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【code=240405_neo shine.】

長い長い冬の寒さを越えて
少しずつほころんできた蕾
まだかまだかと待ち遠しく
それは遠く また近くもあり

凍えて小さくなってた僕に
そっと手を差し伸べる様に
君の笑顔が この季節に咲いた

曇り 降りそうな空の下で
切なさや寂しさを抱いた夜
君の夢を 僕は分からぬままに

独りよがりになった日もあった
君を泣かせた日をいくつも越え
それでもやってきた日々を
僕は信じて 繋ぐと決めた


長く長く閉ざされていた空は
鮮やかな色を纏う雨に変わり
一陣の風に揺られた枝から
はらり はらり 溢(あふ)れる愛しさ

思わず息を呑む程の白い華を
透かして見てた眩しい光は
君の笑顔を 暖かく照らしてた

雨のあと 少しの不安と
肌寒さが身に染みた朝に
君は足取り軽く駆け出して

慌てて追いかけて繋いだ手は
柔らかく暖かいいつもの感触
この温もりを冷やさぬよう
僕はずっと 繋ぐと決めた…


ほら 見上げてごらんよ
もう春がここにも来てたんだ
ふわりふわり優しい風が吹く
君の前髪を柔らかに撫でるように

ほら 目を閉じてごらんよ
もう寒い冬は終わったんだよ
きらりきらり暖かい日差しが
二人の心の隅々まで照らすように

足元には小さな四葉のクローバー
願いは叶う きっと この世界で
君と二人 光の中を旅していこう…
散ってなお尽きない 桜を胸に宿して…

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