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正確な情報をストレス無く探したい【書籍,動画サイト】

最近インターネットで調べても欲しい情報が手に入らなかったり、間違った情報が優先的に表示されたりする事が多いので、図書館や書店などで調べる事が自分は増えました。

ネットも便利ですが、本を使うと「後でソースを調べ直す手間も少ない&引用している文献から関連する情報源も入手できる点がオトク」な気がします。また、最近はネット上で調べ物をする最中に受けるストレスが物凄い多いように感じるので、そういった面倒も避けられます。

当たり前っぽい話ですけど、その結論に至るまでに色々ネットで調べる事の問題点とか、実際に図書館や本屋で調べ物した時に便利だった点とかを見つけたので経緯を含めて書いておきます。


ネットで検索すると知りたくない情報が出てくる事が多い

いつからか正確には分かりませんが、ネットを調べ物に使うと邪魔な情報がよくトップに出てくるようになりました。

X(Twitter)のトレンドもスパムが多く、ウクライナ等の国際情勢に関するトレンドは陰謀論系のデマツイートがトップに出てきたり、ブロックしているアカウントの投稿でも、アカウント課金を使っていれば優先的に表示されたりします(設定からブロックしているアカウントを非表示にできました)

ブロックしているアカウントも検索結果のトップに出てくる

プライベートブラウジングでも上記のような検索結果になったので、アカウントの種類に関わらず、動画サイトやSNSでの検索結果で過激な動画や悪質なデマがハイライトされがちになりつつあると感じます。

Google検索でもアフィリエイトブログが上位に表示される事が多いため、指定したサイトがGoogleの検索結果で表示されないようにするアドオンを使うなどして対策しています。

知りたい情報が出てこない&知りたくない物を見せられる問題

エヴァンゲリオンの制作ドキュメンタリーで、庵野監督がインターネットで自分への誹謗中傷を見てしまった時の事について語られていました。

インターネットで自分の評判について調べた結果、匿名掲示板で自分に対する誹謗中傷を見続けて、自殺まで考えるようになったというエピソードがありました。
いわゆるエゴサーチを止めれば解決する問題に見えるかもしれませんが、例えばマーケティングや自分の作品への反響を調べる為にも、やはり自分の名前で検索する場合があると思います。

調べても欲しい情報が出てこない、知りたくない情報を見せつけられストレスの原因となる。この二点が主にSNSや動画サイト、検索エンジンなどでよく直面する問題だと思います。

こういった不便さやストレスの原因はネットの検索機能が偏り過ぎている事にあるのでは?と思い、先日図書館や書店まで出向いて調べ物をしてきました。

本で調べ物をして分かった点

Youtubeでゲーム配信を見た時に、ソーシャルゲーム「アークナイツ」のシナリオ(メインストーリー9章周辺?)が、北アイルランド問題を元ネタとしているらしいという事を知り、その元ネタを調べるために図書館へ向かいました。

意外とネット上の情報と同じ本も多い

図書館に備え付けの検索機から北アイルランド問題にに関する本を調べると、児童書の棚に向かってみましたが丁度その巻がありませんでした。

代わりに、国際情勢の本が揃っていましたが、「SDGsで見る現代の戦争」「ひろゆきと見る環境問題」のような、Twitterやアフェリエイトサイトっぽいタイトルの本が児童書コーナーに並んでいました。

戦争をSDGsで見たり環境問題をひろゆきで学んだりしてどうするんだと思いましたが、タイトルにバズワードや著名人を扱う所はネットの記事と変わらない点だと後で気付きました。

と言うのも、書籍の広告も基本はネット上で行われるのでネット上の動画やニュースまとめサイトのようなタイトルや内容の書籍も増えていると考えるのが妥当だからです。

ただし、これらの本は中身もネットで見た内容と似ていたり、昔に出版された古い本よりも簡単に誤字が見つかったりしました。
具体的には、ウクライナ侵攻について書かれた本で戦闘で使用されている対戦車兵器について「タンデム弾頭」が「暖冬」などに誤植されており、意味は通じるが間違っているような細かい表記ミスが見られました。

上記のSDGsの本など、世界の紛争についてまとめた本を数冊読みましたが、北アイルランド問題はヨーロッパの地図上に点として書かれているぐらいで、詳細な情報は載っていませんでした。

百科事典のコスパが高い

目当ての本が無かったので、児童書コーナーから一般書架へ向かいました。
児童書と一般書架は分類番号が同じなので、棚が別れていても調べやすく便利です。

最初に機械検索した通り、北アイルランド問題に関する本は見つかりませんでしたが、ルワンダ内戦の話など良い内容の本を見つけられたので読みました。

また、周辺に心理学や臨床心理学の棚が有ったので何冊か読みました。
心理学の本ではWebページの内容も引用していましたが、そのWebページを編集していた学者や医師についても詳しく言及していたので、そのサイト自体信頼性が高い情報源と言えそうです。

図書館全体の資料を一通り閲覧しましたが、ネットに比べて検索の効率が良いと感じたのが百科事典です。

百科事典は主にAVコーナーの周辺、CDの棚や一昔前はVHSの視聴席などがあった付近に並んでいる事が多いです。一定の分野について歴史や事例を満遍なく知る事が可能で、何より百科事典系の本は値段が高いです。一万円前後の書籍を流し読み出来るのはコスパも良く、アニメーションや最近のスポーツなど新しい分野についても辞典があったので効率的に調べられます。

冒頭で書いた「後でソースを調べ直す手間も少ない&引用している文献から関連する情報源も入手できる点がオトク」は、図書館の百科事典で最大限発揮されると思います。

まとめ

今回、北アイルランド問題に関する情報を求めて図書館へ向かいましたが、最初に想定していた知りたかった事には辿り着けず、時事問題についてはネット上で手に入る情報と大差ない内容の書籍もありました。
しかし、普段ネットでは見ないような情報に加え、大体どの辺りに何の分野についての本がまとまっているか知る事ができました。

予想通り知りたくない情報を見せつけられるストレスが無いのは非常に良いです。最近動画サイトとSNSの広告が、体感で二倍ぐらいに増えている気がしているので図書館での調べ物は非常に健康に良いと思います。

例を挙げると、3DCGに関する雑誌の広告は業界イベントや求人情報、アカデミックライセンスの紹介など、動画サイトやSNSの広告と雰囲気が違いストレスになりにくい印象を受けます。
「不安を与えて解消させる」という意図が無い広告になっているので、動画広告の最初の五秒で無駄にストレスを感じる人には、見たくない物を見ずに済むという利点で本や雑誌をおすすめしたいです。

内容の精査が必要(知識の擦り合わせ)

本を参考にする上で重要な事ですが、自分の知見と擦り合わせて真偽を確かめる必要があります。

ネット上にはデマ情報が多いですが、図書館だと韓国や中国、原発が関係している政治思想の棚は偏った考えのゴシップ多めで、今も昔もネット上と変わらない程度に偏った考えの本が見られます。

完全に我流ですが図書館や本屋で内容を精査する方法があります。
雑誌や専門書を眺めつつ「これぐらいの話題なら自分もついて行けそうだ」というアタリをつける事です。

例えば、3Dグラフィックの雑誌を読んだ時に「この最新ゲームエンジンについて、数日前に来たアップデートの内容を英語の動画で見た」など本や雑誌に書かれた内容について補足出来るか?書かれていない部分や用語について解説出来るか?また、必ずしも必要では無いが「他人が金を出して欲しがるぐらいの情報を持ち合わせているか?」など考えてみると、AIや投資について書かれた文章に対して「割とめちゃくちゃな事言ってるぞ」と突っ込む事が出来るようになり、真偽を判断できる確率が上がります。

また、補足や解説が頭の中で行えたとしても、それを形にしてまとめたり他人に説明して教えたりする事は別であり、数段階高い理解が求められます。そういう意味では、得られた知見をnoteでまとめて公開できる事なら十分に補足解説できると言えるかもしれません。

動画サイトとストレスについて

本の話は以上にして、動画サイトと利用時のストレスについて話します。

自分は普段から動画サイトを参考にしていますが、当然良い所と悪い所があります。
良い所は、本やWebページでは伝わらないような細かい所まで動画で詳しく見れる所です。ディスプレイや照明器具の組み立て方を詳しく解説している専門チャンネルは非常に役に立ちます。

悪い所はサムネイルやタイトルでの視聴誘導が過剰に感じたり、知識が一つのチャンネル内に偏ったりする点です。

動画サムネイルがストレスになる原因

Youtubeにおける動画のサムネイルとタイトルは、最初にストレスを与え、動画を見る事でそのストレスを解消させるものが主流となっています。

サムネイルとタイトルで動画を再生させようとする行為は「クリックベイト」と呼ばれています。これはテレビCMと同じような構造になっています。
テレビCMの冒頭では見えない雑菌や汚れ、肥満や口臭などで不安感や羞恥心を刺激し、それを劇的に改善するようなイメージを見せて最後に新商品の名前を繰り返す、というパターンが多いです。この前半部分をサムネイルとタイトルで置き換えた物がクリックベイトと近い気がします。

最近は「初心者がやってはいけない」系の動画が多く、ゲームや創作の趣味で「知らないと恥ずかしい、絶対に損する」と煽る動画のサムネイルとタイトルが目立っています。
「こんなイラストレーターは嫌われます!」のような動画が人気になっておすすめ動画に並んでいると、絵描いている人はストレス溜まらないか?と思ってしまします。実際ストレスになっているのかは分かりませんが。

一つのチャンネル内で知識が完結する事の危険性

また、解説動画では同じチャンネルの別の動画を参照するように細かく誘導が入ります。

何かを主張する際に、高い確率で自分のチャンネルにある他の動画から引用する、いわゆる循環参照のような動画群が一つのチャンネルにまとまっています。これらは一見、体系的に見えてしまいがちですが、閉鎖的で繋がりの無い情報(雑学)に包まれる事になります。

映像制作や絵の制作過程、PCパーツの組立など、一つの作品やテーマについてのメイキングやコメンタリーなど、一連の操作や状況変化を連続して見る事ができるのは動画の良い所です。

しかし、その一方でサムネイル等でストレスを与えてから動画を再生させる事で解消させ、何もしていないのに達成感を得たり学んだ気になったりする。重箱の隅をつつくような情報を得て本質を理解した気になってしまう。そして、単一のチャンネルが情報源になっているにも関わらず、多くのソースから体系的に技術や知識を学んだと思ってしまう。といった点が調べ物をする上での問題だと考えられます。

動画サイトを効率よく使う方法

動画サイトで簡単に手に入る情報に正しい物は皆無なのかというと、そんな事はありません。

科学や情報技術、心理学などの分野は個人チャンネルではなく、専門家を集めて作られたトーク、検証を重ねて作られたチャンネルの情報は信頼性が高いと思います。(TED-Ed,Kurzgesagt等)

また、正しい情報を見分ける前提知識が有れば、動画サイトもより正しく使うことが出来ます。

例えば、小型の輸送用ドローンを開発するベンチャー企業「Zipline」の創始者は、ルワンダ虐殺を生き延びた後、現地の全ての病院を回りつつMRIを無償修理する際に、MRI機器の知識をYoutubeで手に入れたと語られています(以下の動画参照)

このようにYoutubeやGoogleでも正しいソース元と前提となる知識を持ち合わせていれば有効に活用する事が出来ます。

ただし、その前提知識にアクセスする手段が大学教育などに限られて、そこまで経済的に辿り着けないという事も考えられます。
上記のベンチャー企業創始者は最終的に大学院でロボット工学を専攻し、スタンフォード大学とハーバード大学の両方に進学しています。MRIの修理の例は豊富な知識があったから成り立ったと言えるでしょう。

まとめ(本と動画サイト)

冒頭で述べた通り本を使う効率の良さ、動画サイトからストレスを感じる原因、双方の使い方と知識のすり合わせと検証が本でも動画でも必要になる事について書きました。

書籍はWeb検索のように調べた物がそのまま見つかるという事は少ないですが、出典や知りたい事の周辺知識が満遍なく手に入ります。ただ、図書館であっても偏った考えの本もあるので内容の精査が必要です。
また、雑誌にも広告は掲載されていますが、流石に動画やWebサイトの動く広告よりは受けるストレスが少ないです。

動画サイト含めWeb検索は『注意を引く』という目的が原因でストレスの元になるようなタイトルorサムネイルが多く、一次ソースの無い閉鎖的な情報源に捕らわれてしまう危険が有るものの、それなりの前提知識があれば有効に使えます。
知識に関わらず使い方次第でも情報の取捨選択を行えるでしょう。例えば、ブラウザのChromeにはuBlacklistというアドオンを入れることでGoogle検索候補から特定のサイトを消す事ができます。

本とネットでの調べ物に共通する事ですが、今必要な事についてのみ調べ、必ず自分が知る分野の知見とすり合わせを行うことを重視すると、余分なストレスと付き合わず、情報の正しさもある程度確保出来るのではないかと思いました。

考察など

多く主観を含むので結論と分割。

ストレスと情報は不可分な物

会社や個人がWeb上に記事を公開する以上「読んでもらうために書く」というという目的があります。商品やサービスをアピールする技術は「セールスライティング」として知られ、Web記事やSNSへのポストは何かしらのアピールやPRである事も多いでしょう。

その一方で注目を集めるために記事の内容ではなく、タイトルやサムネイルから与える印象でクリック、動画再生へ誘導する技術も確かに存在します。
根拠や具体例を挙げて文章自体に説得力を持たせる事ではなく、タイトルやサムネイル、ランディングページの時点で「最後まで読もう、見よう」という印象付けを行う事が目的です。

このような注目の集め方は、フィクションの内容にも関わっています。
例えば、X(旧twitter)の漫画も「〇〇する話(1ページ目)」という投稿で、最初のページでイジメや虐待、パワハラやセクハラをされている様子を見せ、残りのポストや外部サイトに導線を繋げるという、動画広告と似た投稿の形式があります。ここでは1ページ目と投稿キャプションが、動画広告におけるタイトルとサムネイルの役割を果たしています。

ウェブトゥーンという表現形式が生まれたように、メディアによってフィクションの構成が変化し、「興味を持たれるための見せ方」に作品の内容も変化していく事が予想されます。読ませる&再生させるためには、最初にストレスを与える事も一つのテクニックとして重視されていると思います。

このように読ませるフィクション、再生させる動画、読まれるWeb記事などストレスと情報は不可分な物になっています。

また、ストレスとは関係無く「検索した内容と関係の無い商品やサービスへ誘導しようとするWebページ」も検索エンジンの上位候補に見られます。「いかがでしたか?」系の記事で知られるWebページ群です。

例えば、プログラミングやPCの修理に関する記事はIT企業や転職サービスが公開している物が多く、目次周辺と記事の終わりに自社サービスの紹介が入っています。映画やドラマシリーズの紹介記事には、U-NEXTなどのサブスクリプションへの誘導が多いでしょう。

直接的にストレスを与えてくるサムネイル、関係の無いサービスへの誘導のどちらにしても、見たくない物を見せられるストレスが生じます。その無関係な情報によるストレスは、求めている情報と一体化しているため(SNSの漫画、いかがでしたか?系記事)基本的に不可分な物です。

偶然出会った情報

図書館や書店で本を探しているときに、気になる事について調べた、その分野についての一般的知識について書かれているので読んだ、以外にも偶然見た本のタイトルに惹かれて読んだことは少なくありません。動画のタイトルとサムネイルが気になって解説動画を再生するのと同じようなものです。

ただし、SNSや動画サイトのアルゴリズムによるサジェストではなく、図書館は人間の手(専門の職員さん達)と書架整理のルールに従って整列しています。何となく手に取った本は偶然であっても、人為的な選択が関わっているとも言えるでしょう。

Youtubeの検索機能を使った事があると分かりますが、検索結果にはキーワードと関係のある動画以外にも、過去に自分が見た動画や多く閲覧されているトレンドの動画(運が悪いと毛穴から大量の角栓を抜く動画が出てくるゾーン)が表示されます。

偶然に出会った情報の中にも、近しい分野の中から選ばれた物から、全く無関係な情報まで含まれるようです。

ついでに「書架整理」で検索すると図書館用品のメーカーが一番上に出て来ました。やはりSEO対策がしっかりされています。

知識の壁について

大学生時代は大学図書館の集密書架や、大学院の講義で一般には公開されていない技術雑誌のバックナンバーを見れました。

昔、ペイウォールのように技術でコミュニティの壁を作って、その中で建設的な議論が出来ないか考えました。これは2000年代のIRCや掲示板にアクセスできるのは、PCとネット知識を持った一部の人間だった事に限られていた事が根拠です。
しかし、今回のようにネットの知識の真偽判断を行えている人の例を見るに、前提知識や技術を得られるのは十分な教育や環境に恵まれていないと難しいため、結局ペイウォールとあんまり変わらないと気付きました。

教育を受けていても家庭の環境によっては、自由に調べたり質問したり出来ない子供も居ます。
貧しい人間は例え救われる手段が有っても、それを知らず使い方も分からず、自分が貧しい事に気付かないまま死んでいくのでは?という意見を、abemaTVのセーフティーネットに関する動画で見ました。
誰もが平等に情報にアクセス出来るわけではないのは、デジタルや本に関わらず

自分の体感ですが、平日休日ともに若い人はあまり図書館で見かけません。中高生向けの棚にアニメージュが置いてあるので、自分はよく読ませて貰っていますが誰かが読んでいる所は見たことが無いです。一応、昔から受験期間は勉強室として学生の利用者が増えています。

終わりに(自分で検証するのが一番大事かもしれない)

百科事典の高いコスパや、TED-edなどソースのある動画チャンネルを頼りに、比較的正しそうな情報の中から自分の目的に合った物を選ぶと効率が良い、というのが一応の結論となります。完全に主観を排して調べる事が難しいので、正しいというよりもオススメの方法としか言えないのが現状です。

その場しのぎで手に入れた情報よりも、それなりの根拠があって関連する知識が多い情報の方が、後で検証する手間が減るため、圧倒的に楽が出来ると思います。ネットが発達したからこそ、手に入る情報の質と、関連する情報の量を重視して調べ物を行うべきだと考えました。

このようにストレスや誤った情報を避けて情報を調べる方を色々書きましたが、やはり本当に価値の有る情報が欲しいなら、自分で試す事が重要だと思います。

プロゲーマーの方が言っていた事ですが「他人の持っていない情報」かつ「簡単には手に入らない情報」は価値が高く、競争が求められる分野は必ず当てはまります。ITなどの分野でも参入障壁として重視される基準です。

しかし、正しい情報や間違わない方法を知っていても必ず成功する事は無く、調べ物をそこそこに挑戦しながら失敗する方が発見が多いのも事実です。そのプロゲーマーの方も、自分で試して新しい発見をする事が得意で好きだからゲーマーとしての活動が続いていると言ってました。

自分は今後の行動指針が欲しかったので、「今、自分に何が出来るか」を知りたくて調べ物をしていました。

その中で、ネット上の複数のソースから情報を集めて突き合わせるという方法は、検証の基準がソースの数だけ曖昧になり時間がかかるのでは?と疑問を持ちました。
自分の場合は、臨床心理学の本などで不安障害やうつなどについての入門的な知識について、下記の一冊でだいたいの事が分かりました。

ネット上の情報だと、特に病状や原因などについて調べた場合、様々なWebサイトが見つかるものの、まとめるに当たって結論付ける際にどれか一つのサイトの主張を信じた物になるか、色々調べて並べてみました、という形になってしまいそうな気がしました。

逆に専門書や技術書が一冊の中で何回も矛盾するような事はあまり無いので、ネットの知識より検証しやすいというメリットがあります。色々なサイトを見比べるよりも一冊かニ冊の本の専門書で完結した方が良い分野もあるのでしょう。

将来的には自分の目的に合わせて、検索エンジンやSNS、動画サイトから欲しい情報の要点だけを抜き出せる、広告ブロッカーや要約AIのような要素を持ったソフトがあれば調べ物もだいぶ楽になるのではないでしょうか。

新しい仕事も見つからず苦労していたので始めた事でしたが、最近はオーストラリアでのワーキングホリデーが話題になったりと自分も海外の仕事を探した事もないと気付かされました。


SNSなどネット上やメディアの広告には、完璧に見える物や厳しい意見ばかり目に付きますが、やはり困っている事や欲しいものがあるなら、何か行動を起こしたり、何かを作ったりしてみせれば必ず役に立つ。と思った方が生きやすくて多分良いです。

その上で、自分で試した情報をまとめて発信したり、自分の行動の指針にしたりする事は基本的に正しいと考えます。これは、知識と理論よりも実践を重視した考えであり、やみくもな試行錯誤はそれこそ愚者の経験ですが、効率的な調査に基づいた実践は、昨今の不確かな情報源よりも正しく、他人に教えるような心づもりで報告する事は必ず自分の理解をも助ける、という結論に個人としては行き着いたという事です。

無関係な情報が混じっていたり、目立ちやすく強い言葉を使った情報が多く取り上げられる時代だからこそ、それなりの根拠に基づいた個人の試行錯誤の価値が高いとも言えます。
個人の意見を発信できるメディアが使えるなら、自分が見返したり他人が読んだりする事を考えてまとめると、経験の蓄積として自他ともに何かの足がかりになるでしょう。

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