自分でもちょっとビビるくらい寝ている。こんなんでは作業が進まない。変な時間に寝るのがいけないんだろうか。やはり人間は夜寝て朝起きるというサイクルで生活するに限る。社会の至るところで夜勤をしてくださっている方々にはとても頭が上がらない。彼らは皆、『ザ・バットマン』のブルース・ウェインだ。

編集作業。旅番組の要素を入れたい入れたいと思いつつも、当人がまったくテレビを見ないので手がわからない、ということは以前ここに記したと思う。「イッテQ!」っぽくしてはどうか、と一部ネタを拝借したのだが、やはり件の番組にしたってほとんど参考にできるほどの視聴回数ではない。ふと、黒沢清『旅のおわり世界のはじまり』を思い出す。イッテQ!のロケっぽいやつだ。ちょっと参照しようか、と映画本編でなくパンフレットを引っ張り出してきたが、あまり使えそうなものはなかった。まあパンフだし。
あの映画で描かれたロケをもとにした番組が、実際に完成していたらどうだったろう。あれ、映画本編にその映像って出てきたっけ。劇場で観たきりなので全然憶えていない。イッテQ!そのものを見ればいいのかもしれないが、ロケ中の撮影風景やスタッフ達の苦難、いわゆるドキュメンタリー（この場合はモキュメンタリーだろうが）素材を添えて番組をみたほうが、孤独を癒すことに大きく寄与するように思う。小島監督は『アビス』の舞台裏映像から元気をもらうというが、そんな感じかもしれない。そういう意味では撮影の舞台裏をきっちり映画として描いた『旅のおわり世界のはじまり』は、今見るともっと染みる作品になっているのかもしれないな。近いうちに見直そう。