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東京下町のジージ。体力はあるが、天邪鬼。だから孫たちには駆けっこでは負けない。自宅近く…

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東京下町のジージ。体力はあるが、天邪鬼。だから孫たちには駆けっこでは負けない。自宅近くの百坪農園で無農薬、無トラクター、無化学肥料での野菜づくり。野菜の自給率は200%超え。

最近の記事

ワインは飲むものじゃない

スペイン南部、ある田舎町のワイナリーを訪れた。ちょうどランチタイムで、オーナーと試飲しながら食事をいただいた。オーナーは自慢のワインについて、その特徴や製造方法について説明してくれる。ただし当方は頷きながら話を聞くものの、微妙な違いがなかなか理解できない。ワインも食事も美味であることは確かである。それは間違いない。 ワインの知識に欠ける日本人を見かねたのか、オーナーはこう言った。 「ワインは飲むものじゃない」 すでに赤ら顔で、ずいぶん飲んでいる彼の言い分である。 食事のと

    • サツマイモ属ストロング

      自宅近くの百坪農園、破格の条件で借りることができているのは、使いにくいためである。細い小路の先にあり、トラクターは入らない。利水施設もない。水は雨頼み。 今年の夏はきつかった。東京では猛暑日日数は史上最多。梅雨入り後の雨はほとんど降らず、7月の降水量は平年の5分の1程度。残念ながら夏野菜の収穫量はいつもより少なかった。もうすぐ収穫期を迎える長ネギも、そんなに太くなっていない。水がなければ、光合成ができないわけで、当然と言えば、当然なのだろう。 しかしサツマイモ収穫量は、そ

      • 解き放たれる悠久のビーチ

        ハワイ島東部、海岸沿いの道路をレンタカーで走っていると、路肩に停めたクルマの前で男性3人が手を振っている。助けを求めているようだ。彼らの前で停車すると、年代物のクルマのバッテリーが上がっており、チャージさせてほしいという。急ぐ旅ではないので引き受けた。毎度のことなのだろう。彼らは手早く作業を終えた。そして礼を言いながらも声をかけてくる。 「この先のブラックサンドビーチに行って、ドラムサークルに参加するんだけど、一緒に行かないか?」 ブラックサンドビーチもドラムサークルも未経

        • 自然からのギフトを感じるとき

          沖縄県久高島。首里城の真東に位置し、まさに日が昇る島である。神が降り立ち、国づくりを始めたという神話があり、独特の文化もあり、聖地の島とも言われている。 潮の干満の差がもっとも大きい大潮の日。海岸に腰を下ろし、海を眺めていた。海からの風が気持ちいい。ほどよい湿気がある。安らかな気分であったけれど、やがて徐々に興奮してくる。というのは、みるみる潮が引いていき、わずか一時間ほどで、遠浅の岩場が現れたからだ。 待っていたかのように人々が海岸に出てくる。浅瀬に残された魚たちを採る

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          みんなをつなぎ力を合わせる

           いろいろな植物や生き物がいて、いろいろな長所や力を持っています。みんなの力を合わせることができれば、みんな楽しく生きていける。地球おんだん化も止めることができる。それが私たちの自由研究のまとめです。  夏休み、同じ四年一組の佳子ちゃんに誘われ、佳子ちゃんのおじいさんの家に三日間とまりに行きました。絵が上手だけど作文が苦手な佳子ちゃんは、夏休みの自由研究を一緒にしようと声をかけてくれたのです。絵は下手ですが、私は作文が好きです。  おじいさんの家は農家で、東京から電車で二時

          みんなをつなぎ力を合わせる