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本を10分の1に減らした話|ひとり暮らしも2度目なら

今回の引っ越しのテーマのひとつ、「ものを少なく」。
せっかく広く明るい部屋を確保できたのだから、ひろく明るいまま使いたい。そんな動機から、持っていくものは吟味しよう、と思っていた。

といっても私は着道楽でもなければ、特別な道具を必要とする趣味があるわけでもない。加えて2~3年おきに引っ越しをしているのだから、すでに荷物はある程度整理できているのではないか。

そう油断していたが、思わぬところに伏兵がいた。本である。

直近の引っ越しを思い返してみると、10~15箱ほどの段ボールを書籍が占めていた覚えがある。夫の本も含まれてはいるが、大多数が私の持ち物だ。
あれを東京の1Kに丸ごと持っていくのか? どこに置く? 本棚買う? あれが入る量の本棚っていくらするんだ?

これがひとり暮らしからひとり暮らしへの引っ越しであれば、迷わず全部持って行ったと思う。でも今回は、単身赴任だ。自宅に本を残しておける。

……よし、減らそう。そうだな、思い切って段ボールひと箱分に。


1.事前準備

減らすといってももちろん処分するわけではなくて、新居へ持っていく本を絞るというだけだ。けれど、これがなかなか難しかった。
今家にある本の大半は、数回の引っ越しにおいて断捨離を生き抜いてきた猛者たちである。しばらく読み返していなくても、手に取ってみるとどれも愛着があり、次に帰省するまでは君の背表紙を目にできないのか……と思うとさみしさがこみ上げる。

やみくもに「好きな本を選ぶ」だけでは、これはままならない。そう思って、もう少し踏み込んで考えることにした。
そう、たとえば私が本を読みたくなる動機と、その時手に取りがちな本の傾向を考えてみるのはどうだろうか。その傾向に合わせて本を選んでいけば、読みたいときに読みたい本が手元にない……という悲劇を防げるのでは!?

というわけで、最近の読書の動機を自分なりに分析してみた。

だいたい娯楽(青のグラデーション)と好奇心・探求心(緑のグラデーション)に分類されるのがわかる。人によって前者と後者の割合が変わったり、そもそも全然ちがう項目が入ってきたりするんだろうな、と思うとおもしろい。このテーマで本好きの人と話してみたい。

で、これを具体的な本のジャンルに落とし込むと、こんな感じだろうか。

おお、この割合で本を選んでいけばいいのね。

ようし、やるぞ。
気合を入れて、本棚の前に仁王立ちする。

2.実践

まず、もとの本棚の全体像を見ていただきたい(他にリビングや寝室に置いてある本もありますが……)。

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