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踊りたい欲

踊る自由

久しぶりに踊りたい。
ベリーダンスを習っていたことがあって
辞めてしまったけど、今でもたまに踊りたいなって気持ちになる。

踊る、という行為は本能なんだと思う。
何万年…というかきっと人類が現れた何百万年も前から
人は踊り続けているでしょ。
心の底から湧き出す何かなんだと思う。

私は全然上達しなかったし、振り付けも全然覚えられなかったけど
本当に楽しかった。

イサドラ・ダンカンの自伝を読んだことがあるだろうか。
踊りとともに生きた彼女の人生は波乱に満ちていて
時代もあるのだろうけど、そんなことある?の連続なのだ。
そんな中でも明るく(そうじゃない時期もあったけど)
前を向いて何度も立ち上がってこれたのは
やはり踊りとともに生きていたから。
私がそんな感情のままに生きたり、踊りで自分を表現する日が来るなんて
思ってもみなかったけど、踊ることは自分を解放する手段でもあったのか。

あぁ、踊りたい。
ヒップベルトをジャラジャラと鳴らしながら。
また、あの美しい衣装に包まれて。

多分ベリーダンスじゃなくても良かった

ベリーダンスを始めたのは、
やたらと綺麗な年上の女性と出会ったことがきっかけ。
結構高齢出産と言っていた方、
上は大学生、下は小学生の3人のお子さんを育てている方、
この二人の立ち姿が他の人とは明らかに違う。
背筋がスッと伸びていて、痩せているわけではないのにスタイルが良い。
女性らしいカーヴィーな体型。
ほのかに感じるセクシーさ。
何?どういうこと?
何か違う…なんでそんなに美しいのか探っているうちに
同じサークルに属していること
それがベリーダンスであることが判明し、
私もやりたい!とすぐ見学に行き、そのままサークルに入った。

最初の衝撃は言葉にできない。
泣きそうになった。
その時の練習曲が愛を伝える曲で、
先生が全身でそれを表現している。
私もこれやりたい、イサドラのようにとはいかないけど
私も全身で、自分の魂で、
何かを表現したいと強く思ったことを覚えている。

基礎体力は大切

とはいえ、宣言したからといって
すぐに踊れるわけもなく
それまで体育以外で運動をしたことはなく
(しかも私は高校時代、体育の授業がなかったので中学生以来の運動)
基礎が何もなく、サボり続けた体は
自分が思っている以上に何もできなかった。

腹筋できない。
背筋できない。
腕立て伏せなんか論外。
爪先立ちできない。
ジャンプできない。
本当なんもできない。
というかリズム感も怪しい。

柔軟性だけはかろうじて、普通の人並みにはあったが
元々、超身体が柔らかい私はショックでしかなかった。

そんな状態でも、みんなが出来てるレベルにはせめて近づきたい
というか私ならいけるだろうという謎の自己確信を発動させて
3ヶ月もすると基礎練習にもついていけるようになった。


今ならもっと楽しく踊れるのかもしれない。
身体の使い方も前よりよく分かるし
柔軟性だって上がってる。
妙な恥ずかしさも年齢とともにどこかに置いてきたようだし。

踊ってみよう。
魂が求めるままに。

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