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機能セットで分かる宗教のヒミツ ユダヤ キリスト イスラム 仏教 MBTIユング心理学

機能セットで思想哲学を分類するように、宗教も機能セットで大まかに分類してみます

全体的な傾向

ユングMBTIで宗教を分析するなら、宗教は、暴走する自己愛Fiを制御する効果があったから長く残ってきたといえる。
Fi持ちのサイコパスや甘えんぼグループを制御してSeFeマインドセットを植え付ける効果があった。
特に甘えんぼグループを制御、教育する役割を担ってきた可能性があるかも。
参考 こんな記事を書いた人もおるし

今回はFiを
・自己愛・自己利益を求める気持ち
と定義します。

〇全体的な傾向を機能セットからながめる
宗教はSeとFeのマインドセットを、文字にされた戒律Teで植え付けるものといえる。また戒律Teと、将来の報酬や刑罰NeでFiの暴走を抑える鎖の役割をしている。
一部Siの知覚論の要素もある。

※SeとFeのマインドセットとは
Se「〜すべし」と「〜するな」
Fe「見返りなくても他人を助けろ」→カントの定言命法がそう。

一神教→仏教の順で解説します

一神教の三兄弟
年代順にユダヤ教→キリスト教→イスラム教

ユダヤ教→サイコパスや甘えんぼが多い。一部不思議ちゃんや聖人君子

ユダヤ教はTe Neが強い宗教。
十戒の戒律Teで悪徳を戒めている。内容は「~するな」の禁止が多い、消極道徳といえるSe要素。
教義の体系化が必要とされてるからTe持ちのサイコパス/甘えんぼが多いのかと。
Neの要素は未来預言、黙示文学です。ダニエル書とかで、将来ユダヤ人が救われて神を信じない人間が滅ぶとか、世界終末と新時代の到来を書いたと解釈されてきた
(ユダヤ人、神さまに結構ダメ出しされてる。民衆が堕落する→預言者が神と民との間を取り持つ→以下ループってのが旧約聖書のパターンになってる。だからユダヤ人だけが救われるは解釈違いだと思うけど…)
Feは隣人愛が十戒の中にある。
あと伝道の書ってので仏教に近いSiの要素もある。知恵が多ければ悩みが多いとか、いっさいは空であるとか。

※旧約聖書は色んな人が書いている。聖書文集と呼ぶほうが実態に即している。文書ごとに書いた人が違うから文書ごとにグループ分けもできそう。


キリスト教→イエスによる人と神の関係の再構築。ユダヤ教にツッコミを入れる聖人君子グループ

バランス型。
ユダヤ教と比べると
・FeとSeの推奨(積極道徳)
・Siの知覚論
の要素がより強くなってる
「〜すべし」で積極的に他人へ働きかけるようになり、隣人愛と神への信仰が強調された(山上の垂訓をみよ)

仏教的な教えSiは例えばコレ

マルコ伝7章要約→外側から人の中に入ってきて汚すものはないんやで。人の心の中から出てくる悪い思いが人を汚すんやで。
こんな感じ。
ちなみにその後のキリスト教思想だと、マイスターエックハルトて人の教えがSiの仏教的ですね

終末論Neの要素は
・未来で実現される(来世)
・今ここで既に来ている(神に認められるような生き方をしなさい)
未来と現在、2種類の在り方が語られている。ユダヤ教と比べると、一人一人が神と向き合って己を悔い改めなさいって所が強調されている

キリスト教は結構バランスの良い教えなのかもしれません。
※新約聖書も色んな人が書いてるから文集と呼べる。これも著者ごとに違いありそう。そもそもイエス死後のキリスト教思想も細かく分かれているし。


イスラム教→Fe外注をよく鍛えた甘えんぼグループのムハンマドに啓示された教えを色んな人がまとめて文書化した。


オープンチャットのメモ

・商売繁盛して結婚して子どもにも恵まれたのに40才で実存問題抱えてる?
・コーランの80章の『眉をひそめて』の当たりで神様にちゃんとせぇよと怒られてる。

Neの来世が強調された宗教ですね。天国の情景があからさまに書かれていて死後の報酬NeでFiをコントロールして共同体のために生きるってのがイスラム教の価値観かと。
Teの戒律はSe「〜すべし」「〜するな」も Fe「他人を助けろ」もそれぞれ事細かに定めています。六信五行の喜捨とかがそうですし、コーランの中にもそういう事が多く書かれています。
※ムハンマドの死後に言行録をまとめられたものが教典のコーランになります。ムハンマド本人は文盲らしく何も書き残していないらしい。

なんで戒律が多いのか
ムハンマドが生きていたころの時代は、「いつ死ぬかわからんから好きに生きようや」という価値観が蔓延していたらしい。刹那的な生き方、現世志向、享楽主義、物質主義etc. 要は倫理的にやばい状況だったのではないかと。
機能セットから見るなら 甘えんぼやサイコパスグループの人間が多かったといえるかと。(アノミーの可能性もある)
時代からして、倫理的な引き締めがイスラム教で強いのは当然の結果なんじゃないすかね。こんなんじゃ一つの国家としてまとまれないだろうし、報復観念が強すぎて貿易や交渉ができないんじゃないですかね。

※ムハンマドが啓示を受ける前の時代をイスラムでは無明時代(ジャーヒリーヤ)と呼ぶ

イスラムに知覚論のイメージはないけど、自我滅却を目指すスーフィズムってのがあります。イスラム版の修行僧というか、仏教に近い思想ですね。
そもそもイスラムの哲学はギリシャ哲学の影響が強いらしいので、イスラム=原理主義なんかじゃなく、色んな思想があるみたいです。
ホントは井筒俊彦の本とかを読んどきたいとこなんすけど、とりあえず走り書きです。

蛇足:一神教て西洋のものってイメージ強い(特にキリスト教)けど、発祥がイスラエル→西アジア当たりにあるので、本来は東洋的な宗教と言えるのかと。仏教の生まれたインドとも地続きだから何かしら影響は受けてるのかもしれません。

次に仏教の解説。原始仏教→その後の仏教て順になります

仏教

原始仏教→サイコパスグループのブッダenfpによるFIコントロールに焦点をおくSi知覚論
釈迦が口頭で教えていたものです。スッタニパータとかダンマパダ
SiでFiの自我暴走をコントロールする所に教えの重点があります。SeFeのマインドセットはむしろおまけかも。自我や執着をコントロールできて初めて他人のために動けるし「すべき」と「するな」を理解し実行できるって感じ。倫理的な教えの四諦八正道にしたって、まずこの世の状態を正確に知りなさいって教えなのでSi知覚論が強いのかと

参考画像

倫理の教科書から

ネットならWikipediaかコトバンクでどうぞ

ちなみにNeの要素は輪廻転生ですね。この世から逃げるって感じの消極的なものです。ヴェーダとかバラモン教の影響を受けているのかと。

その後 後期仏教
一部の人が解脱する小乗仏教から大勢を救う大乗仏教へと発展していきます

不思議ちゃん→中観派
甘えんぼかサイコパス→唯識派
サイコパス→空海、日蓮
甘えんぼ→法然、親鸞、浄土宗、
聖人君子→最澄、道元

中観派はSi知覚論を掘り下げた。仏教でよくある空の思想はここで整理された。
唯識派は心の構造を掘り下げた。FiをTeで整理しており、ユングやフロイトみたいに心を体系化した。

そのあと日本に伝わって発展した仏教は、キリスト教やイスラム教に近い性質を持つようになった宗派が多い

天台宗の最澄はキリスト的。あらゆる人を救おうとした。「一部の人だけしか救われないのはおかしいんじゃないすか?」でツッコミ入れたし、色んな教えを取り込んで仏教を総合しようとしてるから聖人君子。
真言宗の空海は理論家。唯識派やユングフロイトに近い。曼荼羅図とか十住心論は体系化すね。サイコパスかな。十住心論はフロイトみたいに上下階層のある心理構造だから。


浄土宗でNeの要素が強くなってる。極楽浄土とかの天国が説かれるようになった。これはイスラムに近いかな。
法然がイスラム的、親鸞がキリスト的。法然の称名念仏→「とにかく念仏唱えなさい」はイスラムの「アッラー讃えて祈りなさい」に近い。法然の悪人正機はキリスト教に近い。理念は美しいけど甘さがあるから両方甘えんぼかも。
日蓮は仏教を政治に取り入れようとしているあたりがイスラム教に近いのかな。政教分離ではなく政教一体を目指している感じ。…サイコパスかな。島流しされてもしぶとく教えを説いてるし。
道元だけずれてる。座禅で努力して悟りを開こうって教え。末法思想(お釈迦様が死んだあとは教えが守られてない。この世の終わりだ)に対して「釈迦の時代にも出来の悪い奴おったやろ。ただの修行不足じゃ甘えんな」で突っ込んでるから聖人君子グループかな。

終わり。

参考文献
高校倫理の教科書
ものがたり宗教史→さらっとした各宗教の入門書。読みやすいしわかりやすい
他 wikipedia コトバンク

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