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異業種が、参入してくる本当の怖さの話

<おじさんDX Vol 127>

ややタイトルが物騒です。

専門店しか取扱いのないサービスや商品
「えっ?ここで」と思うような業種にて、販売されている事は、珍しくなくなっています。

1.意外性だった異業種

ドラッグストアで、食料品販売。
家電量販店での家具販売。
金融機関の保険販売。
自動車メーカー、家電メーカーが住宅販売。
作業服屋が、カジュアル品を販売

もうお馴染みになっていますが、ドラッグストアには、医薬品が必要な時以外は、縁が無かったのです。

それが、食料品を取扱うようになり、私の場合、ペットボトルの緑茶が、65円とコンビニの118円に比較して50円以上安いので、すっかりドラッグストアで購入しています。

ついでに、ホームセンターで購入する機会の多かった生活雑貨を購入する事も多くなりました。


ドラッグストアの本業は、従来であれば医薬品販売です。


某、大型会員制倉庫店舗では、タイヤを販売しています。この店舗は、とにかく大量買い、箱買いの業態ですから、お客様は、購入した商品を持ち帰るためには、何等かの乗り物に乗って来るのです。

来店に使用する乗り物=自動車が多いタイヤが売れる

タイヤの価格は、安く設定されており、販売だけでなく、買物をしている最中にタイヤ交換が出来るのです。

こうした業種間の垣根の無さは、今後益々加速していくのでしょう。


2.リアル店舗に買物に行く行為

リアル店舗に行くのは、目的があったり、なにかのついでに行くケースが多いと思います。

いずれにせよ「家から店舗まで行って帰って来る」必要があります。インターネットショップでは、それがありません。


どうせなら、一か所で全ての用事が済めば便利



お客様は、そうした手間をかけて店舗に行っていますので、わざわざ時間を作って出掛けているのです。

以前の記事でも少々触れています。


3.異業種の参入の怖さ

本業の主力商品を異業種が、格安で販売する

異業種の参入の怖さは、単に競合になるだけでなく、本業の主力商品を格安で販売するケースがあるのです。

俗に言う「客寄せ」です。

表現が悪いですが、そのサービスや商品で利益を確保するのではなく集客の為のエサにされるのです。これは、そのサービスや商品を主力としている店舗にとって打撃を受けます。


その昔、ロードサイドに見られたジーンズショップは、

どうなったでしょうか。

かなり古い話になりますが、ジーンズは、当時7900円~5900円の価格帯がメインで、B級品と呼ばれるモノが3980円くらいでした。しかしユ〇クロは、2980円~1980円で販売したのです。

ジーンズ離れは(個人的に実感がなかったのですが...)その衰退には諸説あります。私は、ユ〇クロでの勤務経験はありませんので、企業戦略までは知りませんが、影響があったようです。


当時、ジーンズ業界に価格崩壊が起きたのです。


経験上、ブランドにこだわる層は、一定数いらっしゃいますが、殆ど拘りが無い層が、大多数です。当初は、品質やデザインが今一歩と思われた格安ジーンズは、やがて品質が改善し市民権を得ます。


こうした背景もあって有名ブランドが、衰退していった(諸説あります)のですが、主力商品の価格崩壊が起きてしまうと、当然利幅は減ります

価格崩壊により、利幅の低い商品になったと推測しています。


これが、異業種参入してくる本当の怖さです。

参入側の企業に資金力があり、本業で利益が確保出来ている場合は、参入時に価格崩壊をわざとさせる事によって、競争相手の経営を追い込み駆逐する事も出来ます。

その後、シェアを獲得出来てから、本格的に利益体制を取るのです。


このパターンを自身の仕事や業界において実施されたら...

かなり怖いですよ。


そんな おじさんの話しでした。


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