現実と違うルールで振る舞う時間をとる効用

荒木飛呂彦先生の新書『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』を読みました。

『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木先生が、シビれてあこがれたホラー映画の数々を紹介されています。本書のせいで、ぼくはAmazonプライムビデオのウォッチリストは名作ホラー映画だらけになりました。

荒木先生が主張するホラー映画の魅力(?)は、”世界の醜く汚い部分をあらかじめ誇張された形で、しかも自分は安全な席に身を置いてみることができる”ことです。

迫りくるゾンビの頭をショットガンでブチ抜いたり、自分が生き残るために友達を怪物に差し出す卑怯者だったり。

そして、これを通して人は、“恐怖を相対化”できるといいます。怖いことを見たり出会っても、それを外部に置いて冷静に認知できるということです。

これはボードゲームを遊ぶことの魅力にも通じると思いました。ボードゲーム内で我々は、様々な振る舞いを許されます。他人を陥れてアドバンテージを得たり、再起不能な八方ふさがりに追い込んだり。反対に自分がその被害を受けることも…。

そういう普段の現実と違うルールの状況に現実で遭遇するのは、そもそも勘弁こうむりたい。ですが万が一に備えて、シミュレーションをしておけるのがボードゲームなのです。より厳密に言えば、感情の練習ができます。

ロクでもない状況に遭遇した時、初めての感情に出会って処理する脳内リソースを節約することができるのです。ホラー映画で恐怖を認知できるようになるのと同じだと思います。

ちなみに僕が好きなホラー映画は『悪魔のいけにえ』です。救いのなさと、『The Texas Chain Saw Massacre』というドストレートな原題が大好きです。観たのはもう何年も前なのに、いまだに色んなカットが脳に焼き付いてます。

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