やまとあしあと-1

はじめに

日本古代史と聞いて多くの多くの人が思い起こすのはなんだろうか。土器や石器か、縄文か弥生か、古墳か埴輪か。


子供のころは「ただの発掘して出てきたらしい変な形のもの」くらいの認識だったが歳を数えるとその世界の深さに驚嘆するようになった。


この記事、そして続く投稿を見た人に少しでもこの驚嘆をシェアできればと思い、はやる気持ちを抑えきれず文字に起こすこととした。


専門家からすれば見苦しく聞き苦しいことばかりだと思うが、てんで考古学と縁のなかった人間が数奇な巡り合わせのもとにふてぶてしく考古を味わうさまを生暖かい目で見守ってほしい。

テーマとタイトル

この記事(続編も含め)のテーマは「素朴に邪馬台国について調べる」である。

「素朴」というのはその道の権威であるとか多くの論文に引用されているなどといった考古学の伝統のようなものに縛られずに思いつく限り平坦に情報を集め、平等に吟味したいという意図である。


・・・・・かたくるしいのやめ、おわり。
みんなもかたくるしいの嫌だもんね?


「素朴」って言ったけど要は専門知識はガンガン集めたいけどやっぱり事実だけ拾いたいってだけです。最新研究でひっくり返った知見もしっかりフォローしたいよね。
「恩師の学説を真っ向から否定するのは・・・」
とかスクリーンの中だけでいいじゃん。


でも一応、権威は信用しなくても動かぬ証拠はメジャーマイナー限らずしっかり煮詰めていきたい。煮詰めたうえでメジャー学説が正しいならそれも超楽しいし。



タイトルは「やまと」の「あしあと」で、後々記事に書くけど「大和」でも「倭」でも「山戸」でも「山門」でも「日本」でも「邪馬台」でもないです。あえての「やまと」。


詳しい人はこの時点で言いたいことがわかるかもしれないけど。


そんでもって一番フォーカスしたいのが邪馬台国について。まだ明確には場所決定されてないんですってね。でも調べたらちょっと思い当たる節出てきたんですよ。そして案外この説誰も本にしてないのでは??って思っちゃいましてね。
書かずにはいられない。

ということで、「やまとあしあと」よろしくね。
山関連じゃなくてごめんね(いまさら)

ハマるきっかけ

もしも、飽きずにまだここまで読んでくれた人がいるとして(信じて)、私がこのテーマにハマったきっかけをお伝えしたい。
たった2回(中略含む)の引用です。
引用元はこちら(日本書紀全文検索: http://www.seisaku.bz/shoki_index.html )

日本書紀 景行記


<景行40年>
時、日本武尊化白鳥、從陵出之、指倭國而飛之。群臣等、因以、開其棺櫬而視之、明衣空留而屍骨無之。於是、遺使者追尋白鳥、則停於倭琴彈原、仍於其處造陵焉。白鳥更飛至河內、留舊市邑、亦其處作陵。故、時人號是三陵、曰白鳥陵。然遂高翔上天、徒葬衣冠、因欲錄功名卽定武部也。是歲也、天皇踐祚卌三年焉。


歴史ファンタジー好きなら(そうじゃなくても大体の人は)絶対知ってるヤマトタケルの名前が出てきます。
三重での最後に際して白鳥となったとされる「白鳥伝説」のシーンです。名前だけじゃなくてこちらを知ってる人も多いかも。

死没地の御陵から白鳥が飛び出て倭の国に向け様々な場所を転々とし、それぞれの地に陵をつくり、白鳥陵と名付けたとのこと。


この出来事は第12代・景行天皇の治世43年目の出来事でした。
景行天皇の治世は60年続き106歳で世を去ります。
その後第四子の稚足彦が後を継ぎ、成務天皇となりました。
成務天皇の治世もまた60年続き107歳で世を去ります。
その後成務天皇には男性の世継ぎがいなかったため従妹的な立場の仲哀天皇に治世が移ります。


日本書紀 仲哀記


<仲哀元年>
足仲彥天皇、日本武尊第二子也。母皇后曰兩道入姬命、活目入彥五十狹茅天皇之女也。天皇容姿端正、身長十尺。稚足彥天皇卌八年、立爲太子。時年卅一。稚足彥天皇無男、故立爲嗣。六十年、天皇崩、明年秋九月壬辰朔丁酉、葬于倭國狹城盾列陵。盾列、此云多々那美。
・・・中略・・・
九年春二月癸卯朔丁未、天皇、忽有痛身而明日崩、時年五十二。

またヤマトタケル出て来とるやん。
ヤマトタケルの第2子が仲哀天皇なんかー。へー。

んんん?????仲哀天皇治世9年で52歳って・・・・マ????

・・落ち着け
仲哀天皇が31歳で立太子して成務60年で43歳で即位はわかる・・・計算は合ってる・・・

いやまて、治世9年で52歳
52歳って・・・・マ????

白鳥伝説から数えて景行天皇の治世60-43で17年,
成務天皇の治世60+17で77年
仲哀天皇の治世9年+77で86年・・・・

白鳥伝説から86年経ってるんすよ・・・
それで52歳って・・・マ!?!?!?!?????????
歳の差30以上って正気?
腹違いとはいえ第2子って流石に無理だよ・・・でてきちゃうよ
どんだけ母体に負担かけるんすか・・・?

これ・・・もしかしてヤバヤバでは???

ってなったのがきっかけでした。
研究者の間では常識通り越して道端の石ころ程度な馴れ具合なのかもしれないけど、私にはスルー出来ませんでしたわ。

・・・最初は出来心だったんすよ。
「なんか面白いことねーかな。子供のころ百人一首昔覚えたけど結構素敵なやつあったな。
なんか古いの読んでみるか、古文書読めたらかっこいいし。
そういや古事記は厨2こじらせてたとき読んだな・・・そういや日本書紀とかあったな・・・」

ぐらいの感覚だったんですよ。(十分やべーやつ)
途中で読むのめんどくなってとりえず知ってるヤマトタケルのとこ読んでたら衝撃が走りましたね。
え・・・・?これ、え・・・・?大丈夫なん?
ってなりました。

なりません??

なったよね?(迫

パンドラの箱が空いた瞬間ですよ
じつは仲哀記もめちゃ短いのに内容ヤバヤバだしその上神功皇后記とかもっとヤバヤバなんすよ。
濃縮して還元しないキングダムかよ。

終わりに

何がどれだけヤバいのかは今後の記事に詳しく書いていくので興味持ってくれたらうれしいな。

銅鐸、銅鏡、銅剣、銅矛、土器、魏志、日本書紀、古事記、氏族文書、各風土記、科学考古、大陸史、半島史、地政、etc...
いろいろ考察していきます。教科書に載ってないことだらけなのでわくわくが止まらない。わかりやすい解説図もたくさん載せたいな・・・解説GIFもいいよね。

応援、よろしくね。それでは。


・・・・変な人から脅迫状届いたらやだな・・・

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