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挫折した子供が【コンペ】ではなく【クライミング】を好きになってもらう方法。



みなさまこんばんは。ジップロッククライミングジム渡辺数馬です。
自営業者の年度末の「BEST of 面倒くさい」である確定申告が先程おわり、安堵の気持ちでいっぱいです。

今回はまたキッズクライマーのサポートについて書こうと思います。テーマは
「コンペ」ではなく「クライミング」を好きになってもらう方法について。
トレーニングの成果を発揮する場所がコンペしか無く、毎回「勝ち負け」だけに集中していくうちにクライミングから興味が無くなってしまったり、小学生の頃は勝てたけど中学生になり体型が変わりコンペで勝てなくなくなる事で「クライミングつまらなく」なってしまう。と言う様な話を色々な所で良く耳にします。
コンペは同じ時間に同じ年代やレベルのクライマーが集まり特別に用意された課題を楽しみ、順位がついたり、日本代表になれたりとクライマーでは無い他者からの評価も獲れる事の出来る素晴らしいもの(クライミングの1つのジャンル)だと思います。
しかし、そもそもクライミングは1つの岩を登る事を楽しむもの。
他競技、アクティビティよりも「楽しみ方に多様性がある」のはクライミングというスポーツ、文化のもつ独特で素晴らしいものであります。

私はジムオーナーとしてクライミングの楽しさを伝え、出来るだけ長くクライミングを楽しんでもらうのが仕事です。
しかしコーチとしてスクール生達がコンペで活躍できる様に指導するのも仕事です。
長く楽しみ、強くなってほしい。のが私の本音ですが、

「アスリート」と「クライマー」の双方の楽しみ方を知らないキッズは


確実にどこかで挫折し、クライミングを辞めてしまう。


そう考えているので、私は風馬や教え子達へのトレーニング指導に熱中しすぎてしまった時は一度冷静に「クライミングの楽しさ」に触れてもらうようにしています。
以下に書くのは

①私が子供の頃感じた「クライミング」と「コンペ」の魅力

②現在の日本のキッズ/ユースコンペに潜む子供達が感じてしまうであろう「コンペの厳しさ」

③コンペに挫折してしまった子に興味を持ってもらいたい「クライミング」

この3点について私の考えを書いていきます。

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