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特別な人との5年間①(出会い)

過去の整理と、少しずつ前に進むために、この5年間の出来事を残そうと思う。


あっけない終わりを迎えてしまった特別な人。
人生でいちばん守りたいと思わせてくれて、色んな景色を一緒に見ていきたいと思わせてくれた人。
同性で初めてこんなに好きになり、恋人のような親友のような家族のような、どんな関係性も当てはまる唯一無二の人だった。

〜出会い〜
会社の同僚だった。その人は凛としていて、きれい目な印象。これまでカースト上位にいた女子な感じがして、仲良くなることはないだろうな、と思っていたけれど、偶然配属された部署が同じになり意気投合した。年は少し離れていたが、彼女は見た目と反して話しやすく優しかった。

音楽を学んでいた過去があり、歌も上手く、ジャズなどに詳しかった。好きなことを話している時の彼女の顔がとても印象的で、惹かれた。

プライベートで遊ぶようになるまでに、そう時間はかからなかった。
彼女はよく私のことを尊敬してくれ、褒めてくれた。私も彼女のことを肯定し、理解し、褒めた。
この時は特別な感情はなく、ただただ一緒にいて楽しかっただけの関係。
永遠に話してられるね、とよく言っていた。

彼女はダメ男と付き合うことが多く、いつも悲しく辛い恋愛をしていて、私はその話の聞き役として側にいることが多かった。私はそんな彼女がいつも心配で、力になれるなら何でもしたいと思っていた。

どこにでもいるような仲良しな関係が2年ほど続いた時、彼女はその当時付き合っていた彼氏と結婚した。
やめといた方がいいよ、と再三言っていた人との結婚だったが、彼女が決めたからには応援しなきゃと思い、私はこんな言葉を掛けた。

「何かあれば頼っておいで。どんなことでも助けるし、どんな手段を使っても私が最後救えるよういつでもそばにいるから。」

本心だった。少しだけ彼女に特別な感情が芽生え始めてきていたのも事実だったが、深くは考えていなかった。
しかし、後に彼女はこの言葉の通りの困難な状況になり、私と彼女の関係性もより深くなるとは、この時は思いもしなかった。

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