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オートエグゼのモーションビームコントロールを取り付けた話

 今までの車はエンジンやマフラー、足回りなど一切いじらずノーマルで乗り続けてきました。ですが、たまたまネットで見かけたモーションビームコントロールの記事を見て以来なーんか気になり続けていました。

 で、とうとう我慢できずディーラーにパーツ注文と取付を依頼しました。オートエグゼブランドですし、ディーラーで付けてもらうのが無難かなーと。

 1カ月半ほど待ち、とうとう取付作業の日に。ディーラーに向かいクルマを預け、およそ1時間半ほどでしょうか。上の写真の通り取り付けが完了しました。

 そもそもモーションビームコントロールって?

 このモーションビームコントロールというのは、シャシーの剛性を高めるパーツです。前後のバンパー近辺で左右を結ぶ形で固定する棒状の金属です。といってもただのパイプではなく、間にバネや摩擦板を設け、ごくごく僅かに動く余地がある、というものです。
【参考】
 https://www.autoexe.co.jp/?p=19844
 https://www.autoexe.co.jp/?p=21260

 このモーションビームコントロールは、色々なブランドから同様の名前で販売されていますが、製造は全て(株)アイシン(https://www.aisin.com/jp/)が行っています。

2000kmほどを走ってみた

 さて、この製品のレビューはそれなりにネットで見つけることができますが、CX-30についてはほぼありません。ということで、ごくごく一般のドライバーである私の印象を書き留めておくことも意義があるのではないかと(自身に言い聞かせ)思い取り上げた次第です。さあ、およそ11万円ほどの費用をかけた結果は…。

 まず走り始め。あきらかに取り付け前と印象が違います。すごく分かりやすく言うと、乗り味が固くなりました。そしてロードノイズが若干増えました。そして、取り付け前よりも揺れる…!?みたいな印象も。

 と、ここまで書くとネガティブな事しかないように感じますよね。正直最初は自分も「おやおや」と思うところがありました。ですが、2000kmを乗った結果、自分の中ではこのパーツについて整理できてきました。

 まず、シャシーのねじれ方向に対する剛性が高まることで、路面の凸凹に対する入力は以前よりもストレートに入ってくるのだと思います。これは、捻じれによって逃げたり遅れたりする入力がそのまま伝わるからかなと思いました。ロードノイズについても同様で、その振動の逃げる余地が減った分ドライバーに伝わっているのだと思います。

 もちろん逆に、横方向の揺れ(これがねじれですよね)は収束が早くなりました。停車時に座った状態で体を左右に揺らすとクルマ全体が横に揺れると思いますが、パーツ取り付け後はあきらかに揺らしづらくなりました。

 車道から歩道に入る際の段差では、一輪ずつ段差に乗り上げるわけで、結構ゆらゆらしますよね。それも、以前に比べるとスっと落ち着く感じです。MAZDA3が発売された時に試乗しましたが、同じシチュエーションで感じた印象にすごく近いです。

 ねじれ方向の剛性が上がったことで、旋回時のロールも減り、以前より若干ですがクイックに曲がるような印象も感じています。

現時点の結論としては

 よく「クルマのボディは固めればよいとは一概に言えない」なんていう話を見聞きします。ちょっと緩い部分があるからこそ吸収できる部分もあるわけで、この辺りはバランスなのだろうなあと改めて感じています。

 ネガに感じる部分もありつつも、余韻のスッキリ感も嫌いではなく、結果としては「お金をかけて乗り心地の味付けを変えた」という結論となりました。なので、必ずしもこのパーツが全てのオーナーの満足度を向上させるかは今回はちょっと言い切れませんが、個人的にはまあ及第点かな、というところでした。もし機会ができたら、今度はダンパーを変えてみたい気もしますが、どんなものでしょうかねえ。

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