#167.兄の助言

今日は特段予定もなく

自宅でゆっくりと過ごせた。

妻の容態も安定。

お昼頃に少し喉元でゴロ音がしており

念のために吸引はしたけど

サチュレーションは概ね100で推移。

また今日の朝は

丸山ワクチンを打ちました。

今後については

月水金の週3回で行っていく予定。

丸山ワクチンは

免疫療法に分類されるので

すぐに効果は出ないだろうけど

今後少しでも

効果が出てくれるといいなと思っている。

それと今日は

以前に私の兄から言われた言葉を思い出した。

今年の初め

通院していた大学病院から

標準治療のうち

テモダールの中止を検討しても良いと告げられ

また今年の3月に

妻の容態が悪化し

妻がもう話すことも

歩くこともできなくなり

その後に入院した緩和ケアの主治医からも

『いつ何があるか分からないので覚悟していてください』と言われ

ただそれでも

私はそれでも

諦めることなく

生きていて欲しいと

できる『治療』はないか模索していた。

しかしその時は

私以外

親戚からも

『もう本人を苦しめる様な治療はやめて欲しい』

『もう穏やかに、ゆっくりと過ごさせて欲しい』

そんなことを言われていた。

ただ兄だけは

私の思いを汲んでいたのだろう。

『病院の先生がいうことは医学的とかエビデンスのある話。理屈での話を言っているので間違ってはいない。抗がん剤をする体力もないし、抗がん剤をしたからといってメリットある効果があるとは思えないという判断だと思う。そして免疫療法とかの治療も今の状況を考えると、やっても無駄かもしれない』

『たださ、ここまで来たからこそ、もう理屈ではないんじゃないか。大事な人に対して、してあげたいと思うことは、理屈で考えずに、やってみてもいいと思うよ』

大学病院の主治医、緩和ケアの主治医など

言われることは概ね

その治療をすることによるメリットは何か?

メリットがデメリットを上回るのか? 

医学的な根拠やデータはあるのか?

そこに尽きていた。

理屈だと確かにそうだと思う。

ただ兄が言っていることは

医学的にはもう難しいと判断されているからこそ

これから考えること

してあげれることは

理屈じゃない

そのことを伝えてもらったと思う。

兄にはいつも

客観的に

そして冷静に

助けてもらっている。

標準治療の効果なく

たとえ再発してしまったとしても

諦めることなく

最後まで戦う。

諦めない限り

わずかでも可能性はあると信じて。

その方法を

理屈ではなく考えていきたい。

記事を通じて、少しでも誰かのお役に立てればと思っています。