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『近畿地方のある場所について』読了

2024年1冊目からホラーです。

このツイートを見て即買いました。
以前、Youtubeのショートを流し見しているときにこの小説を紹介している方がいて、表紙と変わったタイトルでなんとなく覚えてたんですよね。そんなに怖い&面白いのか!と購入し、届いて年始早々わくわくしながら読み始めました。すぐに、夜読み始めたことを後悔しました。(よりによって年が変わった瞬間くらいに読み始めた)

オカルト雑誌の掲載記事やインタビュー、時には掲示板のスレッドなど、様々な人や角度や伝承から、近畿地方のある一帯に関連する話が集められている(風の構成な)のですが、どの話もほんと不気味。私が特に印象に残っているのは、林間学校の話、インタビューのテープ起こし1と2、カラオケです。

一見繋がりがなさそうな「山へ呼ぶなにか」と「赤い女」と「男の子」と「シール」。後半へ進むにつれ徐々に繋がって行き、そこに行き着くのか〜・・・となんとも言えない読後感を味わいました。

赤い女がなぜジャンプしているのか、男の子は誰なのか。その理由や背景が分かった時、気持ちがずーんと沈みました…

私にも男の子が見えてしまいそうで、夜バルコニーを見られないし、部屋の隅を見られないし、一人で過ごすのが怖い!読後の余韻に浸りまくってます。

ちなみに袋とじは「トラウマになる」「開けたことを後悔した」との感想を見て更に怖くなったため未開封です。笑 もう一生開けない気がする。


余談ですが、読み終えた翌朝、別室で寝ている息子が起きた気配がしたため私も娘と一緒に寝室を出ようとドアを開けたら、ドアの前に息子が突っ立っていて朝から本気でビビりました。

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