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作りたい世界観  『際 -Kiwa-』 ってなに??

このページをご覧いただきありがとうございます。

ひょんなきっかけで出会った山形県村山市に移住し、「地域社会で人口流動とチャレンジを生み出す”共の循環系”」(『ローカル・インキュベート・エコシステム』)を実現したくて2021年3月起業しました、株式会社ローカル・インキュベートの末永玲於です。

本日は、僕が最も大事にしている「価値観」

『際 -Kiwa- 』

について、その思いを綴ろうと思います。
(『キワいなー』を流行語にしたいという野望があります(笑))

『際 -Kiwa- 』とは何か?

まず、Kiwaは漢字で『際』。
『際』のつく熟語といえば、
国際/際どい/際だつ/往生際/など
がありますよね。

広辞苑によると、

(一)その物事が、他と境をなしている所(の近く)。〔空間・時間のどちらについても言う〕 「がけの―〔=そば〕/額ヒタイの生え―ギワ〔=髪に接している所〕/今わの―〔=死ぬ間際〕/別れ―ギワ〔=別れようとしている時〕・帰り―ギワ」

広辞苑第七版

僕なりに際 -Kiwa- を解釈すると、”異なる領域”と”異なる領域”の接地面

(『際 -Kiwa-』 だと思う よしなしごと)

・『たそがれ』=(昼と夜のkiwa )
・『火のゆらぎ』=(実体とエネルギーのkiwa)
・『波紋』=(波動と粒子のkiwa)
・『キャンプ/釣り/三途の川』=(生と死のkiwa)
・『汽水』=(海水と淡水のkiwa)
・『温泉』=(身体と物質のkiwa)
・『Chill Out』=(HighとLowのkiwa)
・『アンビバレンス』=(愛と憎のkiwa)
・『まどろみ』=(夢とうつつのkiwa)
・『互酬(共)』=(公と私のkiwa)
・『悟り』=(コスモスとカオスのkiwa)
・『祭りのあと』=(ハレとケのkiwa)

黄昏
祭りのあと


二元的には語りえぬ曖昧さの中に、
白と黒が絶え間なく交雑する流れの中に、
流動し揺らぎあう幾つもの境界面に、
”美しさ” ”生の質感” ”安らぎとしなやかな緊張”を感じます。

それは、
一元的な統合でもない、
単色のグレーでもない、
固定された直線でもない。

マーブルに溶け合いつつも、
でも、確かに両極が存在し、
それでいて、流動するダイナミズム。

部分であり全体。
実体であり波動。
色即是空。

『際 -Kiwa- 』は、
”異なる領域”と”異なる領域”の接地面にある”ゆらぎ”に着眼することで、
固定的に切り取られた世界を分節以前に近づけ、
部分と部分の関係性を、流動する全体系から捉え直す思想です。

そして、
『際 -Kiwa- 』の先には、部分をパーツとして捉えてきた機械論的社会システムをゆるやかに変革していく可能性を内包しています。
それは、
部分が全体とシナジーを生みだしながら、自律的に躍動する生命的な有機社会システムへの捉え直しを意味します。

言い換えれば、
「2=1+1」の二元論の世界から、
「1+1=3・・・」の創発するエコシステムの世界への
パラダイムシフトを牽引する思想かもしれません。

参考までに、
『際 -Kiwa- 』を先人たちはこう名付けていると思っています。

・あいだ(和辻哲郎)
・中庸(孔子)
・間主観(フッサール)
・タオ (老子)
・動的平衡 (福岡伸一)

こんなことを頭で考えながら、

「個人」と「社会」の『Kiwa』を
「地域」と「ヨソ」の『Kiwa』を
「自分」と<自分>の『Kiwa』を
見つけ、揺るがせ、調律するようなことをしたいと思っています。

今日は少し概念的なりすぎましたが、こんな思想的背景もあって、
新しくOPENする拠点の名前を
Co-Creating-Lounge & Share House『Kiwa』」と名付けました。
どんな場所になっていくかは、これからのお楽しみ。

今日も最後までご覧いただきありがとうございました。


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