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【使用歴4年】最強ゼロウェイストな、月経カップ

生涯のリフューズ総量でいったら、これが一番ゼロウェイストでは?と思えるほど、ごみを出さない月経カップ。
わたしはゼロウェイスト革命以前から愛用していましたが、おすすめです。

これを購入したのは4年前。1人目出産後の混乱の中、家事効率化とか節約とかを模索していて月経カップの存在を知りました。
生理用ナプキンなんて捨てるために買うようなもの。購入時も保管にもかさばるし、月経カップは5000円ほどするけれど、一生使えるなら安いと感じ、即購入。

買ったのはこれ。

わたしのは経産婦用です。
(出産経験有無により、カップのサイズが違います)
4年前には購入できるのはAmazonくらいで、2~3種類しか選択肢がなかったように記憶していますが、今ちょっと調べてみたらオススメランキングやら、ソフィからの発売やら、進化していて驚きました。
しかし価格競争はそこまでなされていない様子。
今では3000円台で買えるものもありますが、それでも高すぎるのでは。
正直、ダイソーが類似商品出してもおかしくないのに、と感じます。
さすがに体内に入れるものなのでいろいろと問題があるのか・・・
月経カップが価格・販売経路とも、手軽に入手できるようになることが女性活躍の近道では、と思うのですが。

月経カップは、コップ状のシリコンを膣内に入れて、経血を溜めておくためのもの。詳細は商品ページに山のように口コミが寄せられているのでいいとして、ゼロウェイスト的にもかなりのゴミが減らせます。
わたしは初めこそ月経カップと紙ナプキンを併用していましたが、今では月経カップと布ナプキンのみ。ゼロウェイスト革命以後は使い捨て生理用品を1枚も使っていません。
ナプキンやタンポンをレジに持っていって、茶色い紙袋に隠されることもないし、嵩張るナプキン運ばなくていいし、外出時もナプキン持ち歩かなくていいし、ストックするスペースも不要で、お金もかからず、ゴミも出ず、いいことづくめ。

でも使い続けてきたのは、エコ・コスパうんぬんより、なんといっても快適だから。月経カップの使用に慣れれば、生理痛以外はほとんど平常通り過ごせます。快適すぎてカップを取り出すのを忘れるほど。
個人差は大いにありますが、わたしは朝・昼・晩取り出すのは2日目くらいで、その他はほとんど朝、晩2回のみ経血を捨てれば放っておけます。
布ナプキンもほとんど汚れません。念のため敷いているというくらい。

よく取り上げられているデメリットについて。
経産婦となってからしか使用していないので、もしかしたら感覚の違いがあるかもしれませんが、
・痛いのは挿入の仕方が合っていないか、位置が浅すぎることがほとんどかと。思い切ってぐっと入れる方が快適です。
・それに伴い取り出せなくなるのでは?という心配を聞きますが、ブラックホールじゃあるまいし、腹圧で十分降りてきます。

月経カップはいろいろな商品があり、特に取っ手の形状が様々ですが、わたしが持っているスクーンカップはツマミ(カップについている突起)がリングではなく棒状。これが当たって痛いことがあったので、段階的にカットしていって、今では5ミリくらいにしています。使用に慣れてツマミがなくても取り出せるようになりました。

出し入れ時は手が経血で汚れます。あらかじめトイレットペーパーをカットして置いておくとか、取り出したカップをどこで洗うかの算段が必要。ただ、トイレのたびに取り出すものではないので、私の場合は、自宅と職場のトイレ2か所で慣れておけばまったく問題ありませんでした。
洗う場所がなくても、経血を捨ててペーパーで拭うだけでもまた挿入できます。

月経カップは、とにかく慣れ。
慣れれば閉経までの人生のおおよそ1/4が快適に過ごせます。
また、産前産後でも使用感が変わるので(わたしは1人め出産後より2人め出産後の方がより違和感がありません)、場合によっては時間を置いて試してもいいかも。

ちなみにわたしのカップの色は無色透明。
何となくくすんで黄みがかってきたような、4年使って若干の着色があります。誰に見せるわけでもなし、着色が目立たないカラーリングのものよりも、経血の色がわかる無色にしてよかったと思っています。特に劣化もなく、一生使えそう。

ですが、プラスチック・フリー生活では、シリコンもプラスチックの一種であるからして、粘膜である膣に、直接触れるものとしてはどうなのか?と疑問を呈されていました。
医療グレードとはいえ、シリコンが及ぼす影響は判然としませんが、やはりこれだけ快適&ゴミが減ると、現時点では月経カップ一択な気がします。

医療グレードのシリコンの生産コストはわかりませんが、こうした使い捨てない生理用品は、必需品にも関わらず高価で入手しづらいというのが目下のわたしの不満。
消費材メーカーは困るでしょうが、現行の使い捨てから、繰り返し使える生理用品に移行していくのは当然の帰結。なんなら政府から希望者全員に配ってほしい。
途上国の女性に月経カップを配ったら世界が変わるのでは、とか壮大な夢が広がります。

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