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生成AI時代の組織を考える:ストーリーテリングからの解放

こんにちは。『あの人がいた時は、何か楽しかったね。』と言ってもらえるような存在になりたい、OZ-WARASHIです。

組織の中で、事業とかアイデアとか規定とか、様々なものが、担当者などの人間によって提案されて、審議され、会議に提出されて、説明されます。それを聞くのもまた、人間です。

つまりは、人間に説明するように、あらゆる資料が作成されてきました(当然のことですが(笑))。

となると、情報の集め方や、集約の仕方、資料のまとめ方にも、よく言えば「読み手への配慮」(この言葉よく聞きますよね)が求められ、社内研修やOJTでも、重要テーマとして、この資料のまとめかたというものを習ってきました。

人間が読みやすくて、心惹かれる資料には、流れとかストーリー、特に人間が好む万国共通のストーリーがあるんですね。こういう本もベストセラーで面白いです↓

で、そのストーリーテリング、日本語では起承転結などともいわれていますが、生成AI時代にはこの役割がかなり限定される(なくなる事はないけれど)と思います。

というのは、人間と異なり、生成AIは(興味のあるなしに関わらず、物事の関連性に関わらず、感情にも左右されず)どんどん情報を収集整理して、その全体を元に、アイデアを出してくれます。

そのアイデアをどう人間に説明するか、これはアイデアそのものとは切り離して考える事が出来ます。ここ極めて大切で重大な変化です。人間が人間に対して企画やアイデアを提出するとき、どう説明するかが先に立ち、アイデアそのものの価値が二の次になってしまうことがあると思います。それが、生成AI時代には、アイデアそのものの生成・分析と、これをどのように人間に説明するかが明確に分離されるのです。

そのことによって、人間が生成するよりも、極めて沢山の質の高いアイデアが生まれ出ると期待できます。そして生成AIが人間への説明用資料を、ストーリー仕立てで作成して、これを人間が判断していくという全く新しい流れになります。

起承転結があまり分からないけれど、役立つアイデアって、実は多くありますよね。高度な数学の計算が分からなくても、惑星や衛星の位置をピタッと計算できる仕組みならば、(仮に起承転結の隅々まで分からなくても)その実用性から導入しようとか、昨日見たユーチューブでは、量子力学というのも、きっちり計算できて実用的なのだけれど、仕組みや理論は解明されていないという領域なのだそうですね。
https://www.youtube.com/watch?v=5iuWBR80ZWs

もちろんストーリーテリングは重要で、その重要性は(人間が存在する限り)変わる事はないと思いますが、その機能する場面が必要最小限に限定され、人間だけの力で生産されるアイデアの何倍ものアイデアが生成AIから繰り出され、その実行の可否を判断する人間の側のプロセスを工夫することで(これはまた別論しますが、判断の段階を減らす事や、起承転結⇒納得⇒決断以外の新しい意思決定プロセスで実現できると考えます)、より良い世の中が実現できるのではと、ワクワクしています。

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