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妄想と具体化

あー、久しぶりにNYにも行きたいな。最後に行ったのは1994年だっただろうか。

ここのところ妄想が止まらない。いつもならここで終わるんだけれど、今回は実際に行くとしたらどうか、というところまで調べてしまう。

例えば来年の2月くらいにベルリンからNYに行くとしたらどんな感じだろう。悪評高いルフトハンザのホームページで検索すると思いのほか手頃な価格のフライトがあるではないか。行きは9時間半、帰りは8時間半か。行くとしたら最低でも1週間だよなぁ。

宿泊するならどこだろう。Airbnbで宿を検索。もっと高いイメージがあったが、ロンドンとほぼ同じくらいである。マンハッタン、ブルックリン、セントラルパーク。地図を眺めていると、ポール・オースターの小説が読みたくなってきた。

そうか、NYにも行こうと思えば行けないことはないんだな。そう思うことで妄想から実現に一歩近づくことができる。頭の中で思い描いていることをほんのちょっとだけ具体化すると、思っている以上に気軽に動けるような気がした。こう感じるだけで日頃の閉塞感が少し和らぐ。

大丈夫、まだ行こうと思えば行ける。

だからといって、別に旅が特別好きだというわけではない。荷物のパッキングなんて面倒なだけだ。ただ、目的地に向かって移動するのは嫌いではないかもしれない。いつも同じ場所にばかりいると息が詰まるので、たまに別の場所に自分を置いてみたくなる、旅に出る理由なんてその程度だ。ドイツ語圏ではないどこか。ベルリン以外のどこか。おそらく日常生活から一時離れたいのだろうと思う。

娘にNYにも行こうと思えば行けそう、と言ったら「じゃ、行こう!」と即答が返ってきた。ロンドンやパリ、NYに行きたいんだそうだ。でも、その前にまず来年の秋に東京での交換留学が待ってるよなぁ、とふたりで現実に戻る。もっと余計なことを何も考えずにいろんな場所に行けるといいよね、そんな話になった。

ドイツにいると物欲はほとんど湧かないが、経験のための消費は大歓迎。先立つものがないと妄想で終わってしまうので、具体化するためには仕事しないとね。モチベーションは必要だ。

2024年に行きたいところ

・東京、大阪など(日本)
・ソフィア(ブルガリア)やリガ(ラトビア)など
・ロンドン(イギリス子連れ旅)

あれ、NYがない。毎年、日本への一時帰国に全振りするせいで、色んなところに行けないのが辛いところ。さて、来年はどんな1年になるだろう。子どもたちにはいい経験を積んでほしいものだ。世界はまだまだ広いよ。

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