「モコモコ」という商品、ご存知です？ 2014年に終売した、マグカップでできるカップケーキのことなんですけど。

少し前、これを懐かしんだどなたかが再現を試みたという話がTwitterで話題になっていたのだが、それを見てまんまと懐かしくなってしまった。

さらに関連ツイートで、ポケモンが柄のてっぺんについたプラスチックフォークも見つけたくらいにして。わー、そのフォーク持ってたよお。

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小さい頃、モコモコにはよくお世話になっていた。

具体的な思い出は残っていないが、マグカップからはみ出している姿だったり、ポケモンのフォークを使っていたことだったりはぼんやりと覚えている。見て楽しい、食べて美味しいという非の打ち所がない軽食。

と言いつつ、幼心にケーキとマグカップの境目にできる蒸れを気にしていたような……。

ホットケーキミックスで作るレンジ蒸しパンもそうだったのだけど、あれも早く食べないとラップと接しているところがびしゃびしゃになってしまう。それがどうも苦手だった。特に蒸しパンのときは急いでラップを剥がそうとしていたっけな……。

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しかし、その問題があったとてモコモコは魅力的なままだ。

なぜ終売してしまったのだろう。「ホットケーキミックスでもカップケーキや蒸しパンが作れるじゃん」ということにみんなが気づいてしまったからなのだろうか（ちなみに実家でもそうだったらしい）。

しかし今一度考えてみてほしい。

確かにホットケーキミックスでも作ることはできるし、そのほうが経済的である。だが、それは最小サイズでも2人分くらいで、モコモコのような「ちょっと食べたい」欲には対応していないのだ。

半分だけ使えばいいじゃないと思うかもしれないが、それだと残りの半分はいつ使うんですか？と自問自答が毎食前に繰り返され、プレッシャーが半端ない。

食べたくなったときに箱を開け、卵と付属の粉をマグカップに入れてチン。モコモコは胃の中へ、キットは1つ残らずゴミ箱へ収まる……この後腐れなさ（？）がいいのよ。

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とはいえ、ないものはない。それなら、あのツイッタラーさんの如く作るのみ……ッ！

クックパッドを見て軽量したためちゃんと膨らんでくれた。

しかし生焼けを恐れるあまり膨らんでからもしばらく加熱し続けたせいか、そもそも500Wのところを600Ｗでやったからか（うちのは500Ｗ設定ができない）、なかなかのパサパサ具合である。

一口目を取ろうとフォークで数回刺したところ、意図しないタイミングでぼろんともげて机の上にダイブ。この段階で「あ、水分ないな」と察しましたね。

このレシピは牛乳などの水分を使わないためそのせいかとも思ったが、本家もそれは同じなのでこれは言い訳にならない。ということは……。

みんな、ワット数は大事みたいだぞ（当たり前）。

そしてテクスチャーの陰に隠れていたが、味もたぶん本家と違う。

モコモコはお菓子っぽい香りと味がしていたはずだが、目の前にあるのは微かに砂糖の味がする淡白な小麦粉。よく言えば素朴な味で、決して美味しくないわけではない。けど、ねえ？

次回があるとすれば600Ｗのレシピを使い、マーガリンと香料を入れることとしたい。みちみちではなく、ふわふわのカップケーキを目指して……。