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無い内定。そして更なる不幸が訪れる

(あらすじ)卒業する1ヶ月ほど前に、台湾の企業から突然採用することができないと言い渡され、振り出しに戻された少年吉川。社会の不条理を痛感し、また仕事を探し始めることに。そして・・・

卒業式まであと1ヶ月。日本では●●年卒っていう言葉が使われるが、14卒の採用枠で残っているのはきっとブラック企業だろうし、そもそも卒業旅行の予定を入れたり、卒業式までフルコミットするアルバイト先があったりと身動きが取れないことになる。

「卒業式が終わってから再度本格的に仕事を探そう、無理やり仕事を探したところで選択肢が少なすぎるだろう」

と割り切り、目の前のアルバイトに専念をする。
もちろん空いている時間は台湾の仕事を探すことに。

台湾人の彼女からは

「大丈夫。応援してるから、頑張ってね」

と苦々しい笑いとともに、黄色い声を送ってもらったが、内心焦るばかり。

しかしこんな優しい言葉をもらっていながらも、LINEの返信が遅くなってきたことに気づいた。
恋愛において変な予感は大体悪い方向に進むことは体験したことがあったので、仕事のことだけではなく、恋愛面での心配が重なる。

ある日、台湾人からチャットが一通。

「ちょっと話がある。」

この流れはもうオワコンだ。
どこでそんな言葉を覚えたんだよって思いつつも従うことに。
案の定、振られることになった。

「ごめん、好きな人できたわ。もう台湾には来ないで」

と、まるで脳の上から真下に銃で撃ち抜かれたような言葉だった。
生きた心地がしなくなり、現実を受け入れるのに時間がかかった。
何年振りだろうか、久しぶりに涙を流すことになった。
ショックのあまり、アルバイト先には

「風邪をひいて喉が壊れています。当日のお休みの連絡ですみません」

と電話で伝えて、初めて仮病を使ったのは今だけの話。
このような感じで、奈落の底に落ちたのだった。

(つづく)

吉川真人(よしかわ まこと)
1990年6月3日生まれ。京都生まれ滋賀育ち目黒区在住
同志社大学文学部英文学科卒業
20歳の時に1年間北京留学したことをきっかけに海外で働きたいと感じ、
大学卒業後、ベトナムに渡り約3年間現地のスタートアップの人材業界で勤務。
東京異動後、8ヶ月目にして退職し、現在プログラミング学習中。
趣味:読書、バイク、ひとり旅、カメラ
目標:21世紀型の富国強兵。そのための早期キャリア教育と海外ビジネスの促進

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