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「JBA Meetup 2024 -日本がもう一度世界に羽ばたく!-」が開催されました

2月8日(木)、日本ブロックチェーン協会主催のミートアップが開催されました。

JBAのコンセプトは「場作り」と「ブロックチェーン業界の発展」

今回のミートアップは、「日本がもう一度世界に羽ばたく!」をテーマに開催され、ブロックチェーンに関連する事業者やブロックチェーンに強い関心を持つスタートアップ、各業界の大手企業などから、200名以上が一堂に会しました。

開催概要

日時:2024年2月8日(木)19:00~21:00
会場:赤坂インターシティコンファレンス
参加企業:政府関係者、JBA会員企業、金融機関、大手メーカー、コンサルティング、新聞社、テレビ局、スタートアップなど
主催:一般社団法人 日本ブロックチェーン協会


当日のハイライト

一般社団法人 日本ブロックチェーン協会 代表理事 加納 裕三氏による開会挨拶、続いて、自由民主党デジタル社会推進本部長 衆議院議員 平井卓也氏のご挨拶が行われ、会がスタートしました。

パネルディスカッション

今回のメインでもあるパネルディスカッションでは、政界と業界の有識者による、熱い議論が繰り広げられました。

  • パネリスト
    平 将明 氏
     自由民主党デジタル社会推進本部  web3 PT座長
    川崎 ひでと 氏
     自由民主党デジタル社会推進本部 web3 PT事務局長 衆議院議員
    加納 裕三 氏
     一般社団法人 日本ブロックチェーン協会 代表理事
     株式会社bitFlyer Holdings 代表取締役CEO
    小田 玄紀 氏
     一般社団法人 日本暗号資産取引業協会 会長
    石川 裕也 氏
     株式会社Gaudiy CEO

  • モデレーター:荻生 泰之 氏
     EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社パートナー フィンテック/ブロックチェーンリーダー

テーマ①:税制改正について

平議員は、「2023年は、エコシステムを回すために必要となるトークン発行の法制度を整備したことで、Web3事業の海外起業(法人の期末時価評価課税の影響)や投資の問題が解決できた」と昨年の成果について触れながら、政府を動かすための適切なアプローチをしていくと、力強い発信がありました。

6月末に策定される「骨太の方針」で税制改革について議論することに向け、各分野でGWまでに政策をまとめていくそうです。

これに対し、小田氏は「11月まで、今回の改正は多くの人が無理だと思っていたのでは。急転直下で状況が変わり、可能性を感じた。また、法人に加えて、個人の税制改革も必要なため、皆さまからも平議員にぜひその声を届けて欲しい。」と呼びかけました。

また、川崎議員からは、DAOに関する現在の取り組みとして、「DAOは現在の会社法にはあてはまらないため、新しい概念の法人として必要になる法の制定やそれに付随して求められる労働基準法などの整備についても議論していくことになるだろう。」と、現状の課題と今後についての発言がありました。


テーマ②:「日本がもう1度輝く」には?

今回のJBA Meetupのテーマは「日本がもう一度世界に羽ばたく」
日本社会全体と同様に、Web3業界も「高齢化」が課題であり、もっと若い人材がWeb3業界に必要とされています。

これについて石川氏は、次のように話しました。

「Web3業界で6年間、エンタメや金融領域で関わってきた。これからどうなるか分からないが、論点は2つある。

1つ目は、シンプルに良いサービスを作る。
GAFAやいろいろなテック系企業は「良いサービス」を作ったから成功した。
Web3はハイコンテクストなので複雑だが、それでも良いサービスを作ることが流行らせるためには第一。
特に中高生に流行らせることが重要。

20代でアプリケーションサービスを作っている人は「かっこいい」サービスを作ろうとしているが、それよりも「良い」サービスを作ってほしい。

2つ目は、グローバル。
サンリオなどのコンテンツだと、日本語でも海外でウケる。グローバルでも戦えるプロダクトを作り、儲かるかどうかに関わらず、そこで勝ち切るべき。」

テーマ③:Web3事業者から政府への要望

加納氏は、レバレッジや税制について事業者や個人の意見を反映し「よりクリプトを議論するためにも税制の見直しはお願いしたい。例えば、現状個人では最大55%が課税される仕組み、株と同様20%にして欲しいという声をよく耳にする。」との意見を発信しました。

小田氏も、「変えて欲しいと言いつつ、自らは行動しない人が多いのではないか。平議員はじめ、日頃から制度改正に奮闘されている政治家の方々を応援し、みんなで一緒に変えていくことが大切だと思う。」と、事業者や個人の連携を呼びかけました。

Web3業界を育成するために、政府・企業を問わずみんなで取り組んでいくことが重要であることを、あらためて共通認識する機会となりました。

テーマ④:平議員、川崎議員による今後の展望

平議員:「今Web3において日本はいい状況にある。今年は、NTTや三菱UFJなどの大企業が20代のスタートアップと連携するなど、新しいサービスが生まれる年になるだろう。

そのためには税制の改正が必要になるが、”いいとこどり”は難しいので、全員で一致団結して解決していかなければならない。」

川崎議員:「実は政治家になってまだ1期。最近まで会社員だったので、皆さんに近い目線で2つアドバイスがある。

1つ目は、政治家と知り合いになっておいた方が良い。
今できる範囲で動いていてもいつか法律の壁にぶつかってしまうときがくる。その時、法制を変えるのは政治家。

2つ目は、課題があるところにビジネスチャンス&政治家の活躍する場所がある。
例えば、DAOで地方創生をやりたい人がいて、現状の法制で難しいとなればそこで法律の改正が求められる。
何か課題を見つけたときに、課題を「ビジネスチャンス」に変え、そこに政治家を巻き込む。これによって日本は大きく変わるのではないか。」


まとめ

0x Consulting Groupは、Web3業界における総合的なコンサルティングをさせていただいておりますが、こうして活動できているのは、JBAさんのような協会で、国との連携を強めていただき、税制含めた数々の法整備や環境を整えていただいているからこそだと感じています。

イベント内でも発信がありましたが、整備いただいた後に必要なのは、「1つでも多くの事例を作ること」。私たち0x Consulting GroupとしてもJBA会員として、一つでも多くの成功事例を作るために引き続き、日々挑戦をしていきます。

また、今回のイベントでは、日頃の経験を活かして受付を担当させていただきましたが、各業界から多くの企業様が参加されていて、各方面でWeb3に対する注目が高まってきていることを実感しました。

コンサルティングという立場の私たちは、より一層企業様の事業参入へのサポート体制を整えて行く必要があると、身の引き締まる思いです。

また、パネルディスカッションでも登壇者の方々が発信されていたように、日本のさらなるWeb3業界の加速には、官民のより強固な連携、そして、個人の意見や声を届けていくことが必要であると感じました。

JBAさんは、SNSを通じてアンケートを呼びかけるなど、業界の声を取りまとめる活動をされているので、このような場を活用して、私個人も意見を届けていこうと思います!

詳しくはJBAのXから👇
https://twitter.com/j_blockchain

最後までお読みいただきありがとうございました。



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専門知識を持つスタッフも多く在籍しており、常にWeb3業界の最新トレンドを追っております。

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