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IT会社員の私が出会ったホステスのお仕事

こんにちは

すごーーーく久しぶりの投稿になりますが、最近経験したこと、感じたことを何かしらの形で残しておきたいなと思ったので、重い腰を上げました。

冴えない会社員がダブルワークを始めてみて、それが水商売だったなんて有り触れた話なんですが、お付き合いいただけたら嬉しいです。


ホステスの仕事を始めたきっかけ

ことの発端は、ある人間関係が原因で会社を辞めるか凄く悩んだんです。仕事が生きがいだった私にとっては深刻な悩みで、当時は自殺傾向が強く、リストカットがやめられなくなり、このままではいけないと思い、同じ業界で転職することも視野に入れましたが、一旦エンジニアから離れて手っ取り早く社会的な居場所を見つけることにしました。経済的なデメリットは絶対に回避したかったこと、自身の年齢が20代後半に差し掛かっていたこともあり人生で初めて水商売の世界に足を踏み入れることにしました。


水商売は落ちぶれた女性の情けない仕事なのか

水商売とはいっても、その業種は多岐にわたります。私が幸いにもお世話になれたのは、高級クラブと称されるところで、待遇や客層にもかなり恵まれたんじゃないかなと思います。

長年夜の世界でホステスとして生きてこられたオーナーが、女性にとって負担を感じることのない厳選されたお客様だけが会員として招待され、政財界の方や大企業の役員、中堅企業のオーナーが出入りするお店なので、キャバクラやクラブのような前のめりで表面的な色気を売る接客は好まれず、容姿はもちろんのこと、会話を楽しんでいただけるために政治的なことから経済的なことまで色んな情報を頭に入れ、勉強する必要がありました。

お客様のハードルが高ければ高いほど、当然女性のハードルも伴います。容姿についてはとりわけ厳しく、入店してまず私は歯列矯正をすることを勧められました。見るに堪えない歯並びではなかったのですが、以前からコンプレックスではあったので、ハッキリ指摘してもらえて有難いと感じすぐに私は歯科へ通うことにしました。覚悟していたよりも高額には至らなかったですが、通院のために割く時間や繰り返す口内炎、食事制限、顔が痩けてしまうなど辛いことは多々あり、それでも勧めてもらったこと、きっかけをいただけたことに感謝していて、やってよかったと本当に思っています。

容姿のなかでも体型には特に厳しく、私はどちらかというと痩せ型なので指摘されたことはないですが、「それ以上太ったら出勤しないで」というイエローカード、「月に幾ら渡すから仕事は休んで、いつまでに痩せてきて」というレッドカードがあるようで、何度か注意を受けている女性を見たことがあります。

私はエンジニアになる以前はエステティシャンだったので、容姿に対しての執着は強いほうだと思います。そのうえで、美しくなるためのアドバイスをいただけて、実践することで得られる喜び、容姿を磨けば有利になる世界に魅力やメリットを感じずにはいられませんでした。

人気商売ですから、美しくなければお客様から先ず興味を持ってもらえないので、スタートラインに立つまでが大変なのです。お客様の会話についていく勉強も必要ですが、数ヶ月数年で身につくことではないので、知識は二の次であることは否めません。

ここまでだと「旨みのある仕事見つけたじゃん」で終わるのですが、私はホステスを本業として生きていく選択は今もこれからも絶対にないと断言できます。


ダブルワークを選んだ理由

結局のところ会社は辞めず続けていて、ダブルワークとして終業後に夜の街へ繰り出す生活をしています。

なぜ会社を辞めなかったかというと、色んな理由があるのですが、社会的な居場所を見つけて精神が安定したこと、同業者のパートナーが寄り添い続けてくれたこと、優秀な社内営業に出会えたことが大きいです。これもまた別の記事で執筆したいのですが私はSESという業態を凄く気に入っていて、自社サービスや受託開発は念頭になく、今の会社の待遇の良さ、現状に満足せず働きやすさを今もこれからも追求している面に改めて期待を持てたのです。

自分の目標を改めて見つめ直したときに、エンジニアとしてスキルアップすることだけがなりたい自分像ではないことに気づきました。設計や開発ができるだけに留まりたくはなく、ユーザーと会話ができること、ヒアリングができること、人から好かれることを含めたスキルも求めているので、そういった面ではホステスとして修行するのも自分には必要なんだと今は感じています。

またホステスの仕事を始めてみて感じることは、かなり特殊な業界だということです。これが常識になってしまうと、もう元の世界には戻ってこれないとさえ思います。夜の世界から見た社会とは、かなり断片的なものなので、ホステスはいい意味で世間知らずなことが多いです。この仕事を始めなければ知ることのできなかったこと、経験できなかったことは沢山ありますが、今まで生きてきて見てきた景色もまた現実なのです。ここが狂ってしまったときこそ、本当に社会的な居場所がなくなってしまう気がしています。


最後に

昼も夜も働いて大変じゃないのかとよく聞かれますが、大変といえば大変です。9時〜18時でリモートワーク、昼休憩の1時間で自炊、20時〜24時まで夜の仕事、睡眠時間は4〜5時間。これが出社の場合、夜の仕事は休みます。土曜日はネイルや歯医者などのメンテナンスのために8時には起き、1週間分の食材を買い出し、日曜日は死んだように眠ります。この土日にイレギュラーな予定が入ると、しばらくゾンビと化します。

慣れてきたのもありますが、目標を掲げているときこそ人間は最強になれるんじゃないかと思います。案外苦ではありません。何年も続けられる生活ではないと思うので、昼職の月給が目標金額に達したら、或いはお酒を飲むことができない事態が発生したら、辞めどきだと思っています。

また偏見の多い夜の仕事を認めてくれ、応援してくれているパートナーには感謝してもしきれません。もう少しの間お付き合いお願いします。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。目標を掲げて猛進されている方、一緒にがんばりましょう。


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