【小説】しゃべる白菜【カニロク】
今日も一日、嫌なことがあった。
怒られてばかり。辛い気持ちが胸をうずまく。
それでも私は料理を作らなければならない。
キッチンは戦場か?いや、私の心の内が嵐なだけ。
白菜を取り出す。大きくて立派な白菜。
どうしようか、どこから切るか。
どう洗うか?
あまりにも大きいからまずは半分に切る。ザクザクと音が鳴る。
ボウルに水をはって、半分に割った白菜を漬ける。
流水を当てながらゆすって、葉の隙間にあるホコリを流す。
水から上げて、白菜を傾けて水を切る。
そしてそいつをまな板にの