安いクセして。
卵が先か。鶏が先か。という話を聞いたことは?
あるけど、興味がない?
うん。君(妻)なら、そう言うと思っていたよ。
実は、どうも最近の研究によると、どちらが先かは、すでに判明しているようだ。
だから、何なん? とでも言いたげな顔をしているね。
うん。君が言いたいこともわからないくはない。
要は、起源や始まりが、『どちらから』だったか、わからなくなってしまう事など無数にあるということが、僕は言いたいのだよ。
そして、それは往々にして日常に潜んでいる割に、意識をしないと気づかない。
なに? 話が見えてこない?
要は、
マッチョだから全身ツルツルなのか。
全身ツルツルだからマッチョなのか。
わからなくなってきた。
という問題を今、僕は抱えている。
妻よ。
なぜ、僕を睨む?
ご存じの通り、僕は最近ジムに通っている。
いや、『ハマっている』と言う表現の方が正しいだろう。
そのジムに通うマッチョはなぜかタンクトップしか着ない。
ああ、そうだとも。
一瞬、タンクトップがマッチョなのかとも思った。
だが、ただ単純に腕のサイズに合うTシャツの規格がないだけと、さすがの僕も気が付いたよ。
だが、タンクトップのマッチョは全員が全員、腕も脇の毛も、
ホットパンツのような短いパンツから見える足の毛もないんだ。
ああ。間違いない。
しっかりこの1ヶ月でリサーチ済みだ。
えっ? どうやってリサーチをしたかだって?
単純に目視による確認だよ。
別にジロジロみたわけではないさ。
マッチョがベンチプレスをしている最中や、
プロテインを飲む瞬間、スクワットなど、
脇や足の表面積が大きく見える瞬間に、目だけをそちらに走らせる。
それだけさ。
そう。それを1ヶ月ほど続けた。
リサーチが終わった今でも自然と視線が走るものだから、習慣とは怖いもの・・・えっ?
なに? 周囲からヤべー奴って言われている?
僕が?
そもそも、その理論で言うと、ジムで一番カリカリな僕が、最もボーボーなのか・・・だって?
ハッハッハッ!
・・・ちょっと、言っている意味がわからないが、僕は、この謎を是非解き明かそうと思う。
うん。
全身脱毛をしたい。
まあ、待とう。妻よ。
話を聞いてくれ。
席を立つのは、その後でもいいじゃないか。
そうだ。コーヒーでも淹れよう。
君の好きなメーカーのチョコもある。
うん。そうだ。
まずは座ろう。
うん。そうそう。
実は、名古屋の東山公園徒歩1分にあるメンズ美容サロン アンドリリースのサマーキャンペーンと言うものがある。
インスタなどで広告をバンバン出している大手の全身脱毛なら、5回で30万以上の費用がかかるが、
アンドリリースの全身脱毛ペア割なら髭から全身、VIOまでいれて
10回24万5000円
一人あたりだと、なんと12万2500円の破格の安さで全身脱毛が受けられるのだよ!!
安すぎて怖い?
なるほど。言いたいことはわかる。それは、当然僕も思った。
そして、直接問い合わせたよ。
「なぜ、それほど安いのですか?」とね。
大手の脱毛料金が高いのは、とにかく広告費が高い。
それに場所代・人件費・機材の仕入れ台数が多いなどで費用が増し増しになってしまっているらしい。
だが、このお店の場合には、広告費を一切かけず、口コミと紹介のみでお店を宣伝している。
そう。僕が見つけたのも、友人のSNS投稿だ。
さらに、美容業界に精通したオーナーが最新の脱毛機械をリースという形式で店舗に卸しているため、初期費用が通常よりもグッと抑えられているそうだ。
そのため、サマーキャンペーンと言う形ではあるが、破格の安さで全身脱毛を提供しているらしい。
メンズサロンだが、今回のキャンペーンは女性もOKだそうだ。
2人で24万5000円
一人当たり、12万2500円
この値段で10回。VIOを含む全身脱毛を提供しているお店があるだろうか?
どうだろう。
・・・やらないか。
・・・なに? 割合がおかしい?
うん?
それは、どういう意味・・・。
えっ、僕が24万で君が5000円?
それでも調べた大手の脱毛料金より安いだろう、って。それはそうだが・・・。
計算が異常におかしくはないか?
なぜ、席を立つ?
待て。どうして、僕の分のチョコがない?
あっ、待って。
実は、卵と鶏、先なのは・・・
あっ、待って。だから、話はまだ、終わって・・・・。
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