って嫌な気持ちにさせるのは嫌だなぁ)いいよ。」
とノンさん。おいおい。嘘だろ?あんなに酷いこと言う奴と一緒に林間?
まあ、いっか。(www ゆずまる)
プログラム↓


~一日目~

「おはよ~。」
今日は7時10分集合。ノンさんは眠そうに言った。

バス!

隣の席はナッツ。反対側の隣はノンさん。ノンさんの隣はひよかだ。ひよかは寝ている。ナッツもだ。
「るいるい、何時に起きたぁ~。」
とノンさんが眠そうに言った。
「5時半!」
とおれが答えると、ノンさんは
「そっかぁ~。私は4時~。」
と言った。
「だから眠いんだろ!」
とおれはツッコんだ。

いざ入室!

おれと同じ部屋はナッツ、直樹、江、平也、あさひ(初登場!)だ。
「寝る位置、どこがいい?」
とおれが聞く。ナッツたちは一斉に答えた。
「真ん中!!!!!」
と。
「じゃあ、じゃんけんで決めようぜ~!」
とナッツ。そしておれたちはじゃんけんで寝る位置を決めた。入口の方からあさひ、おれ、直樹、ナッツ、平也、江、だ。
直樹は、じゃんけんが得意だ。直樹とおれがじゃんけんを10回したら、おれは10回負けた。
他にも、トランプとかで順番を決める時には直樹が必ず勝つ。勝ち目がね~よな。

お昼ご飯、美味しい?

お昼ご飯は梅干しが入っていた。おれは梅干しが好きだったが、ノンさんは苦手なようだ。・・・・・・団もだ。
「るいるい、いる・・・・・・?」
と遠慮がちに聞くノンさん。
「貰っていいの?」
とおれが言うと、ノンさんは、
「私、梅干し苦手だから・・・・・・。」
と言った。おれはありがたく梅干しを貰った。

着替え~!

おれとナッツ、直樹、江、平也、あさひは着替えた。
おれは白のTシャツ、ナッツはジャージっぽいの、直樹はカラフルなTシャツ、江は黒い服、平也は黄色、あさひは星柄の服だった。
美菜は英語の入った服、ひよかはひよこの服、瑠奈は肩だし、花は花柄、ノンさんは紫のパーカーだ。

川遊び!(沢登り、魚掴み)

最初に沢登りをした。
「ノンさ~ん。速えよ~。」
とおれが愚痴を漏らすと、団は小馬鹿にするように
「フン、体力も少ないのか。(ノンさんはこんな男のどこがよくて一緒にいるんだ?まさか、脅されているのか⁉今すぐ助けてやるからな、ノンさん!)」
と言ってきた。(るいには団の心の声が聞こえていません。()は心の声です。(今更ながらwww)ゆずまる)
「そういわないで。一緒の班だし、仲良くしようよ~。」
とノンさん。
「ノンさんがそういうなら・・・・・・。ってことは、ノンさんもおれと仲良くしてくれるのか⁉(ノンさんと仲良くなれるチャンスなのか⁉案外、るいと一緒でもいいかも・・・・・・。いいや、るいはノンさんを脅している悪い奴だ!こんな奴に心を許してはいけない!)」
あれ?団、時々妄想してない?
「いいや、私とは仲良くしなくていいよ?」
なんでだよ!
「いいじゃないか!ダメな理由でもあるのか?」
「普通に嫌だから。」
え?
「だったらおれが嫌って言ったら?」
と団が言うと、ノンさんは
「それでも、仲良くしないといけないよ?」
と言った。理不尽!団は謎に納得していたが。
「ノンさんの言うことなら!」
そして、魚掴みでは、ノンさんは楽々と魚を掴んでいた。団とおれが苦戦している中、女子軍(花以外)はどんどん魚を掴んでいく。一方で花は遠くから見ていた。花は魚を触りたくないようだ。ナッツ、直樹はまだ苦戦中、江は魚をちょっと時間がかかったが掴んだ。平也は二匹(花の分と自分の分)を掴んだ。やっとおれはやっとの思いで掴んだ。ナッツは結局掴めなかった。直樹は瑠奈に取ってもらっていた。団は余裕で取ったように言った。
「いや~。おれ、才能ある見たいだ~。」
と。いや、おれと同じくらい苦戦していたじゃないか!そしたらノンさんが、笑いながら言った。
「あんだけ苦戦してたのに?」
団は黙ってしまった。
そして、魚掴みは終わった。

お風呂、はがき!

お風呂におれたちは入った。その後、はがきを書いた。

母さんへ。
元気にしてますか?おれは元気だよ~!
ノンさんの意外なところを見つけたんだ。
好き嫌い無さそうなのに、梅干し嫌いなんだって~!
やっぱり同じ人間だなって思った。

おれの母さんはノンさんの母さんと関係があるみたいで、ノンさんのことをしょっちゅう気にしている。

夕食

夕食はハンバーグ!青リンゴのゼリーもあった。でもおれ、青リンゴ苦手なんだよな~。
「ノンさん、青リンゴゼリーいる?」
とおれが遠慮がちに言うと、ノンさんは
「いるいる!」
と言っておれの青リンゴゼリーを貰ってくれた。

キャンプファイヤー!

キャンプファイヤーでは校長先生・・・・・・じゃなくて、火の神が火をつけてくれた。そして、船長さんの命令ですをやった。楽しかった。

消灯!

消灯前におれは歯磨きをして、布団を引いていると
””バコッ””
と顔に何か柔らかいものが当たった。
「おいナッツ~!」
ナッツが枕を投げて来たので、おれはナッツに枕を投げ返した。そして、そのまま枕投げが開始!直樹、江、平也、あさひも参戦した。そしたら、
「五月蠅い!」
と先生がやってきて冷たく言い放つ。
「枕投げは辞めなさい。もう消灯時間よ。」
と。そして、部屋の電気を消して、寝転んだ。
「おやすみ~。」




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