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コロナ禍での妊娠・出産で困る5つのこと

1月2日に「逃げ恥」の新作が放送されましたね。「逃げるは恥だが役に立つ」は、共働き夫婦の妊娠~出産、子育てを描きつつユーモアを交えて社会課題を投げかける作品ですが、今回、原作にないコロナ禍での子育てシーンが追加されていました。

消毒液を探して薬局をはしごする姿や、母子がコロナ疎開する様子は現実世界で起こったことであり、共感された方も多かったのではないでしょうか。

そこで今回は、昨年実際にコロナ禍で妊娠、出産した私の経験をふまえて、コロナ禍での妊娠、出産で困ることをお伝えします。

現在妊娠中の方やこれから妊娠を考えている方、身近に妊婦さんがいる方の参考になれば幸いです。



1.産院のルールが急に変わり、予定していたバースプランが実現できなくなった

新型コロナウイルスの感染拡大により、母子や病院スタッフの安全確保のために、産院のルールが急遽変更される事があります。私の入院した病院では、入院中の荷物受け渡しも看護師を通して行われ、面会NGが徹底していました。

○出産時の家族立ち会いがNGになる
○入院中の家族との面会がNGになる
○分娩時にマスク着用必須になる
○NICUの面会時間と人数が制限される

コロナウイルス感染拡大に伴う各病院の対応は、産院の掲示板やホームページに掲載されることが多いです。事前にチェックすることで余裕を持って対応できました。


2.妊娠、出産での入院(分娩)時に家族に会えない

分娩時に加え産前産後の面会が一切NGだったため、入院中の体調変化や分娩時の不安や痛みを一人で乗り越えなくてはなりませんでした。また、上のお子さんがいる方は長い間母親と会えなくなります。


3.上の子の預け先の確保が必要

私自身は第1子の出産だったので経験しませんでしたが、コロナ感染拡大で緊急事態宣言が出てお子さんが自宅保育になった場合、出産時の預け先を考える必要があります。


4.有事の際の手術が制限される場合がある

産院が総合病院や大学病院の場合、コロナ患者の受け入れが多くなると、気管挿管や手術前後の患者管理をする麻酔科医への負担が増えます。その結果、その他の科の手術が制限されるリスクがあります。私は、緊急事態宣言発令中の昨年4月、妊娠中に子宮頸管ポリープ切除の手術を受けましたが、他の手術の合間になんとか予定を組んでもらえました。


5.家族が遠方に住む場合、産後の協力が得られない

コロナウイルスが拡大し地域間の移動が制限された場合、遠方に住む家族の協力が得られず夫婦のみで子育てをしなければいけない場合があります。私は行政の産後ケア(産後ショートステイ・産後デイケア)や産後ドゥーラを利用して、育児の負担を軽くできました。地域ごとの子育てに関する助成は、行政のホームページで事前に情報収集するのをお勧めします。



コロナ禍での妊娠、出産では想定外の困りごとが沢山起こりました。この記事を通して、いざという時にも慌てず対処することにつながれば幸いです。


ちなみに、冒頭の「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル」は、現在Tverなどの配信サービスで観ることが可能です(2021年1月4日時点)。ドラマを見ていない人でも楽しめて考えさせられる、まさに人類必見の作品です。

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