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3/14の日記(変わらぬ1日)

朝からNHKのニュースを見ていたら二度見した。
朝の気温が2桁いっとるやないか。ついこないだまでほぼ0度に近い底辺をウロウロしていたくせに、一体どういう風の吹き回し…そういや春一番も吹いてたような…。

年末からお世話になっていたコートもお役御免。
「この数ヶ月、ほんとにありがとう。君のおかげで雨の日も雪の日も、心折れることなく会社に行けました。それにしても日本ってほんと四季が目まぐるしいですね。そう考えると○万とするあなたってば、着ている期間は2-3ヶ月そこいらであとは箪笥の中で次の出番を待ってデデーンと鎮座している…そう考えたらあんたちょっとコスパ悪いわね」と腹が立ってきたけど、まぁそういうことだ、来年もよろしくってことで、ハロー、薄手のコート。

衣替えというのはテンションがあがる。誰も自分のことなんざ見ていないのは重々承知、おしゃれなんて〜のは自己満足と最低限の礼儀だからなとブツブツ言いながら颯爽と春めかしいコートを羽織ってみるとあらまぁ心も軽やか。

駅までの道も清々しい。しんとした冬の朝の、あの冷たい空気も好きだけど、やはり春には敵わない。ぽかぽかの日が差して花が咲いて気温も二桁と、まぎれもなく春だ。こんなに春を実感したのは1年ぶりだ。当たり前か。

会社に近づくにつれて、いつもならどんよりする気持ちも、春の装いをまとえば、なんてこたぁない。メール1000本ノックだってへっちゃらだ。キーボードに触れずとも、完璧なA4一枚の報告資料が5分で書けそうだ。新製品のプロモーション用のパワポだったら春っぽいテンプレで20枚程に…云々かんぬん、と考えながら会社に到着したらオーマイガッ!上着を変えたせいで社員証がねぇ!会社に入れねぇ!仕方なく警備室で手続きを済ませ、なんとか侵入成功。いや、社員なんだけど。

社員証がねぇから社食も行けねぇ、いつものかけそばも食えねぇなってことで、お弁当買って公園で食べる。「公園のベンチでおべんとちょこんと膝に乗っけって食べてるサラリーマン」は字面で見るだけでも寂しいもんだが、ここにいる人たちはみんな春の始まりを全身に感じていて、誰も僕のことなんぞ気にしちゃいねぇ、いや、気にしてほしくないんだけど。それにしても、会社の近くに、こんなにいい公園があったのか。

春が来て、僕は社員証を忘れ、公園でお弁当を食べている。思えば、海外生活から日本に戻りもう3年が経つな…なんて感傷的な気分に浸る間もなく一時間の昼休みも終了。こんな日はもう働きたくねぇなぁと思うがWork goes on。終わりはないが今日の分くらいはさっさとしばいてさっさと帰る、なーんて何も変わらない、ほぼいつも通りの1日。でも一つ違ったのは、春が来たこと。春よありがとう。待っておったよ。


お蕎麦屋さん開きたい。