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自分の内側に意味を見出すということ

今回のお話

昨今ロジカルな左脳的価値観も重要だが、改めて感情的な右脳的思考が重要視されてきています。
個人の時代というのを考えてみても、InstagramやTwitterなど個人の意見や発信力が重要視されてきています。
つまり、ロジカルに問題を解いていくことよりもエモーショルな課題を見つけていくことが重要視される時代になっています。

これまでは、一辺倒に問題を解くことの能力を教育を通して学んできました。
しかし、社会に出ると自分は何をしたいのかやどんなことを成し遂げたいのかなど意味について考えさせられることが多くなります。

今回は、そんな時代の意味の見つけ方について考えていきましょう。

意味とは

意味とは、一体何なのでしょうか。
それは、ある事象について心象的な価値を付与することだと考えます。
例えば、与えられた仕事に対して、これは1本の釘を打つことだと思う人もいれば、皆のためになる大聖堂の始まりの一歩だと捉える人もいます。

このように、何かしらの事象に対して心象的な価値を載せていくことが、意味付けです。それは、多様性のある概念で1+1=2のような固定的な概念とは一線を画します。

決して意味付けをすることだけが、価値のあることでもありませんが、発信力が必要となる個人の時代には、意味付けをしていくことが重要な能力の一つではないかと考えています。

では、意味付けをしていくためにどのような行動を取ればいいかについて考えていきましょう。

美意識=価値観を広げる

意味付けをしていくためには、自分なりの美意識=価値観が必要になります。
しかし、自分なりの美意識とは一体何なのでしょうか。

それは、自分自身が何に価値を見出すかということです。
何かしらのモノやコトに関して、直感的に良いとか悪いとか気持ちいいとか気持ち悪いなどの感情が生まれますよね。

まずは、それを言語化してみることです。
それが良いとか悪いとかは、なぜそう思うのか。気分だとしたらなぜそのような気分では、そう感じるのか。
直感的な感情を一次感情とすると、言語化されたそれは二次感情と呼ぶことにします。

二次感情は、一次感情を言語化したもの。つまり、定義された抽象的なものになります。それは、どのような状態であれば、この一次感情が生まれるというアルゴリズムを定式化したものと捉えることも可能となります。

そうすると二次感情の集合が、あなたの価値観=美意識となります。

従って美意識を広げるためには、様々な価値観に触れる必要があります。
それは、仕事や趣味、遊びなど人と会ったりなどを通じて発見していく動作になります。

いささか逆説的ですが、一次感情を二次感情にまとめあげるロジカルな所作が、実は意味付けという右脳的な思考を拡張するものだと考えます。

そして美意識を広げるためには、言語化と様々な価値観に触れると書きましたが、実際にはどのような行動を取っていけばよいか考えてみましょう。

価値観に触れるための所作3選

1.読書する

拙記事でも読書の仕方などは書いていますので、よければお読みください。

読書とは、著者の体験を追体験することです。
ビジネス書や小説であろうと、置かれた条件や状況のもと自分を投影することで本に書かれたテーマや伝えたいことを掴み取る行為となります。

従ってこれまでの自分にはなかった意思決定の方法や価値観に触れることができます。
もちろん、実体験を伴うことが良いですが、どこでもいつでも追体験できるという意味では読書することもまたコスパが良いものとなります。

実際にどのような本を読んでいけば良いかについては、この本に詳しく書かれていますのでよかったら読んでみてください。

2.新たなコミュニティに属する

今は仕事や家族などある意味で閉じたコミュニティに属しています。
それが良い悪いかどうかという話ではなく、価値観を広げるという意味では、新たな価値観に触れる必要が出てきます。

ただ、同じコミュニティに属していると同じ価値観や自分自身の価値観を伝播させ同化していくこともあるため、流動性を上げるという意味で、新たなコミュニティに属する必要が出てきます。

昨今は、オンラインサロンや副業など働き方も含めて一つのコミュニティから複数のコミュニティに属する、ある意味株式の分散投資の様にポートフォリオを広げる価値観というのが、流行になってきます。
もちろん、一企業では一個人の人生を担保することができないという社会的な負の部分もあります。しかし、自分の人生は、自分で切り開いていくということで考えると、現在の流行にのっかってでもポートフォリオを広げていくことは大事な価値観なのかなと思います。

オンラインサロンのプラットフォームがあるため、月額いくばくかは必要となりますが、投資としてサロンオーナーを食ってやるという意気込みでその門を叩いてみると、案外楽なのかもしれません。

3.言語化する

私自身、これが一番重要だと考えていますが、価値観を言語化することです。
なぜなら、価値観とは自分の内側にしかないもので他人から与えられるものではありません。
読書をしてコミュニティに属することで様々な価値観に触れ、変化することはあれど、他者から与えられた価値観をインストールしたり、これまでの価値観をアンインストールすることはできません。

そのため、どんなことをしても価値観というのはそうそう変わることではないですし、易々と捨てられるものでもありません。これまでの経験から形成されてきたものが、自分自身の価値観なのです。

一次感情を二次感情へと定義した様に、その集合である価値観を定義していくことが、自分自身の意味付けにもつながるのです。
そうすることで、大切にしていること、見落としていることが見えてくると考えています。

最後に

ここまでで、自分自身の価値観を載せていくことが、意味付けであり、昨今重要視されている能力の一つであると書きました。
そしてその本質は、自分自身の内側にあるものだと。

自分は何者で何を成し遂げたいのかということに成長意欲の高い人は、理想と現実のギャップに苛まれて、価値が出せないや希少性の高い人材になれないと悩むことでしょう。

でもそれをよく考えてみると、その悩みには答えがないですよね。
誰かが導いてくれるものでもなければ、これを達成したから終わりというものでもありません。

果てしない旅路の先に、これまでの道を振り返って初めて良い景色であったと気づくものだと思います。
そうであるならば、現状の自分が持っている感情や価値観をコンパスとしてこの道には進みたくない、進んでみたいとひたむきに走っていくことが重要なのではないでしょうか。

様々な方法論や思考法は、世に数千とあれど実は、ジャストフィットするものは元から自分自身の内側に存在しているのです。
それを言語化していくことが、自分自身の価値観による意味付けではないでしょうか。

様々な価値観に触れてアップデートしていきたいですよね。
それでは、また。

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