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映画『アンブレイカブル』感想メモ

あらすじ
たった一人の乗客を除いて全員が死亡するという、悲惨な脱線事故がフィラデルフィアにて起こった。生き残った乗客の名はデヴィッド。彼は奇跡的に、無傷であった。
そんな彼の元に、「風邪をひいたことはあるか?」という謎のメッセージが届く。送り主はサミュエルといい、「Mr.ガラス」という渾名がつくほど、先天性の病気により骨が非常にもろい男だった。
ヒーローものの漫画収集が趣味で、画商も行っているサミュエルは、「現実世界にもヒーローがいるはずだ」と考えていた。「自分のように先天的に体がもろい人間の真逆で、何が起こっても傷を負わない、風邪もひかない。そういう人間こそ、ヒーローの素質を持っている。それがデヴィッド、君だ。」
デヴィッドはサミュエルの話を信じがたいと一蹴するが、触れただけで相手の悪事が頭に浮かんだり、異常な怪力を自身が持っていること、生涯でただの一度も怪我をしていないことに段々と気づいていく。
デヴィッドはサミュエルのアドバイスを聞き、ヒーローとして動くことを決意する・・・。

※以下、ネタバレ含みます

・シャマラン監督版「アメコミ・ヒーロー」映画
・終始、派手なアクションなどはなく、むしろサスペンスじみた構成
だが それが いい!!!!
・とにかく渋い「ヒーロー」映画 世界を救う系とはまた別のかっこよさ
・自身のなすべきことがわからずにモヤモヤするデヴィッドと、
 「ヒーロー」の道を提示するサミュエルのコンビがとても良い
・妻や息子のことで葛藤する等身大の”お父さん”がヒーロー、というのが渋い
・父をヒーローだと信じて疑わない息子に「パパは本当にヒーローだよ」と
 口には出さずに、新聞紙をそっと差し出すシーンがものすごく良い
・そのあと「秘密だよ」という父のサインに、嬉し泣きしながら頷く息子
・息子かわいい よかったね パパのこと信じてたもんね・・・
・「悪役には必ずあだ名がつく」というサミュエルの言葉が切ない
・UNBREAKABLEというタイトルが全てを物語っている感じ
・「壊れない」の反対は「もろい」・・・「Mr.ガラス」・・・
・ヒーローを作り出すための必要悪といったところなんだろうか
・それにしても発想がサイコパスというかマジのヴィランでしょ
・サミュエルが階段から落ちるときにガラスの杖が砕け散る描写、好き
・とても良作だった 悪人に目立つ”色”がついているのも印象的

蛇足
どう考えても『アンブレイカブル』観てから『スプリット』観たほうが『スプリット』のラストで「ウオオオオオオオ!!!!!!」って興奮できた・・・
シャマラン監督〜過去作観てない人にわからないオチやめてくれ〜〜〜

★★★★★

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