見出し画像

英語を学ぶこと自体を目的としてはいけない

なぜ海外へ行きたいのか?という問いに対して「英語ができるようになりたいから!」と答える人はかなり多いです。

しかし、英語を何のために学びたいのか、学んでその先どうしたいのか、という質問に明確に答えることのできる人は多くはありません。

忘れてはいけないのは、あくまで英語はツールでしかないということです。

本来なら、何かしらの目標を達成するためにツールの使い方を学ぶはずが、ツールの使い方を学ぶこと自体が目標になってしまっている。

あなたもそうなってしまっていませんか?

目標が何か、考えてみよう

あなたはどうして英語を学びたいのですか?
学んだ英語で何をしたいのですか?

自分に問いかけてみてください。

目標が具体的であればあるほど、目標と現在の自分との距離も測りやすく、より効果的なアプローチを取ることが可能になります。成長しているかどうかも実感しやすく、やる気も出やすくなります。

目標は具体的な方が実現しやすい

とある調査によると、具体的な目標とは実現しやすいそうです。

例えば「専門学校に通うために100万円を年末までにためたい」vs「なんか不安だから老後のためにお金をためたい」というケースでは、前者は100万を期日までに貯めることができたのに対し、後者は特にお金は貯まらず、しかし不安が拭えずに贅沢もできないという鬱屈な状態をただ過ごしている…という結果に終わったそうです。

ダイエットなどでも同じですね。単に痩せたい痩せたいとなんとなく言っている人はずっと痩せませんが、振られた相手を新学期までに見返してやる!というようなモチベーションで期間を決めてダイエットに取り組んでいる人は結果が出やすいです。

英語学校を5つ掛け持ちしていた知り合い

私の知り合いで、なんと英語学校を5つ掛け持ちしているという人がいました。(そのうちの一つはマンツーマンの家庭教師のようなものだったとか)

彼女は家がお金持ちらしく、30代にも関わらずまともに働いたことがなかったそうです。一見、何不自由ない暮らしをしている彼女には彼女なりの悩みがあり、働いてみたいと言っていました。働きたいならそこのコンビニとかマックがアルバイト募集してたよ!というと、バイトじゃなくてちゃんとした仕事じゃないとだめだ!とのこと。何故か彼女の中では英語をマスターすれば働くことができる!すべて解決!という図式が出来上がっていたようで、五つの英語学校を掛け持ちしていたそうです。余談ですが、彼女はすでにオーストラリア、イギリスのワーホリ、さらにはアメリカでの語学留学を経験していました。

これだけ英語漬けならさぞかし英語ができるのだろう、と思うでしょうが彼女のTOEICの点数は鳴かず飛ばずで300点台でした。バンクーバーにもビジネススクールに通うべくやってきましたが、英語力が足りず、語学学校で一年過ごして帰国していきました。

彼女の敗因は、具体的にどうしたいという目的がなかったことだと思います。英語を使って具体的にどういう仕事ができるかよくわかっておらず、どのくらいできればいいのか把握していませんでした。

また、学習するためのお金を親が出していたことも原因かな、と。やはり自分で稼いだお金で勉強する人の方が気合は入っています。

無理な目標は叶えられない

もちろん、無茶な目標はこれはこれで叶いません。可能な範囲での目標を立てるにはまず、己の実力をしっかり把握することです。

そういうわけで、しっかり自分の実力を把握した上で、いったん立ち止まり、自分にとって英語を学んだ先に何が待っているのか。何がしたいのか、よくよく考えてみてください。

この記事が参加している募集

英語がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?