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【連載10】Zoomで出来た新規事業企画その2 ~アイデアをビジネスプランへ成長させる~

こんにちは、MIXTIAの山原です。
前回に引き続き完全オンラインでの事業企画の立案について、今回はアイデアの要素が固まった後に、どのようにその企画をビジネスプランへと成長させたかをまとめています。
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ミーティングの全体像

まずは全体像を掴んでもらう為に、各ミーティングでどのような事を議論して来たかを時系列に沿ってご紹介します。
※前半1~7回のミーティング内容は前回の記事に記載しています。

第 8回:マネタイズのシミュレーション
第 9回:ユーザー接点と告知について
第10回:協力企業の特性を考慮
第11回:迷走!?
第12回:価値の再定義

前回の記事で記載した通り、約4回のWEBミーティングで企画自体の骨組みを完成させた私たちは、ビジネスプランを検討し始めました。

まずはマネタイズを考える!

まずは客観的なデータの洗い出しとそこから想定されるこの「1Page(ワンぺージ)」というサービスの収支シミュレーションを行いました。ただし、この時点ではまだ仮置きの数字や仮定も多く大まかな数字として収支が成り立つかを把握する事が目的です。
 <調査/活用したデータ>
  収入に係わるデータ
  ・ターゲット世帯数・子供の習い事費用
  ・習い事の種別とその競技人口 
  ・祖父母が孫に対して使うお金
  ・帰省に係る費用
  支出に係わるデータ
  ・アプリ製作費(iOS/Android)
  ・クラウドサーバ関連費
  ・広告関連費

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サービスのユーザー接点や告知方法を定義

マネタイズモデルのシミュレーションの次は、この「1Page(ワンぺージ)」というサービスをどのようにユーザーに告知していくか、どのような場面でその存在を知ってもらうかという「ユーザー接点」について協議していきます。
SNSや口コミなどの方法は割と思いつきやすい情報発信の手段ですが、それだけでは受動的且つ偶発的な要素が多い為、それらはあくまでサブとしての位置づけで主体的な活動は別の方法を検討しました。その一つとして、企業との協業の可能性を模索しています。それには、既存の仕組みやサービスなどその企業の本業を促進させる働きを担う事で、この「1Page(ワンぺージ)」というサービスと協業したくなるメリットを具体化する事が重要でした。
これはMIXITAの特性上自分たちで拡販する営業活動が出来ないという実態がある為、パートナーとなり得る企業を探す方向性に落ち着いたという側面もあります。

客観的意見を取り入れ企画をブラッシュアップ

ここで一度、協業パートナーを探してシステム開発を行っている企業に企画を持ち込みました。初めてこの事業企画のアイデアがMIXITAのメンバーではない第3者の目に触れ客観的な意見を得たタイミングでした。
「おもしろい!」と新規事業としての可能性を感じてもらいつつも、パートナーとして組むか否かの判断を行う際には、当然企画の100%を受け入れられるわけではない為、辛辣な意見も含めて良きフィードバックを得る事ができました。ここでの意見を踏まえて、より良い企画(ユーザーに刺さる)へとアイデアをブラッシュアップしていきます。
もちろん他にも協業できるパートナーを探していますので、もしここまで読み進めてもらった方で興味を持って頂けたらMIXITAの問い合わせをお待ちしています。

ついにやってきた議論の迷走期!?

前述の通りこれまで作ってきた企画に対して外部からの意見を考慮して、再考するタイミングやってきました。実はここで一度、議論が暗礁に乗り上げ迷走していきます。やはりメンバー内で検討していたアイデアには気づかないうちに偏りが出てしまっていて、第3者に見せて初めて気づかされた事がありました。それは、特に習い事をしている子を持つ「父親」の意見を元に発想してきたアイデアであった為、逆に「母親」の視点が薄い企画内容となってしまっている点でした。ここで、急遽母親目線のアイデアを企画に盛り込むように協議をおこなったのですが、上手く方向性を見いだせない状況に陥ってしまいました。

では、どのようにその課題を乗り越えてきたのか?

一度ユーザー視点に立ち返り、価値を再定義!

議論が暗礁に乗り上げた時、その突破口となったのがデザイン思考の基本である「ユーザー視点」に立ち戻り、サービスを利用するターゲット層(特に母親)へのヒアリングから生の声を集める活動でした。そうやって集めた情報を起点に提供する価値の再定義を行い企画の内容についてブラッシュアップしていく事で、企画自体のウィークポイントを克服する事が出来ました。さらに、ヒアリング結果を元に議論を深掘したことで、視点が切り替わり様々な観点からより良い企画へと成長していきました。

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具体的には次のような観点の変化を遂げて行きました
 ① 母親を含めて、サービス利用に関係する
  それぞれの立場でのメリットを再定義
 ② 「孫を褒めてあげたい祖父母」だけでは
  なく、「妻へ感謝を伝えたい夫」からも
  マネタイズの可能性を拡張
 ③ 機能の最小範囲を見直すことで、仕組み
  の法的なハードルを下げつつ開発コストを
  抑えた技術的な工夫

このような議論を経て、子供の成長と共に家族の絆を育むことをコンセプトとした新規事業企画「1Page(ワンぺージ)」のビジネスプランを確立しました。

プロセス全体を通してのまとめ

それでは最後に、完全オンラインで実施してきた新規事業企画の立案プロセスを振り返りポイントをまとめていきます。
・チャットでの宿題とWEBミーティングの議論を組み合わせる事で質の高い会議となる。
・デザイン思考の概念はオフラインでも、工夫次第で十分に活用できる。
・オンラインであってもイラストや文字に起こす事での共通認識は重要。
・ユーザーの声を集めることで議論に深みが増す。
・一度ですべてが上手くいくわけない(トライ&エラーの繰り返し)
・オフライン以上の成果をオンラインでも出せる可能性あり!

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最後に

今回で10回目となる連載でしたが、ここまで読んで下さり本当にありがとうございました。ここで記載している「1Page(ワンぺージ)」の内容はあくまで概要です。もっと詳しく知りたい!と、もしこの企画に興味を持って下さる方がいれば是非、ご連絡ください。

また、企画そのものではく私たち「MIXTIA」自体に可能性を感じて頂けたという場合にも是非、ご連絡を頂ければ幸いです。

<MIXTIA連絡先> mixtia_info@mixtia.jp

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