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ああ 年末雑感

昨年は大きくマイナスとなったが今年は何とか
生活費が出た 投資利率は44パーセントほど
になった 全資産比でのでっこみひっこみで
計算すると退職後大体利率が5パーセント程度でなら
せる 誰もが投資で億り人などと夢想するその
難易度たるやある意味人生をすべて賭すれば
簡単かもしれず それを何度も いや何万回も
繰り返していかなければならないのでやはり
結局は夢想に過ぎない 抽選に当たり続ける
ようなもので しかし何度か当たり続けると始め
はきつくてもあとはやや容易になり だが大抵途中
でドボンするから痛手は大きくその死者の谷を
渡りあるいて当然おくりびとなどでもなく

ああ 年末雑感 今年は映画も見ない 雑誌も
読まない 詩を読まない 楽器 とりわけギター
ベースを弾かない年だった 釣り 散々行きま
した 一向に上達せず 釣れる魚しか釣れない
当然か いや達人は狙って釣る 釣れないもの
を釣る 本当です 何かあんなものにも筋という
のか才能があると思うと忌々しいような驚愕の
ような その代わり純文学比率多めで読書を
した 古井由吉 中上健次 そのほか戦前戦中
あたりの私小説 年を経て私小説好きだなあ
何でだろう もっともらしいからか もっともらしい
ものをもっともらしい認識で読めるようになった
という事だろうか変に気負わず あっさり あっ
けない 淡泊 好みが薄味になってきたか

各所に箱が散らばっていた 百均でかつて売
られていた扁平な蓋つきの白木の箱 先般
作った合切箱はやや小さすぎる ミニアチュール
趣味としてはかなうものの実用にはやや心もと
ない また重ねてくっつけて一回り大きな箱を
作りたくなった 先般の箱は色塗装したが今回
は透漆で木目を薄っすら残したい で 着手
釣りは実際の釣行よりも道具をあれこれこさえて
いる時が楽しい マニアは仕掛けづくりに熱中
するらしいけれど私は近目がきかなくなってきた
ので小道具のあれこれが好きだ 合切や竿は
メイン道具と言えるがそれ自体がマイクロの
世界で その中にすべてが詰め込まれて一見
シンプルなのがいい そういうのがいい これ
ひとつで何でもかんでもという またそんなこと
書いている

10分の運動を挟み一度目の箱塗が終わって
書きに戻った ひさびさのカシュー塗料での油性
塗装 妻が嫌がる 買い物中に寒い窓を全開に
薄塗りした 透き という色は透過性の濃茶で
粘度の高い塗料となる まだ注文品が届いて
いない これを何度か塗り重ねると美しい艶を
出す すかして木目が流れ雲のように木肌に
曳かれる インフレ 百均で買えるものが減って
きた 先般自転車屋にシフトワイヤーの修理を
依頼して 今は忙しすぎて持ち込み修理につい
ては受けきれない という話を聞いた 店で
自転車を買った人のサービスが他所の安い
自転車の修理で手が回らなくなっている どん
どん同業者がやめてしまったから 一手に修理
がまわってくるけど そしたら今までの価格では
受けきれなくなってくる と言いながら提示の
半額で修理してくれた 何故かスミマセンと謝
ってしまった 買う側としては安けりゃそれに
こしたこたないし 売る側は出来るだけ高く売り
たい 資本主義経済はそれで半分以上の説明
がつく そして 資本主義でしか成立しない生活
をしている 若い頃 心情的には社会主義を
ほのかに夢見て そんな勉強も少し齧った ヨー
ロッパの共産主義者はいいとこのボンボンば
かりだという そんな矛盾が世界のお茶目で
カワイイところ ボンボンでなくてもほそぼそと
資本主義に身をゆだねて生きている

そういえば長年の懸念だったダイエットがイレ
ギュラーで今年入った 漠然と思っていたもの
の形が彫れた で 来年は自転車と楽器か
書き物はなんとなくコツがつかめそうでそう思っ
た途端に思いがばらける だから生活の一部
として読み書きをしていく 強制されないから
細々続く 続くと思いたい 漠然と考えている
が米国相場は来年大きなピークを迎えるのでは
ないかと想像している もちろん単なる予測で
当たるかどうかなどわからないし責任も負えない
けれど多分勝負に出るだろう それで積極投資
からは引退し 安穏と隠居生活を送りたい
グッドインセクト 虫がいい


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