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  • 読んだ本と読書計画

    放っておくと読むべき本があるのに手当たり次第に読みたい本を読んでしまうので、少しでも計画的、体系的に本を読んでいくための試み。

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2024年の目標

 プロ―ジット! 新年明けましておめでとうございます。  年が明けたからといって心機一転というわけにもいきませんよね。まあでも、目標でも立ててみようというわけです。「果たしてこれまで新年の誓いを叶えたことはあっただろうか?」と問うてみると、うーん、たぶんなかったなあ、と。強いていえば新年に誓いを立てずとも勝手に毎年本100冊は読んでいますね。これはべつに言語化して明確にするまでもないささやかな目標のようなものですが、きちんと言葉にして立てた誓いは叶えられず、言葉にしていない

    • 2024年5月の読書計画

       こんにちは。柚子瀬です。  昨日、4月に読んだ本を振り返りました。  5月の読書計画を書いていきます。振り返りと計画はそれぞれ月の下旬と上旬のうちに更新できればいいのかな、とこれまでの更新を通じて考えています。  『検察側の証人』はすでに読んでしまいました。いちおう挙げておきます。  以上の12冊です。  このほかにも5月は雑誌を読みたいです。雑誌を逐一挙げることはしませんが、体のケアを考えるうえで参考になるような情報を集めるためです。  そういえば先月からKi

      • 2024年4月に読んだ本

         こんにちは。柚子瀬です。  4月も終わりですね。ちょうど本を読み終えてきりがよいので4月に読んだ本を書いていこうと思います。  4月は以上に挙げた12冊を読みました。  計画ではクリスティ―作品ほか小説を多めに挙げていたのですが、実際に読んだのはノンフィクション作品のほうが多くなりました。これは以前書いた記事に少し書きましたが『フェルナンド・ペソア伝』をはじめとする作品に出会ったことでノンフィクション作品に惹かれたことが大きいです。計画は自分との約束という点で軽視して

        • 悲観的で肯定的なライフスタイル

           変わらぬ日々を過ごしている。過ごしているとはいえないのかもしれない。時間のほうがのしかかってきて私には選択の余地なんてないのだから。そんななかでもなるたけ本を読むようにしている。長年の積み重ねで強固に習慣化されているものでも状況が変われば継続するのがむずかしくなることがある。あらゆることは相対的なものだと強く思う。  ストア派の哲学によれば、みずからのコントロールの及ぶ範囲にフォーカスすることが肝要だとされる。そのとおりだと思うし、少なからぬ場面において実践してきた。けれ

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        2024年の目標

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          2024年3月に読んだ本と4月の読書計画

           こんにちは。柚子瀬です。  3月は心身ともに参ってしまっていてあまり本を読めませんでした。読書計画に挙げていた本は図書館で借りていた本が大半を占めていたのですが、どれも返却期限以内に読めず、読んだ本はほとんど計画に挙げてない購入した本です。  以下、読んだ本を載せていきます。  以上7冊です。  けっきょく、読書計画に挙げた本のなかで読めたのは『ジェイン・オースティンの手紙』だけでしたね。  続いて、4月も中旬に差し掛かっていますが読書計画を立てていきます。  

          2024年3月に読んだ本と4月の読書計画

          失うべからざるものを失うとき

           まっくらやみのなかにいる。出口のない迷路のなかにいるような日々で参ってしまう。どんなかたちでもいいから出口をつくってあげることが大切なんだろうけど、どうにもみつからないし、そもそも求めているのかさえわからない。思い返してみれば、これまでの私の人生は獲得よりも喪失のほうが多かった。今はこれからのことは考えられないし、考えたところで行動に移せる力がないのだからわからない。でも、もし私にこれからがあるのだとしたら、これからはこれまでよりももっと多くを失うことになるだろうと思う。私

          失うべからざるものを失うとき

          生きることに価値を見いだす偏見

           いくつもの言葉が呪いのように渦巻いて、私を捕らえて離さない。その一方で、言葉を使いつくしても自分にも他者にも伝えられないことがあるような気がして、途方に暮れる。声にならない言葉とともにあることは存外疲れるものだ。  言葉にするということはなにかを決めること、可視化すること。書かれなかったこと、いわれなかったことと区別されるもの。なにを書いたか、あるいはなにをいったかではなくて、ほんとうに大切なのは書かれなかったこと、いわれなかったことなのに、書いてしまったこと、いってしま

          生きることに価値を見いだす偏見

          2024年3月の読書計画

           こんにちは。柚子瀬です。  先日、「2024年2月に読んだ本」をアップして2月に読んだ本を振り返りました。  そもそも、読んだ本と読書計画をnoteにアップしようと思い立ったのは、2024年の目標のひとつである「歴史(学)を学ぶ」をめざすにあたって、少しでも計画的、体系的に本を読んでいくためでした。noteの記事「2024年の目標」では、わかりやすいひとつの基準として「歴史にまつわる本を20冊以上読む」を挙げました。同記事でも書いたとおり、「歴史にまつわる」という表現は

          2024年3月の読書計画

          2024年2月に読んだ本

           こんにちは。柚子瀬です。  今年はうるう年で明日まで2月ですが、今読んでいる本を読み終えるのにはもう少しかかりそうなので2月に読んだ本を書くことにしました。  2月に読んだのは以下のとおりです。  2月は10冊読みました。読書計画で挙げていたなかで読めなかったのは『前世療法』『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』『時の声』『自殺の思想史』『誰がために医師はいる』『公開性の根源』『後世への最大遺物』の7冊で、計画には挙げていなかったけれども読んだのが『知性改善論』『習慣と脳

          2024年2月に読んだ本

          愛するもののために

           24歳になった。年が明けたからといってなにか変わらないと同じように、なのかはわからないけれど、ひとつ歳を重ねたからといってとくに変わるところはない。それでも、そうだな、なにかの理由にはしてもよいのだと思う。年が明けたから、とか、ひとつ歳を重ねたから、とかを理由に、ささやかだけれど確かなことをみつめなおすきっかけにできたらきっと素敵なことだ。  大切にしたいものの価値を忘れてしまったり、覚えていても上手くいかないことがある。それでも私は、できるならいつまでも否定する理想主義

          愛するもののために

          ロバート・ムーア『トレイルズ 「道」と歩くことの哲学』(岩崎晋也訳、エイアンドエフ)を読んで

           こんにちは。柚子瀬です。  タイトルのとおり、『トレイルズ 「道」と歩くことの哲学』を読みましたので、感想を書いていきます。  私は歩くのが好きなんですよね。これまで歩くことに少なからぬ回数救われてきたし、今もまいにち実践していることだし、歩くことについて考えてもいます。私は『Tarzan』という雑誌をけっこう読むのですが、『Tarzan』では1年に1回ほどの頻度でウォーキングについての特集が組まれています。最近では、その特集をみてウォーキングシューズを導入したりしまし

          ロバート・ムーア『トレイルズ 「道」と歩くことの哲学』(岩崎晋也訳、エイアンドエフ)を読んで

          ラッセル・A・ポルドラック『習慣と脳の科学』(神谷之康監訳、児島修訳、みすず書房)を読んで

           こんにちは。柚子瀬です。  タイトルのとおり、『習慣と脳の科学』を読みましたので、感想を書いていこうと思います。  本書を読もうと思ったのは、副題にある「どうしても変えられないのはなぜか」という問いが私にとってちょっとしたテーマになっていたからです。先月『依存症と人類』という本を読んだのですが、それを読んだのと同じような関心からです。私は、なにかを始めるよりも、やめることのほうがよっぽどむずかしいと考えています。正確にいえば、なにか始めたいと思うことを始めるよりも、やめ

          ラッセル・A・ポルドラック『習慣と脳の科学』(神谷之康監訳、児島修訳、みすず書房)を読んで

          『銀河英雄伝説』の言葉

           こんにちは。柚子瀬です。  先日、『銀河英雄伝説』(以下『銀英伝』という)正伝・外伝をひととおり読み終えました。『銀英伝』に出会ってからまだ日が浅いですが、この作品には並々ならぬ思い入れがあります。原作からではなくアニメから入ったのですが、110話もあるアニメの正伝は気づいたらもう4,5回はみてます。だからなのか、個人的に今はアニメの印象がけっこう強いです。原作をひととおり読んで、アニメの良さが一段と際立ったように映りました。そして原作をここまで丁寧に、また補ったほうがい

          『銀河英雄伝説』の言葉

          歳を重ねるということ

           いつからか歳をとるのが怖くなった。ほんの少し前には年齢よりも先を歩いていると思っていたのに、今はそうは思えない。私たちは誰しも関係のなかで生きている。だから、私が歳をとるのが怖くなったのは他者や社会が求める規範に対して上手く応えられないからではなくてみずから立てた規範におくれをとっているからだといってみたとしても、それがほんとうのことなのかはわからない。ただそう信じたいだけなのかもしれない。  私が怖れを抱くときに問題にしているのは、やはり可能性なのではないかと思う。他者

          歳を重ねるということ

          2024年2月の読書計画

           こんにちは。柚子瀬です。  先日「2024年1月に読んだ本」という記事をアップしました。  そこでは、今年の目標のひとつである「歴史(学)を学ぶ」に取り組むにあたってできる限り計画的、体系的に本を読んでいきたいというようなことを書きました。なにかをめざすときには計画を立てて、実践して、反省するという一連の流れが想定されると思うのですが、これを頭のなかだけでやってできてるつもりになっていても、いざ言葉にしてみると頭のなかだけで完結していたときには気づけないことに気づけるも

          2024年2月の読書計画

          2024年1月に読んだ本

           こんにちは。柚子瀬です。  2024年の目標のひとつに「歴史(学)を学ぶ」というのがあります。  これは最初に書いてあることからもわかるように、今年の目標のなかでもとくに力を入れたいものです。そのためには、手当たり次第に読みたい本を読んでいくスタイルではなくて、なるたけ計画的、体系的に本を読んでいく必要があるのではないかと考えたりしました。これまでも本を読むにあたってそのようなスタイルを身につけるかどうか考えることがあったのですが、けっきょく本を読むのを義務にしたくない

          2024年1月に読んだ本