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秋の日に日光戦場ヶ原、板室温泉で遊ぶ-2

板室温泉、あったか~い宿 勝風館

前回はこちら

テントを撤収し板室に向かうと小雨模様となった。
割と賑わいのある那須高原から、板室温泉は静かな山間部の佇まいだ。
板室という名は何というか板で囲った簡素な温泉宿というイメージがある。
勝手な想像で申し訳ないが、いかにも湯治の温泉地としての雰囲気があっていい名だなあと思う。

7年前まで私たち夫婦は登山と並行して沢登りをしていた。
それは私の怪我や病気ですぱっとやめてしまったのだけど、その時にこの板室温泉のある那珂川上流部の井戸沢という沢で遊んだ。
15mクラスの滝が2つと10m前後の登りやすい滝場が目白押しで、ミニ米子沢なんて呼ばれていた。そして沢を登り詰めた先が流石山の鞍部で、その先が大峠だ。かつてここは戊辰戦争の大激戦地だった。今では季節にはニッコウキスゲがあたり一面に広がる美しい峠で、往時の気配は感じられない。
ここが激戦地になったのは、かつてここには会津中街道(詳しくはwikiで)が通っていて交通の要所であったこと。そして板室集落は会津中街道が開通してからのもので、かつてはもう少し南側にあったらしい。

井戸沢画像↓

宿に行く前に木の俣渓谷に寄り道。
小雨でなければ、紅葉と沢水の青さが際立つところだろうけど、それでも十分に美しい。

橋の上流部分

下流の遊歩道を歩いてみる。折り返し地点に遊歩道にはそぐわないりっぱなつり橋があって驚いた。このために有料の駐車場も造ったのかしらん?
少し歩く分には園地側に無料の駐車スペースが数台分あります。なんて意地悪なコメントを書いてしまったけど、沢沿いは中々に美しく、また鳥さんの気配も濃い。熊が出そうな雰囲気が怖いといえば怖いけど。。。

いい時間になったので宿に向かいます。
駐車場は道を挟んだ宿の向いの少しだけ上流側にあります。

温泉先輩方推しの宿なのでとても楽しみです。
女将さんの案内で部屋へ、お茶請けが生の柿で甘い。


部屋は2人で6畳間なのでやや窮屈感は否めないけど、宿泊料がめっちゃ安いので無問題です。
トイレ、洗面所は共同で部屋を出た反対側で近くてうれしい。

一番風~呂、一番風~呂~~~
2階の同じ階にお風呂があるのですっ飛びで行きますよ~
身を清めてから湯舟はぬるめなジン割ってお湯割りか~いw
41度位な湯温はほんと神様が私に与えてくれた温度と言っても過言ではない最適な熱さ。いや人によってはぬるさというのかw
快適すぎて出られない、なんならここで夕食でもいい、寝てもいいですw
と、突然、湯舟の穴からジェット噴射、そうだ時間で超音波温泉になるって言われてたんだ。
腰、そうよ最近腰痛があるので集中砲火しよう。
いつも思うんだけどこれって効いてるのかいまいちよくわからないですよね。私はなくてもいいかも。

めっちゃ昭和

Na・Ca硫酸塩泉(低調性アルカリ性温泉)のとても柔らかくていい香りの温泉です。

食事前に2度ほど決めて、ああ~ビールが旨すぎる!

そして夕食は部屋食です。お膳で運ばれて食べたらドアの外に置いておくシステム。お膳で食べるのが相方お膝やあぐらがかけないので、必然的に小さなテーブルに乗せます。

ご飯つやつや、実物はもっとつやつや

こぼすと即お布団なので細心の注意で頂きます。
心のこもった家庭料理と栃木の地酒とおいしい白飯で何杯でも食べられる。

寝る前と朝もゆっくりお湯に浸かって朝食も白飯もりもり頂きます。
おいいしい鮭はとても大きい。スーパーの鮭も最近は切り身小さいし、旅館も半分のサイズって所もありますよね。大盤振る舞いですよ。
卵も生っぽいの苦手なので目玉焼きはうれしい。

帰る前にもうひと風呂。最高の二乗です。
すばらしい温泉と心のこもった食事で税込¥8800というお手頃さ。
その前にキャンプが一人換算¥1000*2泊。
3泊して¥10800は1泊¥3600。
最近ビジホも高くなってるからこのリーズナブルさは感涙ものです。

キャンプはもちろん初期投資もあるから一概には言えないけど、うちはたぶん十分に元は取ったはず。
身体が痛くなったりときつい面もあるけど、最後に温泉泊まれるってなったら、身体が痛いとかどこかに吹っ飛びますし、だからこそ温泉が身に染みてありがたいのです。

追記
勝風館は12月~3月まで内部改装を行っています。
部屋を広くするような話を伺いましたので、もしかすると料金体系が少し変わると思います。

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