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【クラシック】今メンズのヒールブーツがアツい!洋服が2倍似合うようになるヒールアップブーツ特集!

ハイヒールブーツといえば、女性らしいアイテムというイメージが強いかと思います。
しかし、元々ヒールアップブーツはメンズの為のアイテムとして考案され、男性がある目的を叶える為に発展してきた歴史を持ちます。

とは言え、現代のヒールブーツは女性のアイテムというイメージが強いのが事実。ただただ、ヒールブーツの良さはこれですので皆さん履いてください!だけでは洋服への感度が高い私の読者が満足しない事は明白です。

なぜ、ヒールブーツをオススメするのか?
クラシックにカッコよく着こなす方法はあるのか?

今回は、洋服を2倍似合うようになるヒールブーツのブランド紹介とその着こなし方法を詰め込んだ特集シリーズとなります。
是非お楽しみください!


ヒールブーツの歴史

フランス ルイ14世のヒールブーツ姿

ヒールブーツが、初めて服飾界に姿を現したのは中世のペルシャ(現在のイラン)と言われています。
元々、ペルシャの騎馬隊が馬に乗りながら弓を引く際に、ソールの腹の部分を踏み場の金具に引っ掛ける事で体制を安定させるという目的で考案されました。

ところで、皆さんはこのルイ14世のヒールアップシューズのスタイルを見て、女性らしいと思いますか? それとも男らしいと思いますか?

おそらく、多くの方が女性らしい姿であると感じたと思います。

しかし、この肖像画は当時、男らしく逞しい男の象徴であると伝えられたのです。今のイメージとは真逆ですね。
その後、英国やフランスの貴族階層に伝わり、ヨーロッパで広く普及します。

ではなぜ、現在の女性らしいアイテムの象徴になったのか?
それは、女性の社会進出が大きなキーワードになっています。

ヒールブーツが女性アイテムの象徴になるまで

戦争を経て、女性が社会進出する事態になり、元々男性の影に隠れていた女性が突然男性と並ばなければならない状況に立たされます。

そこで、男性らしいアイテムの象徴であったヒールブーツを着用し、女性も力強く社会で生き抜いていけるという事をファッションを通じて表現していきます。
一方の男性側は、時代の変化と共により楽にリラックスして着用できる服装へと変化していった為、ヒールブーツは衰退します。

その結果、男らしい象徴であったヒールブーツが、いつしか女性らしいアイテムの象徴へと変化していったのです。

これが、ヒールアップブーツの歴史になります。



ヒールブーツはクラシックに着用すると、カッコいい

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