ちょいと変わったノンさん~映画編~

私はノン。今日はみーちゃん(みあん)と映画に来てる!
「私の好きなのとみーちゃんの好きなの、順番に見るんだっけ?」
と私は聞いた。
「そうだよ、ノンちゃん!」
とみーちゃん。
「えっと時間は・・・・・・。あ、みーちゃんが先に見たいの選んで。」
と私は言った。みーちゃんは
「わかった!チケット買ってくるね。」
と言ってチケット売り場に言った。


「なぁ、あれって・・・・・・?」
「あぁ。ノン・・・・・・さんだろうな。」
「え?ホントじゃん!」


トントンと肩を叩かれた。
「誰?」
「ひよかだよ、ノンさん!」
私が後ろを見るとひよかとナッツと、るいるい・・・・・・⁉
「三人で何か見る予定だったの?」
と私は聞いた。ひよかは
「ううん。ナッツとるいるいにたまたま会って。」
といった。ナッツとるいるいは
「「あ、おれとナッツ(るい)は一緒に行く約束をしてたんだ。」」
と同時に言った。
「ノンちゃん!あれ?あ、るい君と夏樹君、ひよかちゃんだ~!」
とみーちゃん。え?
「知り合い?」
なわけないか。知り合いなら、るいるいとナッツって呼ぶもんね。ならどうして・・・・・・。
「ま、ちょっとね。」
とひよかは誤魔化した。みーちゃんはムクれている私を見て言った。
「あの、私って恋愛相談みたいなのしてるでしょ?ひよかちゃんの従妹ちゃんがこの前、相談に来てね。」
あぁ。そういうこと?全くわかんない。
「るい君と夏樹君についてはノンちゃんとひよかちゃんから聞いたよ。」
とみーちゃん。あ、そっか。私、るいるいの事みーちゃんに話してた。
ひよか、ナッツの事相談してたんだ~。私はひよかに探るような目を向け、口を開いた。が、辞めておいた。
だってナッツが目の前にいるのに、ナッツの事でからかうのは可哀想だもんね。今度の女子会にからかうのは取っておこう。
「で、どうする?チケット、間違えて五枚取っちゃったんだけど。」
・・・・・・。え?間違えるのレベル超えてない?
「家族で映画に行った時、私とシオンとりあんとお母さんとお父さんの分、何時も取ってたから、癖でね。」
とみーちゃん。あ~、そういう事か。
「一緒に見てくれたら嬉しいんだけど。」
とみーちゃんは上目遣いで言った。ひよかが
「良いんじゃない?」
と言ってるいとナッツは頷いた。そして、私達は映画館に入った。

青春&ホラー

「~~~~~~~。」
私は声にならない悲鳴を上げた。みーちゃんを盗み見すると、みーちゃんは余裕そうな感じだった。次に、ひよかを見ると、手で顔を覆っていた。号泣だぁ。ナッツは普通に寝てる⁉るいるいは・・・・・・?るいるいは、震えていた。

””今も、君の後ろで憑いてるよ。悪霊が、永遠にね。””

映画館に悲鳴が響き渡った。背筋がゾッとした。寒気がする。何時だったか、ママが言っていたことを思い出す。
『寒くないのに寒気がするのは・・・・・・幽霊が居る証拠だよ。』
無いない!そんな非科学的な物!って言いたいけど、幽霊って元は人間だからなぁ。居そうだなぁ。オバケは居ないけど、幽霊は居るんだなぁ。

『これにて、映画を終了します。』

今も、君の後ろで憑いてるよ。悪霊が、永遠にね。
で終了するのはズルくない?怖すぎない?最初、甘酸っぱ~い青春の話だったのが途中から幽霊に追っかけられて悪霊に憑かれてお祓いした後まだ悪霊が憑いている(逆に気になる話やなぁ)。永遠にだって。

訳の分からないアクション映画~みあん視点~

次は、ノンちゃんの見たい映画を見るんだね。ノンちゃんは五人分のチケットを買ってきた。その後、私達は映画館に入った。

??????????????????????????????????ナニコレ~。カオスな状態だぁ。
私、今日見たい映画見れてない!え?青春&ホラー見たじゃんって?私、怖いの苦手だからゲンジツトウヒっていう楽しい楽しいアイテムを使って見てなかったんだよ。

ノンさんを盗み見すると、ノンさんは号泣していた。何か泣くところあったっけ?ひよかちゃんは寝てるし、夏樹君は寝そうだし、るい君はジッと映画を見てるし。ゲンジツトウヒもう使っちゃったから今は使えないからさぁ。どうしよ。私はポケットをゴソゴソと探った。あった。テッテレ~!
『イヤホン』~!
最高についてる。しかもこれ、魔界のだから音質よし、ノンさんの声拾える、ノンさんに見えない。何かけよっかな~?あ、ケータイに繋いでと。あ、もちろんケータイも魔界のだからノンさんに見えないよ。悩むなぁ。
やっぱ『メトロノーム』かな?
起きる時に何時もかけてるんだ~。結構起きやすいよ(そうなん?今度試してみよかな~)。今度試してみてね!

・ ・ ・ ・ ・ ・

あぁ。良い音だった。え?まだ終わってないの?パンフレットの時間によると、後3時間ほどらしい。ノンさんを見ると今度は笑っていた。周りを見ると、観客は私たち以外誰も居なかった。一人、女の子が居たのは除いて。その子は、人間じゃなかった。きっと、悪魔だ。悪意はないみたいだからほっておいたけど、こんだけ暇だとなぁ。絡みたくなるよね(悪魔の微笑み)。えっと、分身を造るのには薬持ってるから飲んで~。
透明化のポーションを飲んで~。
ノンさんに見えなくなったから~。
絡もう~。

「こんにちは、悪魔さん。」
と私は言った。悪魔は
「なんだよ、この面白~い映画を見てる途中になんだよ。」
といった。私は
「私はみ~。キューピッド!」
と自己紹介した。悪魔は
「おう。あたしは、ホノカだ。」
といった。
「ホノカ。絡もうぞよ。」
と私は言いながら苦笑した。何語だ?これ。ホノカは
「おめえはこの最高な映画の良さがわからぬのか?」
といった。ホントに何語だ、これ。
「この映画、誰造ったんだろ。」
この映画、変だから造った人もかわってるんだと思う。・・・・・・魔界の人だな、これは。だって魔界の人に刺さってるんだ。人間にはこんなの造れない。ホノカは
「何を言っておる。あそこの少女が造ったのに決まっているに決まる。」
といった。だからどんな日本語?あそこの少女はノンちゃんだけど?もしかしてノンちゃん、魔界の血を引いてたりして。ホノカは
「とにかくあたしはこの映画をゆっくり見るからほっといてくれぬ?」
といった。うん。もうホノカ流の日本語を理解するのは諦めよう。
「冷たくしないで~。」
と私は涙目で言った。ホノカは
「フンッ。」
と不機嫌になってしまった。なんで?魔界の人ってよくわからん。私は悲しくてフンッ。ホノカなんか知らない!

「やっやっと終わった~。」
と私。疲れた。もう帰る。
「なんでそんなに怒ってるの?もしかして、面白くなかった?私が造ったんだけど・・・・・・。」
とノンちゃん。えっ?ホノカの予想、合ってた~⁈あ。ノンちゃんも魔界の血が入ってるんだ。聞いてみようかな。
「ノンちゃん、魔界とかって信じたりする?」
と私は聞いた。ノンちゃんは
「そんなのあるわけないじゃん!」
と言った。あ、嘘じゃなさそう。え?ノンちゃん、ホントに魔界の人じゃないの?怖いんだけど・・・・・・。
ノンちゃんとるい君、くっつけてみたいなぁ(突然!)。
そういえば、一日だけ両思いになる魔界道具持ってたと思う。私はポケットをゴソゴソと探った。あ、あった~!ノンちゃんとるい君に飲ませたいな。あ、ついでにひよかちゃんと夏樹君もくっつけちゃお!
道具の名前は、両思いになり魔性!なんで魔性なのかはあんまりわかってないんだけどね。多分、魔界性のものだからじゃない?
「ねね。るい君とノンちゃん!」
と私は言った。ノンちゃんは
「どうしたの?みーちゃん。」
と目をこすっていった。そりゃあ、五時間くらいの映画見てたら目がショボショボするよね。
「これどうぞ。映画に付き合ってくれたお礼。」
と私は言って二人に両思いになり魔性(青)を飲ませた。次に、
「ひよかちゃん、夏樹君!」
と私は二人を呼んだ。
「これ、付き合ってくれたお礼。」
と言って二人に両思いになり魔性(黄)を飲ませた。
後がどうなるか?そんなの知らな~い。ダブルデートでもしてるんじゃないの?じゃ、私は帰ろ~。

恋のキューピッド事務所にて。

うぅ・・・・・・(涙)
「なんて無責任なことしてるの!あんたねぇ、あんたねぇ、あんたねぇ!恋のキューピッドっていうのがどんな仕事かわかってる?依頼があったときだけ手助けするのよ!」
はい、わかってます、、、すみません・・・・・・。
「ごめんで済むなら地獄は存在しないのよ!」
厳しー。ごめんなさい、ごめんなさい。
「魔界道具は使わない主義って言ってたじゃない!事務所のルール10でも書いてあるでしょ!」
ごめんなさい。
「事務所のルール10を全部言いなさい。」
「ルール1、魔界道具は使用しない。
 ルール2、依頼されていないことをしない。」
と私が言うと、神様は
「そうでしょ?ルールに在ったじゃない!」
といった。私は三つ目を言おうとした。
「誰が喋って良いと?」
「いや、だって、全部言いなさいって言ってたじゃないですか。」
と私は言った。
「おだまり!口答えするならお口チャックのアイテム使うわよ!」
ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ。
「はぁ。もういいわ。契約解除しましょ。」
と神様。
「はい!喜んで!」
と私は言った。神様は
「喜んで?まぁ、、、いいわ。こちらをどうぞ。」
と言って契約書を出した。私はビリッビリに破いてやった。神様は
「さよなら。」
と言ってお姉ちゃんから出て行った。そう、神様はお姉ちゃんに乗り移って会話してたのである。
「で?あんなこと言って、契約する当てはあるの?」
とお姉ちゃんは呆れた様に言った。私は
「あるよ。今日ね、ノンちゃんが親の会社と契約しない?って言ってくれてね。その為には神様と契約解除しないといけないじゃない?だからね、怒らせたんだ。」
といった。結構考えているの、私って。お姉ちゃんは
「じゃ、契約するためにノンちゃんの親に話にいこっか。」
といった。あ。その仕事があった。

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