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シャトルは宙を舞う

「『バトミントン』ではなく『バドミントン』です!」と、バドミントン部から指摘を受けたことはありますか?

どうも「『アボガド』ではなく『アボカド』です!」でおなじみ、YAMASEIです。

6月10日(土)のYicoはバドミントンでした。
バドミントンで過ごす余暇といえば、多くの人はこのような光景を想起するでしょう。

青空の下、すこし風に流されたシャトルはたおやかな放物線をえがいて君のもとへ届いた。
まるでガットで受け取るように。君が丁寧にラケットを差し出すと、はじかれたシャトルは再び穏やかな放物線とともに私のもとへとかえってくる。
お互い上ばかり見ているからか、口は開きっぱなしだ。
「でも、休暇らしくて悪くないね」と君は微笑む。
確かに私たちに必要だったのは、こんな少し間の抜けた瞬間だったのかもしれない。
ガットがシャトルを弾く、柔らかい打楽器のような音が、しゃべりながら遊ぶ私たちの相槌を打つように空にひびいた。

『シャトルは宙を舞う』弥馬セイ(竹鼻出版社)より

やませいのバドミントンはひと味違います。
なんせ、やませいにはテニスコートもあるので、参加者全員がテニスまたはバドミントンの経験者!ラケットづかいはお手のものです。ま、全然ちがいますけどね。
「余暇の時間に身を委ねる」というより「余暇の時間を喰らい尽くす」闘いが、今、始まります。

サーブ権を決めるじゃんけんの時も目つきは真剣です
ひとたび始まれば圧倒的な風切り音でラケットが振られます
シャトルとラケットがどこにあるか分かりますか?

今回は、バドミントン経験者やテニス経験者が多いこともあって、闘いは熾烈を極めました。そんなに本気で振らなくてもって思うくらい全力で叩き、シャトルは優美な放物線とは程遠い、鋭利な軌道をえがいて相手コートを襲います。

驚くのは、それが的確に打ち返されること。

「俺、前衛やるわ!」と意気込んでいたテニス経験のある参加者は、そのスピードに前衛は無理と判断したんでしょうか、ネット前でなんなら避ける動きをして縮こまっています(後衛に戻ったらさすがの俊敏さを魅せつけていました)。

ちなみに、バドミントンは「打球初速が最速(493km/h)のスポーツ」としてギネス記録にも認定されており、近距離で行われる本気ラリーには相当な緊張感があります。
観戦中の青少年も「あかん、目があちこち忙しくて見てる方が疲れる!(やる分にはそんなに疲れない)」と軽くグロッキーに。

でも、ある意味これこそが「スポーツらしい」余暇の魅力ともいえるでしょう。
プログラム終了後のアンケートでも、

「いつもより思いきりできてよかった」
「難しかったけどもっとやりたいと思った」
「面白いひとがいて楽しかった」

など、動きまくった満足感の他に、ダブルスの即席ペアゆえの感想も。

門限の都合で実現しなかったようですが「終わったらソフトテニスで対戦継続」する案も出ていたりして、結果的に和気あいあいの時間が過ごせたようです。

次回のYicoは、明日の17日(土)「七夕飾りをつくろう☆」です。

つくったものは地域の方からいただく笹に飾っていくよー!