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経営で大切なことは何か。

経営で大切なことは、いろいろある。私が一番大切にしてほしいこと、それは、想い(目的)を実現できるように活動を続ける “持続性”。それは、いい会社が続くことで、社会がよくなるから。

持続可能な未来をつくるために、何が求められるのか。

持続可能な未来をつくるために、 “環境や社会をよくすること” が求められている。

それは今、社会や政治・経済・自然環境そして人との間に起こっている様々な問題から、私たちは不満・不信感を抱き、安心できなくなり不安になって、その不安から未来がみえなくなり、最後には未来がないと絶望をし始めているから。

環境や社会がよくなり未来へとつながり続けることが、持続可能な未来へとつながっていく。

環境や社会をよくしていくためには、そして持続可能な未来をつくるためには、経営の持続性が必要不可欠。

経営の持続性がなければ、どのような影響があるのか。

環境や社会をよくするとは、今起こっている問題を解決し、よりよい未来を創っていくこと。

そのためには、資金が必要になる。必要とする資金がなければ、問題解決や未来創造に投資することはできない。必要とする資金の財源として、自分(会社)が獲得した利益と、相手(他者・他社)からの投資や公的支出がある。

経営の持続性がなくなると、経営状況は減収減益に陥り、会社存続の危機の状態になってしまう。存続できず倒産していく会社が増えると経済は悪化し、今を生きていくことでいっぱいになり、問題解決や未来創造に投資できる状態ではなくなる。また税収にも影響を及ぼし、公的支出も削減される。

投資をつい費用と捉えがちになるが、その考えこそ、改める必要がある。環境問題や社会問題を解決するための投資することは、経営に大きく寄与していく。

環境対策費用を支出した結果、投資効果としてコスト削減につながり、削減費用をイノベーションなどの未来へ投資することができる。実際、そのような成果を上げている会社は多い。
また社会をよくしていく社会貢献活動などの結果、会社への共感・信頼が生まれ、応援・支援へとつながっていく。

このことからいえることは、「環境や社会にとって好ましいことが、経営にとって好ましい」。更に、「経営にとって好ましいことが、環境や社会にとっても好ましい」と発想を転換することで、経営の持続性には大きな意味が生まれていく。

経営とは環境や社会そして未来への触媒にすぎず、経営の持続性には「健全化する」という役割があることを意識することが、経営にとって大切となってくる。

経営の持続性を維持するためには、なにが必要か。

それは、業績のフォローと経営の振り返り。

多くの会社は、コンサルティング会社などから、いい会社になるための “経営を創る” 提案を受けている。ただし、いい信念を創り出せたからといって、業績があがるとは限らない。業績をあげながらいい会社であるためには、業績のフォローが必要になってくる。

また、税理・会計事務所などから、 “業績をはかる” 提案を受けている。業績をあげればあげるほど成長を意識してしまい、活動の前提であった信念から逸脱した経営をする可能性(リスク)がある。いい会社でありながら業績をあげるためには、経営の振り返りが必要になってくる。

「○○して終わり」ではなく、「○○してから」の運用・フォローのプロセスこそが重要で、これは経営だけでなく、何事においても言える。しかし、運用・フォローは黒子(裏方)の仕事で目立たず、何か目にみえる成果も現れず、多くの人が見落としがち。というか、事務作業と軽視さえしている、残念ながら。

畑作業で考えてみたい。土を耕す/作物を収穫するというカタチで見えることに目を向けがち。でも、毎年美味しい農作物を収穫し続けるためには、カタチに現れにくく見えにくいことをし続けることこそが大切。

経営の持続性を、どのようにしてサポートするのか。

以前レポートづくりについてのセミナー講師をした際、「持続性があるとはどのような状態か」をどう表現するかについて悩んだ。直線から持続性があるとはいえない。思索していく中で、直線の始まりと終わりがつながると持続性があることに気づいた。

直線ではなく円の関係性(循環)を示すことができれば、持続性があると言えるのではないかと。

持続性があることを、どうすれば示せるのか。始まりから終わりまでの “連続性” (目的 → 活動 → 結果)と、始まりと終わりの “整合性” (目的 ⇔ 結果)の2つから、示すことができる。

連続性は業績のフォローで、整合性は経営の振り返りで確認することができる。


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