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【写録】Hydrangea ハイジ

ハイジ

《ハイジ》
加茂菖蒲園による新品種。ガクタイプ八重咲、赤花、花付きはやや少ない。

紫陽花自体は「ガクアジサイ」・「テマリ型」、あとはアメリカ紫陽花となる「アナベル」ぐらいしか知識としては知らなかったものの。品種改良は花菖蒲とかと同じく行われているものと思っておりました。

世羅高原農場「紫陽花とタチアオイの丘」に赴くと…そりゃもう、多種多様。商品対象として販売される新品種からいろんなタイプの紫陽花が植わっており。目が散ること散ること。

こちらは未開花

紫陽花の品種改良についてはデコレーションとして鉢植えの改良は進んでいるものの、庭木としての改良は全くといってよいほど改良が進んでいないのが現状と云われており。

加茂菖蒲園はここに着目して鉢植えを主とせず、花付きの良さを主な目的として新品種の改良に着手したそうです。

交配開始より5年ほど経つ頃になると徐々に要領がつかめ、育種の効率がアップするようになりました。

最初のうちは、すべての実生を開花サイズまで育てて選抜を行いましたが、株の丈夫さ、分枝性、葉の性質などは、若い苗の状態でも判断できますので、なるべく早い段階で最終的なパフォーマンスを予測して絞り込むことも可能になりました。

その後の5年間で、しだいに特徴的な品種で、しかも花付きの良い個体が蓄積されてゆきました。

よりバラエティーに富んだ品種群を育成するには、より多くの原種や野生変異を交配親に用いる必要があります。

《 加茂荘花鳥園 園長 一江 豊氏 》
群生です

ガクアジサイ…というのは、山歩きをしてて「ぽっ!」と出会うイメージの強いものですけど。テマリ型よりはレア度が高い気がして、ついつい目を引かれますな。