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「家事のコツ」いくつ言えるかな?~2.布物を捨てられない人は「裁ちばさみ」を装備せよ

ごきげんよう、ロマです。

穴の開いた靴下が捨てられないタイプの人間です。
今日は「片付け」について書いてみようと思います。
特に「モノの寿命がわからなくて」「布物が捨てられない人」への対策について書きます。

「片付け」って難しいよね

片付けが苦手な人って結構いると思います。
私もその一人。

でも、一口に「片付けが苦手」と言っても、いろんなタイプの人がいると思うんですよ。
具体的には「片付けのどこでつまづいているか」が人によって違っていると思うのです。

例えば、
「使ったものを元の場所に戻せない」
「そもそもしまっておく場所を上手く決められない」
「モノの要る・要らないの判断ができない」
「要らないとわかっていても捨てられない」
・・・
・・・
・・・

「元の場所に戻せない」と「場所が上手く決められない」には関連がある場合もあると思います。
【ここにしまう】という場所決めに失敗すると、連鎖的に「元の場所に戻せない」状態になるからです。
この場合は「場所の決め方」をよく考えて工夫しないとダメですね。

とはいえ、これ結構難しくて。
今日はこの点は置いておいて、最後の2つ、
「モノの要る・要らないの判断ができない」
「要らないとわかっていても捨てられない」系の困難
への私なりの対処法を書いていきたいと思います。
ここでは特に使い倒してしまうタオルや靴下などの布物に特化して書きます。

モノには寿命があると心得る

タオルや靴下って、無限に使っちゃう。
擦り切れて生地が薄くなっても、なんなら穴があいても。

どーにか使えないか、縫ったらまだいけるんじゃないか。

それ、止めましょう。

私が大人になってだいぶ経ってから気づいたこと…

「どーやら、モノにも寿命があるみたい」

人や生き物に寿命があるのはよくわかります。
生まれてきたものはいつか死ぬ。
代謝をする生物は、どんなに上手く健康を維持しても、老化により代謝機能が落ちてやがて死ぬのです。
寿命は内側から自然に決まってしまうものなのです。

一方で、タオルや靴下とか、モノには代謝がないので一見寿命がないように見えます。というか、ないと思っていました。
見た目がくたびれてしまっても部分的に壊れても、中心的な機能的に問題がなければ、それはまた使えるはず。と思っていました。。。。

(という考え方を一体どこで身につけたのやら。。。背景には「貧乏性(症)」という生活習慣病があると思っています。)

・・・背景はともかく、話を戻して。

「モノには一見寿命がなさそう」と思ってしまうこと、あるんですよ。
モノの寿命がわからないと、そう思ってしまうんです。

モノの寿命は、生き物と違って内側からは決まりません。
モノ自体の耐久性と使用頻度によって外側から決まるのがモノの寿命。
そして、いつ寿命が来たかは使う人が適切に判断しなくてはならないのです。

大事なことなので、もう一度言います。

モノにいつ寿命が来たかは、使う人が適切に判断しなくてはならないのです。

「モノに寿命があるのは常識でしょ!」と思っている人は、「モノには寿命がないかも?」「モノの寿命ってよくわからない」という考え方にとても驚かれたんじゃないでしょうか。

「タオルも靴下もヨレヨレになったら、捨てるでしょ?」
「見た目がくたびれたなら、それはもう寿命でしょ?」
「穴があくまで、使ったことないけど・・・」
「ってか、それって定期的に買い替えるものじゃない???」

というのが、常識的な人、「片付け」が普通にできるという人の考え方じゃないかなと思います。

タオル・靴下など比較的使用頻度が高く寿命の短くなりがちな布物は、正月に一斉に新しくするという習慣をお持ちの方もいると思います。

普通の家庭の使用環境で、年1回買い替えてたら、「穴が開くまで使う」というのはかなりレアなことになりそうですね。

さて、「モノの寿命がいまいちよくわからない」という人(私含め)たちが、「こいつは寿命がきてる!」と判断し、「よし捨てるか!」となるためには、どうしたらいいのでしょうか?

私なりの答えはこれです。

古タオル・古靴下は裁ちばさみで切る

タオル・靴下みたいな布物は、

「なんとなくイヤな感じがする」
「触って楽しかったり嬉しい感じがしない」

みたいなことが「寿命のサイン」です。
わからなければ、新しいものを1つ買ってきて、横に並べてみてください

使い古したものと、新しいものとを並べてみて
「ずいぶん違うな」と思ったら、決断のときです。

片付けの伝道師こんまりさんは「ときめく
」をキーワードに捨て時を判断させていましたが、そもそもタオルや靴下にはさほどときめかない人もいると思います。
でも新旧のタオルを並べて眺めてみれば、「あれ?新しいやつと古いやつ、違いすぎるんじゃ??」ってなると思います。
逆に、それほど印象が変わらなければ、まだまだいけるということだと思います。

安いものでいいので新しいモノを買ってきて、古いモノと並べてみて、古いモノは捨てましょう。

ではモノの寿命がわかって、捨てるときを知ったあと。

古いものを捨てるときに、使うのは「裁ちばさみ」です。小学校で買う裁縫道具のセットの中に必ず入っています。
布を切る専用の、大きめのはさみです。

捨てるとき、捨てることに抵抗がある人は、まずは裁ちばさみでとどめを刺しましょう。
自分の手でタオルと靴下の命を終わらせましょう。

はさみで切ると、タオルはタオルではなくなり、靴下は靴下ではなくなります。
驚くことに、はさみで切るとそれらは「ただのぼろい布切れ」に変身するんです。
切ってしまえばもうタオルでも靴下でもないので、捨てることにためらう必要はありません。

裁ちばさみは、布を切るものですが、さよならを決めたタオルや靴下を切る時には、いろんなものを切っています。
布を裁ち、モノの命を裁ち、モノへの未練を裁ちます。

「モノの寿命がよくわからない」という人や、それと連動して「まだ使えそうなモノを捨てること」に抵抗がある人がいましたら、ぜひ、裁ちばさみを手にヨレヨレの布物や使ってない紙物を切ってみてください。

はさみを手に持って覚悟を決めれば、「捨てられない」という困難を乗り越えることができると思います。

紙袋をため込む癖がある人も、はさみで切ってしまいましょう。
切ってしまえば紙袋は、意味のない紙束になります。
捨てる前のひと手間ですが、「捨てる前に覚悟を済ませて行動する」ことで「捨てること」への罪悪感や不安感を軽減できます。

切るときには謝罪と感謝を!

大事なことを忘れていました。
裁ちばさみで切るときには、「寿命が終わっているのにこき使い続けてごめんなさい、今までありがとう」と声をかけましょう。

布をたつ、切ることに罪悪感や不安を感じる人は特に。

モノを長く使い続けることは、一見モノを大切にしているように見えますが、寿命が尽きているモノを使っているのは、むしろモノをいじめているようなものです。

寿命がきたモノを使うとき、あなたは知らないうちにネクロマンサーになって、すでに生命を失ったモノたちを無理やりに働かせ続けているのです。

自分がそんなこと、されたら嫌ですよね。
本当ならもう死んでいるはずなのに、まだ動くからという理由で無理やり働かせられたら…。

使ってない紙袋などは、「使うことなくほったらかしてごめんなさい。ありがとう」と言って捨てましょう。

ごく普通の紙袋の場合、紙袋の寿命は、実は「1回物を運んだら」終わりです。
お家にきた時点で、紙袋の寿命は尽きていると考えていいでしょう。
よくよくきれいなものだけ取っておくにしても、使う予定が具体的にないものについては捨てるのが、本当はよいのだと思います。

「そんなこと、できない。次に使える気がして取っておいてしまう」

って人のために、裁ちばさみです。
切りましょう、そしてさようならをしましょう。

「捨てる」「さよならする」っていう覚悟を決めることと、「実際に捨てるという行動」がスムーズにつながっている人は、すぐに「捨てる」ことができると思いますが、「捨てる」と決めることと「実際に捨てること」が心の中で少し距離がある人は、ぜひ裁ちばさみを装備して、勇気を出して切ってみてください。

長くなってすみません。

よかったら試してみてください。
一緒に頑張りましょうね。

読んでくださってありがとうございました。


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