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日本語学習だけやってる訳じゃないよ

私の日本語研修センターでは、約3ヶ月。
最低385時間をクリアしなければ、学習者(実習生の入国前講習受講者)の帰省は認めません。
とは、言ってもその短い期間に、 日本語学べんの?  って話です。

一般的なの日本語教師イメージは、
 ニーズの対象者は、  学習者
    ニーズは      「日本語が出来るようになる」
 授業時間は、     学習者しだい
 

外国人技能実習生は、
 ニーズの対象は、実習生を受入れる監理団体及び企業
    ニーズは、大きく3点
      「日常生活の会話レベルの日本語が出来る」
      「日本生活に必要な、一般常識 
           (挨拶・マナー・ルール・モラル 等)」
       「実習先での使用する道具、注意事項、心構え 等」
授業時間は、  日本へ行くまでの限られた時間

  日本人なら、せっかく日本にきてもらうのだから、
「全国各地の観光地や名所、祭りや歌舞伎などの日本文化、たくさん教えたい伝えたい。」って思うんですけど、そんな暇なんてない。
もう、日本へ行くんだから行ってから見て聞いてね!ごめんなさい💦です。
  前回、国際交流基金のテキスト『いろどり』を紹介しました。
有難いことに、このテキストには私たちが教えてあげられない日本文化がたくさん紹介されているんです。しかも彼らの母国語で。メッチャ助かる💛

私の担当は
「日本生活に必要な、一般常識 (挨拶・マナー・ルール・モラル 等)」
 全体講義で約5時間

    交通・買い物・食事・SNS・団体生活ルール
    ゴミの分別
    姿勢・座り方・座る場所
    逃亡のデメリット
    性
    先輩たちの失敗談から学ぶ
    精神面  他社への配慮    …etc.

「実習先での使用する道具、注意事項、心構え 等」では、
だいたい工場・食品・屋外作業・電子に訳けて「職業別授業」を行います。
     
     道具名
     危険・注意
     報連相・4S(整理、整頓、清潔、清掃)  …etc.


外国人技能実習生の日本語教師って本当に時間との闘い。
だからといって、出来ない子を置いておくわけにはいかない。
学習者も必死です。

・・・その学習者のけなげな姿。
日が経つにつれて、日本語会話が増えていく、先輩後輩で教えあう、
礼儀正しくなっていく・・・・
  
感動場面も多々ありますよ。

そして、何より大切なこと!  無事故 無怪我 健康管理 
学習者への真剣で深い愛情がなければ、この仕事はできません。



               
                         202103213

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