戦隊ものが書きた~い!2

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音色

音色
・気まぐれ
・怒りっぽい
・教卓の下で寝ていることが多い
・私立祭学園の生徒
・中二

桃香
・優等生
・高嶺の花
・一匹狼
・私立祭学園の生徒
・中三

陽菜

・元気
・音色とは昔からの友達
・私立祭学園の生徒
・どっちかと言うと不良
・私立祭学園の生徒
・中二

~第二話~偽物の化け猫

私、音色!私立祭学園の生徒で、猫族。ひょんなことから、意味わからん挨拶部隊(?)に入れられて、普通じゃなくなっちゃった。
「ね~い~ろ!」
あ、陽菜だ。陽菜は不良のお嬢様。幼馴染だよ。
「陽菜~!どうしたの?てかおはよう。」
と私は忘れずに挨拶をした。陽菜は
「おはおは~!あのね、うっ。」
と言っている途中に胸を抑えて苦しみだした。
「だっ、大丈夫?陽菜!」
と私は今にも倒れそうな陽菜を両手で支えた。陽菜はホントにしんどそうだ。私は片手でケータイを操作し、119に電話した。ホントはこの学校、ケータイ禁止なんだけど、緊急事態だししょうがない。
「はいもしもし。」
突然応答が来たので、私は片手で持っていたスマホを落としそうになった。
「あのっ、猫族の、朝日 陽菜が緊急です!場所は私立祭学園です!」
私は動転しながらそれだけ伝え、電話を切った。
「さて、、、と。」
私は陽菜を校内にある保健室へ連れて行った。

私の・・・・・・ファン⁉

私は廊下を走って保健室に向かっていた。
周りで止めてくる生徒の目も気にせず、ひたすらに走った。
「あら、音色さん。」
そう話しかけてくる桃香様にだけ、
「ごめんなさい!緊急なんです!」
と声をかけて。

「ついた~!」
そう私は言ってベットに陽菜をおろした。保健室の先生が、
「あら、陽菜さんじゃないですか。」
といった。私は保健室の先生に事情を説明し、陽菜を引き渡した。

私が教室に帰っていると、誰かに話しかけられた。
「ねっ、音色様!」
私は声のする方向を向いた。
「だっ、誰⁉まさか、怨⁉」
と私は動転した。
「何言ってるんですか、音色様・・・・・・音色先輩。」
あ、一年生か。てかこの子、誰なんだろう。
「わ、私は奏です。いっ、以後お見知りおきを。」
とビビりながら奏ちゃん。
「こんちには。奏ちゃん。どうかしたの?」
と私は奏ちゃんの目線に合わせて話した。要するに、かがんだってことだね。奏ちゃんは
「その、、、ずっとファンでした!お願いです、お友達に、、、あぁ、お友達は難しいか。あのっ、朝校門であったら挨拶をする仲・・・・・・とかどうでしょう?」
と言った。私は
「それでもいいけど、、、友達でもいいよ?」
と提案した。奏ちゃんは
「そんな、図々しいことできませんっ!」
といった。図々しいのはわかんないけど、
「わっ、わかった。じゃあこれから、朝校門であったら挨拶する仲で頑張ってね~!」
といった。
ってあ~!いけないいけない!教室戻らないと!
「授業送れないようにね~!」
そう私は言って教室に””歩いて””向かった。

「やっぱりアイツは怨だな。」
そう、奏ちゃんは呟いたのは、知るよしもなかった。

つまらない授業

「おい、朝倉。遅刻だぞー。」
教室に入った途端、先生に注意された。他のクラスメイト達がクスクス笑っている。嫌な空気。私はこの先生があんまり好きじゃない。私はおとぼけキャラとして、
「おはようございます!あれ?遅刻?時計、8時じゃないですか?」
と言った。先生は
「何言ってるんだ朝倉。今は9時だぞ~!」
と言った。そういや私の苗字、朝倉だったわ。陽菜と似てるんだよな。
「あ~、久しぶりに速く登校したと思ったのにー。」
と私は言った。
クラスが笑いに包まれた。ずっとこの空気が続けばいいのに。
「えっとだな、今日は時間割変更があって・・・・・・。」
と先生が話し始めた。先生は陽菜が居ないことも気がつかないのか。
まぁ、それもそうか。いつも陽菜、朝は出席してないもんね。
「ところで、朝日さんはどうした?」
と先生が私を見た。あっ、そういや陽菜はお嬢様だもんね、さんをつけないと。
「陽菜は、今保健室です。頭が痛いとのことなので、私が保健室に連れて行きました。」
と私は言った。先生は
「おぉ、それはすまなかったな、怒ってしまって。じゃあ、授業を始めるぞ。」
と謝ってくれた。
「12回。」
と私は静かに呟いた。先生は
「は?」
と驚いたように声を出した。私は
「後12回謝って下さい。」
とキッと先生を睨みつけた。この先生、前々から「猫族が人間様に話しかけるな」「人間様の足元にも及ばない、猫族は価値のないもの。」「朝日さんだけだよ、優しくして得できそうなのは。」
っていう、差別的な発言をしていたんだ。私は後12回謝ってもらわないと気が済まない。
それは、猫族のプライドを削る表現だった。
私は、先生を許さない。裏で発言していただけだけど、私の高性能な耳には聞こえるんだ。先生は
「は?なんでお前みたいな低級猫族に────────────────」
と話している途中で気付いたようだ。低級猫族。バッチリ撮影できた。喋っている姿の写真もあるから、合成だとは思われないだろう。
「あっ、国語のページ、何ページですかぁ?」
と私は言った。先生は間の抜けたように、
「話を聞いてなかったのか?122ページだ、速く開け~。」
といった。私は122ページを開け、読み始めた。
「「あけめでたくさうらふ」
さ、ミラは言ひき。」
「なんで古文なんだ⁉」
と先生が言った。私は
「テヘペロ✬間違えました~!」
と言った。先生は
「まあいい。じゃ、続き行くぞ~!」
といった。私はつまらない授業を受けた。
はぁ、陽菜が居ないと、サボって話す相手が居ないから暇だな~。久しぶりに、授業受けるか?

偽物の化け猫?

「ね~い~ろ~せ~ん~ぱ~い~?」
フギャー!出た~!逃げろ~!
「出たとは失礼ですね。私、奏ですよぉー。」
と奏ちゃん。
「あっ、ごめん。奏ちゃん。」
と私が謝った途端、奏ちゃんが
「すみませんが、心のキリ、いただきます!」
と言って私の心臓に手を当てようとした。
間一髪、私はその手から逃れた。そして、奏ちゃんを見た。
「なんでこんなことを?奏ちゃん、目を覚まして!」
と私は奏ちゃんを見た。奏ちゃんは私を睨みつけた。
「偽物の化け猫って、知ってますか?」
と奏ちゃん。化け猫だって、この前知ったばっかりなのに、偽物の化け猫なんて、知るわけないよ。
「私の話を聞いて下さい。」
そう言って、奏ちゃんは話し始めた。


私の家は代々、市長をやっていました。
表向きでは人間を演じていました。
でもその必要が無くなったとき、白状しました。
皆知っていたそうです。
でも、化け猫だったから許されたんです。
そこから、偽物の化け猫が出没するようになりました。
私はその取締役です。


意外と短い話だった。奏ちゃんは
「貴方も、そうなんでしょう!」
と言って攻撃してきた。
「先輩だからって、手加減はしませんよ、怨!」
と奏ちゃん。私は
「ちょっ、ちょっと待って!怨って・・・・・・?私、え?どういうこと?」
と言った。奏ちゃんは
「チッ、口答えすんなや。」
と言って攻撃をまた仕掛けて来た。
「後輩だから優しくしたいんだけど、、、ごめんね!」
と私は言った。

””汝、止めを刺さるるほど!死霊どもよ、汝を眠らせよ””

私は言った。奏ちゃんは
「まっ、まさか本物・・・・・・?そんなわけない!そんなわけ、、、」
と戸惑い始めた。私は
「本物だよ!」
と言った。奏ちゃんは気絶した。

””止まれ””

奏ちゃんを殺すわけにはいかないしね。
そろそろ、出てくるんじゃないの?
「やっほ~、音色。」
出たっ、自己中!
「やほ、自己中。」
「違う!僕の名前は白龍だ!」
と白龍。私は
「奏ちゃん、どうすればいいと思う?」
と聞いた。白龍は
「心のキリを祓うから離れといて、音色。」
と言って呪文を唱えた。

””*‘>*{*>{}{+?_”#$%&’()キリ払い!””

何語なんだろう。
奏ちゃんの心の部分がボンッと爆発した。
大丈夫なのかな?と思ったら奏ちゃんの心から霧のようなものがヒュルヒュル~と吹き出してきた。私は霧がこっちに向かってくるのを見て、手で止めようとした。
「危ないっ!」
そう言って白龍が霧を吸い込んだ。
「それってなんなの?」
と私が聞くと、白龍が答えた。
「ゲホッ、キリだよ、ゲホッ、飲み込んぢまたたたた。すまんが、出直しててててててくるるるるるるるるるるる。」
白龍はまた、消えてしまった。私は言った。
「陽菜、大丈夫かな?お見舞い行こ~!」

豹変した事態

「大丈夫⁉」
そう言って私が病室に駆け込むと、陽菜が
「ウググッググググググググ。」
と辛そうに頭を抱えていた。私は隣に居るナースさんに聞いた。
「大丈夫なんですか、陽菜は!」
ナースさんは重い口調で
「彼女は、、、食べ過ぎです。」
といった。
「それじゃ、治らないんですか⁉・・・・・・って食べ過ぎ⁉」
と私は言った。凄い重い口調で言ってたから、てっきり死ぬのかと。
「ってあ~!」
ピッピッピッピッと規則正しく動いていた心臓のはかるやつが突然、ピーッと鳴って音が鳴らなくなった。
「呼吸を、、、していない⁈」
とナースさんは言った。
えっ、どうしよう。私はただ、あわあわとすることしかできなかった。そして思い出した。陽菜は、、、体が弱かった。昔は入院しては退院しての繰り返しだったな。懐かしい。じゃなくて、陽菜が危ない!
私は泡を吹いて倒れた。
「だっ、大丈夫ですか⁉」
神様、陽菜を助けてください。

夢の中では幸せで居たい

「やっほー音色!」
あっ、陽菜だ。
「どうしたの陽菜~。」
と私は言った。陽菜は
「雑談しよ~。」
といった。私は頷き、他愛無い話を二人でつづけた。
楽しいな~。
「でさ~、この前夢で・・・・・・。」
夢?そういえば私、起きているよね?あれ?
私って、、、誰?


はっ。あれ?夢。。。だったんだ。
「あ、目を覚ましましたね。」
とナースさん。そう言えば私、倒れてたんだっけ。
「ごめんなさい、病室勝手に使っちゃってて。」
と私は言った。ナースさんは
「大丈夫ですよ、使ってない、霊の集まる部屋なんで。」
といった。
フギャ~!
「なので無料です✬」
・・・・・・もう出て行く!
「あの、陽菜は?」
と私は思い切って訪ねた。怖い。聞くのが、怖い。でも、勇気を出したから。お願い、生きてて!
「あぁ、朝日さん?
朝日さんは、、、」
ゴクリッ。私は喉を鳴らした。
「まだ息を吹き戻していません。」
っ⁉ただの食べ過ぎで⁉・・・・・・ただの食べ過ぎで死ぬことってあるのかな?いや、食中毒なのかもしれない!

ーーーーーーーーーーーーーー次回へ続くーーーーーーーーーーーーーー

速報www

速報が入ってきました(は?)

ある意味の才能です!((

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