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植物のように素直になる

10月からの1ヶ月半はきっと気分が高揚していた
例年より気温が高く、まだ秋の手前かと錯覚する日々と
興味の赴くままにいられることが何より嬉しかったんだと思う。

“側面B”
大学講義さながらのレジュメを久々に手に取る
仕事終わりで頭の回転が鈍い
いや、それだけか?と疑いつつ
学びの雰囲気が懐かしくて少しくすぐったい
少しでも本質に触れたい 知りたい
「コレージュ・ド・フランスに集った群衆の一人さながら」
とは言いすぎだけれど。

“側面R”
普段人と話さない分、文字に託すことの方が多いが
受け取る側の心情を考えると負担かもと思ったり
なんだか湿っぽいなという後ろめたさもある

一番伝えたい方法で、一番伝えたいことを伝える。

伝わるのかどうかも含め、別の環境で実験してみることにした
面識のない人たちとなら、変な気負いも必要ないと見積もった
が、
ちょっと甘くみていたのが伝わってしまったのか
いきなり自分の中のぶ厚い壁を叩いてきた
いくら初対面の方々とはいえ
朗読という形で吐露させられるとは思っていなかったので
人目に触れる恥ずかしさや、いびつな形をした自意識が一気に迫ってくる

けれど始まってしまえば、やるしかなく
声が震えたりしたけれど、壁がすぅーっと薄くなっていった気もする
それぞれが真摯にそれぞれの作品を受け止めていて
ここに集えて良かったという安堵感と嬉しさが込み上げてきた。

“側面G”
その足でお祝いのため、一番楽しみにしていた場所へ向かった
徐々に解像度が上がる度、新しい発見がある度
高揚して眠れなくなるほど、11月前半までを駆けた
眠っていても「あのことかも!」と夜中に何度も目が覚めた

それくらい、本当に素敵だった
この先も考えていることだけは既に知っている
余韻は消えない
自分がたどり着ける一番深いところを味わう時のよろこび。

“255,255,255”
こんな瞬間が、こんな日々が来るとは思ってもみなかった
素直になればいいんだ。

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