見出し画像

誰でもできるスマホの中の「小さな成功体験」

こんな人に読んでもらいたい
1.LINEWORKS導入している介護施設
2.LINEWORKS導入担当者
3.導入しているがちょっと行き詰まっている施設・担当者

これは秋田県の田舎町の介護施設がみんなで進める情報共有を書いたものです。商品の詳細などはお手数ですが「LINE WORKS」を検索して下さい。

佐藤ゆずるってどんな人?
ショートステイ介護職員。日勤夜勤をやりつつ3事業所へのLINEWORKS導入・運用指導をしています。ショートステイ(31床/20床)+デイサービス(定員12名)で働く職員45名のLINEWORKS導入・運用指導担当。

画像1

弊社は2020年5月よりLINEWORKSを導入しています。

導入当初(2020年5月〜)
https://note.com/yuzuru0201/m/m9bc6fa3f860f

インストール→ログイン→説明(トーク、ホーム、カレンダー、アンケート、その他)→トークを重点的に説明(残り機能は実行時に説明)→実施後に随時フォロー

仕様用途は「トーク」メイン。その他機能は積極的に使わない形からスタート。

最近(2021年4月〜)
インストール→ログイン→説明(その他、トーク、ホーム、カレンダー、アンケート)→その他「アイコン」を変える→トーク「説明+練習」→ホーム「コロナ関係」→カレンダー、アンケートは実行時に説明→「ガイドライン説明」→管理者へ「報告」

LINEWORKSの説明をします=全部をしゃべらなくて良い。
担当者は「成功体験をデザインする」ことに意識を向けましょう。

「成功体験をデザインする」→自信・余裕・やってみよう精神が出てくる○
全機能説明 < 限定する → 負担が少なく自発的に使える環境を整える◎

変更点:
1.説明の順番を「その他」からに
→アイコンを変更してもらう。理由は「愛着を持ってもらうため」LINEWORKSって・・・私使えるかな?」思っている職員が多いと思います。そんな時に「LINEWORKSはとっても便利な機能で、まずはこれから紹介しますね・・・」と機能を細かく説明しても聞いている職員の頭には理解でなく「不安」が貯まっていきます。説明はちょこっとに「自分が手を動かす」場面を入れていきましょう。自分がやった結果=「小さな成功体験」に変わりそれが自信・余裕・やってみようへと変わっていきます。

参考例:50代パート看護師 スマホ所持 LINE使用
→スマホ・LINEなどの設定は家族に頼み、自身は機械が苦手だと話す主婦

職員:
「私、機会オンチでできるかな・・・?」

佐藤:
「大丈夫です。一緒にやりますので。まずはアイコン変えてみましょう」

職員:
「あ、アイコン?アイコンってなんですか?」

佐藤:
「これです。自分のだっていう目印みたいなものです」

職員:
「な、なるほど〜。これってLINEのものと同じでも良いの?」

佐藤:
「全然大丈夫ですよ!一緒に変えてみましょう」

アイコンが変わると・・・

職員:
「で、できた〜!私もでできるのねっ!」

佐藤:
「です。です。誰でも順番で押せばできるんです〜!」


はじめにがっつり機能の説明より自身の小さな成功体験を
どんな形であれ成功体験があると「自信」や「余裕」が生まれ
「次もやってみるか」と挑戦する気持ちが生まれてきますよね。

私自身も「今日のゴミ出し、忘れずにしよう」と思いアラームをセットして鳴ったら「ゴミを捨てる」が実行できた時は「ヨシっ!良い感じ!!」「次はなにするかな」と自分の中で余裕と次への行動。そして「よくやった。自分」と自信が生まれます。

LINEWORKS担当者さんは随所に「小さな成功体験」を散りばめ「○○さん、できますよ!」ゾーンを作り「成功体験」を積み重ね「私、意外とLINEWORKSできるかも」と思ってもらえるように説明していきましょう。

2.続いては「トーク」です。
弊社ではトークが1番良く使うものになり、パート職員〜経営者まで幅広い職種・世代が活用するものになります。こちらでも説明はパッとして「まず使ってみましょう〜」と実践へ

佐藤:
「私に練習で送ってみましょう」

職員:
「はい。できるかな〜」

トークを開き「+」マーク→トークルーム→連絡先を検索→佐藤と入力しOK→好きな言葉を練習として入れる。以下のようになりました。

施設グループ (1)

佐藤:
「ありがとうございます。パッとできましたね」

職員:
「ですね〜LINEと一緒にみたい。良かったわ〜」

佐藤:
「これが個人への連絡のやり方で次に施設(グループ)への連絡をやってみましょう」

職員:
「はい!」

トークグループにある施設グループへ投稿→佐藤返信

施設グループ

佐藤:
「ありがとうございます。こちらもパッとできましたね」

職員:
「ですね。なんとかかんとかできました」

ピコンっ!(通知が鳴る)

佐藤:
「あ、これ施設長です」

職員:
「え!?施設長!?こんな感じでお返事くれるんですね!」

佐藤:
「ですです。内容によってはスタンプなどで返信しても大丈夫ですよ」

職員:
「スタンプで良いんですか?」

佐藤:
「大丈夫です〜。他の職員もスタンプで返信してますよ」

ここでもトークが小さな成功体験となり「スタンプ」での返信でも良いことがわかり、LINEWORKS=「難しい機械」から「なんとなく使えそうなもの」への職員の中で変わっていきます。

あとはサラッと説明します。


3.ホーム「コロナ関係」
以前は活用していなかったですが最近ではガイドラインの作成に伴い、
社長よりコロナ状況の進捗・会社としての対応などをホームに書き、
全事業所に共有するのに活用しています。

4.カレンダー・アンケートは「説明しない」
よく使う・必ず必要なことでは現状ないので「活用する時がきたら説明します」と説明。アンケート実施時、直接指導ができない場合は施設グループへ「○○さん初めてのアンケート記入なので先輩職員のみなさんフォローよろしくお願いしまーす」と連絡。

5.「ガイドライン」説明
職員の頭の中に「ちゃんと見れるかな?」「使えるかな?」の
モヤモヤをガイドラインの説明で解決します。

最後にこのLINEWORKSを見る・返すタイミングについてお話しします。
仕事前、終わった後に連絡がきたらすぐ返さないといけないの?
休みの日も確認しないといけないですか?と言う質問もらいますが…
仕事前後・休みの日はLINEWORKSは見なくても良いです。また見ても「返信」しなくて良いですし、既読が「見た」という扱いになります。

職員からの反応は大体が「え!いいんですか?」となることが多い。
緊急時の連絡(安否確認・天災・人災)は返信・報告すること。
何かあれば管理者に電話連絡すること。
要所を押さえておけば大丈夫だということを説明します。
LINEWORKSは便利なものですが「使い方」を間違えると
プライベートがなくなってしまします。
会社としての「こうやってガイドラインを作りました」
「ここまでして、ここからしなくて大丈夫です」を会社から発信することで職員へのLINEWORKSとの距離を保つようにしています。※弊社ではガイドラインは随時改正。また会社によってガイドラインの内容が異なります。


6.管理者へ「報告」
説明後に管理者へ報告共有→口頭+LINEWORKS 、LINEWORKSのみで報告。報告内容としては「どのぐらい教えた」「手応えはこのぐらい」をざっくり共有します。

例:○○さんにLINEWORKS説明行いました。
スマホの使い方があまり得意ではないとのことで、
一通り説明しましたが当面は直接会った際に
「どうですか〜?」と確認していこうと思います。

以前は全員が「使い始め」だったので報告しなかったのですが
3事業所、中途採用の新人さんとの使用期間にバラつきが出てきたので必ず新人の所属する管理者へ状況報告を入れています。

説明した=もうなんでもLINEWORKS使える
説明した=みんなと同じように使える。と言う認識をなくすため

小さい会社、施設だからこそ「説明しました。はい終わり」ではなく
直接あってフォローする。できていたことをLINEWORKS内でもフォローすることでその人の成功体験が貯まっていきます。

まとめ
LINEWORKSの説明をします=全部をしゃべらなくて良い。
担当者は「成功体験をデザインする」ことに意識を向けましょう。

最後の最後にこちらのnoteを読まれて「もっと聞きたい!」
「これはどうするの?」という方はコメント、
もしくはその他SNS(Twitter・Facebook)からご連絡ください。
私自身、自社だけでこの経験を独占するつもりはありません。
どんどん事例・課題を今後も共有していきます。

ありがとうございます! おいしいものを食べて、エネルギーにします!!