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ただ、メガネを買ったというだけの日記

丸いフレームの眼鏡を買った。

伝えたいことは上の文章で既に完結してしまっているのだが、知らない人間のどうでもいい買い物報告を聞かされたところで、どうでもいいという無の感情以外は生み出されないため、逆転の発想であえて出来るだけ長い文章にして眼鏡を買ったことをお伝えしていければ、と思っている。

そもそも何故メガネを買おうと思ったのかTwitterを調べると、6月16日に「ボーナスが入ったらメガネを買おう。未だにメガネの正解が分からない。」とツイートしていたが、何故メガネを買いたいかは記載されておらず、さらには購入した現在も動機は不明である。今まで使用していたメガネの鼻あて部分の片方がいつの間にか無くなっていることに気づいたからということが唯一思いつく理由であったが、そこだけ直して貰えばよくね?という至極真っ当な意見が聞こえてきたので、もしかすると買わなくて良かったのかもしれない。

そしてそれから一週間、頭の片隅で正解のメガネを無意識に追いながら生活していた。そんな時Twitterでとある画像が目に飛びこんできたのである。ぱいぱいでか美氏のメガネ姿であった。

 

アレ…?天使の生まれ変わりかな?控えめに言って、現世に舞い降りた女神なのかな?
メガネのメガミなのかな。そう思いながらも再び日常生活を送る。そうした中でロンハーを見ているとMC3人を無意識に目で追っていることに気づく。

 

 

みんなメガネ。世界はメガネに支配されている。そう思うのに時間はかからなかった。男女問わずメガネをかけている人に惹かれている自分が確かにいるのだ。そう思い始めたところで、なんだかここ一年くらい好きな松本穂香さんが出ている全力!脱力タイムズの録画を見ることにしたのだ。

 

もはや、私の伝えたいことはあえて言葉にせずとも伝わっているであろう。これを国語のテストにして、筆者の心情を答えなさいと出題したら正答率100%になるであることは容易に想像できる。それほど人智を超えた可愛さを持っている松本穂香さん。さらには、後ろのパンダちょーカワイイんですけどー。

そして今までの登場人物全員がメガネの中でも丸いフレームのメガネを着用していることに気づく。そうか、丸いメガネは神が現世に遣わしたアイテムだったのだ。買うっきゃない。買うっきゃ、ない!

そうして僕は街のメガネ屋さんへと馳せ参じたのである。目的の丸いフレームのものはそのメガネ屋の中で一番高価よりの価格帯であり、正直なところ尻込みした。つらたんである。しかし、神の御心が宿るアイテムにはそれ相応の対価を払わなければならぬことは当然のことだと言い聞かせて選ぶ。今までの10数年のメガネ歴は四角いフレームを愛用していた。顔の形で似合うメガネのフレームは違ってくる故に丸いフレームはやはり違和感が拭えない。そんな中、結構いい感じではと思ったのか満更でもない表情をした顔が鏡に映る。2つに絞り込んで、同じ形をした色違いの黒色と金色であった。客観的な意見を聞こうと思い立ち、年上の女性店員の方に声をかける。黒フレームのメガネをかけて、金をかけて、再び黒をかける。2回目の黒で食い気味に「黒がいいですね!」

僕は理系の学校を卒業したものの国語が一番の得意科目であったので、筆者の心情を聞かれる問題には定評があるというかおそらく人生で一度も間違えたことが無いくらい人の感情の機微に敏感なために確信したけど、メチャクチャ似合っていると思われているか、なんだったらカッコいいとさえ思われている時の感じであったため即購入を決断した。即決である。

そうして購入しこれで一日半ほど経過したが、上の画像で感じたトキメキを自分には感じずにいる。おかしい。そんなはずでは…。もっと、こう、おしゃれ感丸出しで、道行く人々に「ヨッ!オシャレ泥棒!」というようなことまではいかなくても、もうちょっと世の中がキラキラ見えるといったようなことを想像していたはずなのに変だな…。というか家に帰って歯を磨きながら洗面台の鏡を見ていてもメガネ屋で見た時の似合っていたはずの自分がいない。もしかして、メガネ屋の鏡って中にスノーとかのアプリ、ダウンロードされてた?言ってよー。もーう。

しかし、失敗をそのままで終わらせておくことは社会人として相応しくない行動であると言わざるを得ないし、原因を追求することは次に同じ過ちを犯さないためにも必要となるので何故こんなことになってしまったのか考察しておくことにする。必ずこの謎を解いてみせる、ジッチャンの名にかけて。
 
 

あー。目が死んでいるんだね、僕の。シンプルに目が澱んでいる。しかし、ギリギリ自分をフォローしてあげるとすると、ちょっとばかり昭和の文豪感を感じられる風貌になっていると言える。もしかすると白黒で写真を撮ればいい感じになる…かも…?

現代の知識の泉ことグーグル検索で「目が死んでる 改善」で検索してみる。目が死んでる人の心理と改善方法という似たようなサイトがいくつか現れて中身を確認すると、芸能人の生年月日やら出身やら恋人の有無について書かれた、情報商材を参考にした有象無象のページと大体同じノリでまあまあのDISりと精神論しか書かれていなかった。なんだよ、毎日がつまらない、心に闇を抱えているって。なんだよ、まずは自分を好きになる、小さな目標をクリアしていくって。より目の奥の闇の色が濃くなった気がするんよ。

そういうわけで白黒で写真を撮ることが一番の解決方法であると自ら結論づけた。うん、いい感じ。甚平を着用したら芥川賞の受賞歴がありそう。イケる。そう確信し、「この世を白黒の世界にする方法」でグーグル検索してみるも見つからず。どうしたものか。写真上ではいい感じになれたとしても、常に白黒になっていてもらわないとこちらとしても困る。難しい。こういう答えに困窮したときに「答えは近くにある」というようなことを物知り顔でよく言われていたりする。そんな簡単だったら苦労しない。そんな単純なものじゃないんだ人間は。人間ってやつは。ふざけるんじゃない。ふざけるな。ふざk

 
 
 




 
 
  

 

 
 
 
あった。
早速、着ぐるみ買おう。

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