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悔しい落選の先に...

前回の本シリーズの最後にぶっこみました合宿参加のお話しです。

3年生の参加枠が5人に対して、8人が参加希望の手を挙げました。

で、5人も参加するなら3年の保護者も1名は帯同しないといけない、という話になり、そのうちの1名の保護者が「行けます!」と名乗り出てくれまして、もちろんその方のお子さんは漏れなく参加できることになりました。

なので残り、7名中4名が参加できる抽選決めの状態となり、アミダで決めることになりました。

50%を上回る確率ですよね。
息子君はまぁドキドキしたことでしょう。

見事、当たりました!

もう嬉しくて、嬉しくて、寝られそうにないといって寝室に行き、少しして様子を見たらすんなり寝てました(笑)。

そう、アミダは募集を締め切った日の夜に、保護者達のLINEグループの機能を活用してやったのですね。

そして、その夜にもう1人の当選したB君の保護者から連絡が来ました。
B君と息子君が合宿に行けることになったけど、同じクラスのC君は外れてしまったから明日の学校であまりはしゃぎ過ぎず、行けない子もいることを考えてね、とB君に伝えましたとのこと。

僕も全く同じことを息子君に伝えていましたので、同意ですと返信しました。

C君は4年生チームに飛び級で呼ばれている子です。

そして、飛び級で呼ばれている4人のうちC君だけが外れてしまったのです。

さぞ悔しかったことでしょう。その結果を知って泣いてしまったそうです。
まぁそうよねぇ。4人のうち自分だけが外れるなんて、理不尽と捉えてもおかしくはない。
普段、飛び級で呼ばれているわけじゃない2人が4年生の合宿に行くなんて、悔しくて溜まらないことでしょう。

息子君はC君と一番仲良いこともあり、一緒に合宿に行くことを希望していました。「残念やわ」「可愛そうや」と自分が行ける喜びを抑えきれないものの、その点は納得し、次の日の学校に備えているようでした。

で、翌日の夜、僕も気になってしまっており、息子君に聞きました。
C君どうやった?大丈夫やった?と。

「うん。朝にな、向こうから言うてきてん。『俺、合宿いかれへんわ~ドンマイ俺~!』って。」

おぉーなんという健気な・・・(涙)。

本当は悔しいはずなのに、あえて明るく、また自虐風に言うことで、友達に気を遣わせないようにしたのかと思うと、泣きそうになりました(笑)。

自分の息子が逆の立場やったらですよ・・・。

絶対に、朝起きて、「学校いきたくない!」と駄々をこねていたことでしょう・・・。いや、そもそも、アミダの結果を聞いた途端、泣き叫んで大変なことになっていたことでしょう・・・。

聞くと、C君も最初泣いたものの、お母さんが、「友達に頑張って来いよと、快く送り出してあげないとね」と諭したらしく・・・それに納得してしっかりと実行に移したようなのです。

本当に凄い子だなぁと感心しておりました。
当初、僕と奥さんが、この子こそキャプテンになったらええのに、と思っていた自分たちの目利きを自画自賛してもおりました。

すると、息子君が言います。
「『ドンマーイ』てそこまで言わなくても良いのにねぇ。」

「ん?なんで?ドンマイの意味知ってる?」

「アホやなぁーザンネーンみたいな感じやろ?」

「違う違う!ドンマイて『気にするな」って意味やで。』

「あぁーそうなん!?」と納得した様子・・・。

どうやら、普段、3年生の周りでは、失敗した子などに対してあざけるように「ドンマーイ!」と使うことがほとんどのようで、もちろん英語など何も知らない息子君はそのニュアンスだけで使っていたようです。

なるほどなるほど。まぁ分からんでもないか・・・。
息子君は言葉の面でも伸びしろだらけなのでした。

あれ?なんの話だったっけ?
ドンマーイ!!

違う違う。こういう子供たちの悲喜こもごもがこれからもどんどん出てくるだろうなぁと実感した一幕だったのです。

本当にリアルなドラマを傍らで観させてもらっているなぁと感謝感謝です。

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